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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『タイタニック』 

1997年、金沢住まいの自分は、バーチャとセガサターンにのめり込んでいた頃だったので、映画館での映画は年に数本しか見てなかったと思います。まあLDで買えばいいや…的なノリもありましたね。
当時はシネコンはまだ出始めで、単館の映画館(○○東宝とか○○スカラ座とか)がまだまだ当たり前でしたので、繁華街に映画館が数件寄り集まってるとこがあるものでした。
上映時間を事前にチェックするには、その日の新聞、タウン誌の映画ページ、あとは直接行って出たとこ勝負。運が良けりゃすぐ入れて、悪けりゃどっかで暇を潰す、そういうノリでしたね(ネットでシネコンの上映時間を逐一確認出来る現在は有難い)。
この年、自分が『タイタニック』を映画館で見損ねたのは主にこれが原因です。

好きな監督、超話題作、3時間超の映画が興収記録(当時は配収)を塗り替えて歴代1位となる………見ない手は無いんです。
実際、買い物等のついでに3回くらい上映館まで出向いてはみたんですが、どうも時間が合わない。195分の長尺ですので次の上映までが長い。ほぼ1日3回、よくこれで興収262億円もいったなあ。
で、最終的には「LDで見ればいいや」と妥協してしまったのです。映画に対するテンションの低下ですね。
でも、LDで見て心底…失敗したと思いました。「これは映画館で見るべき映画だったorz」
いくらホームシアターを構築しようと、アパート住まいの抑えた音量、そして29インチのTVのシネスコでは納得出来る映画ではなかったのですよ。
…いつかまた映画館で見れるチャンスがあるなら、その時は絶対に映画館に駆けつけよう。そう思わされました。

その後、映画に対するテンションは時期によって上下しつつも、それなりに見に行ってはいたのですけど、『タイタニック』を映画館で見る機会はありませんでした。
『タイタニック』の興収記録も『千と千尋の神隠し』が塗り替え、『アナと雪の女王』や『君の名は。』が迫ったりもしたんですけど、『タイタニック』の驚異的な数字はいまだに目を見張るものがあります。

1.千と千尋の神隠し(124分)……308億円
2.タイタニック(195分)……262億円
3.アナと雪の女王(102分)……255億円
4.君の名は。(107分)……250億円
5.ハリーポッターと賢者の石(155分)…208億円

シネコンによるフル回転上映もまだ少ない時代、3時間超で1日3回転(土曜なら4回転)、家族向けではない、ほぼ一年50週連続興収ベストテン入り、VHSとLDが発売になってもまだ絶賛上映中だった…など、今や伝説としか言い様が無い映画です。20世紀最大のヒット作という肩書きがよく似合います。
あの主題歌は今もド定番で、船に乗ったらみんな舳先で「I'm Flying!」をやりたがる。振り返れば…そんな浸透力のある映画なんてほとんど無いんですよ。

『タイタニック』公開から20年が経ちました。今20代前半までの人は、あの当時を知らないってことか…。
映画ファンには毎年お楽しみの【午前十時の映画祭】、9年目となる2018年度も楽しみな作品がズラッと並んだのですが、オープニングとなる4月13日~26日、……ついに来ました!『タイタニック』が!
ラインナップ発表以来、自分の脳内は「絶対にタイタニック見に行かねば!」という思いで占められていたのですが、4月17日行ってきました!
3月から体調を崩していて必ずしも万全ではないところ、それでも午前十時に間に合うよう早起き。のど飴と飲料の準備OK。
お客さんは、今まで午前十時の映画祭で見たどの映画よりも多いぞw。20年前の追体験組もいれば、若い人もいる感じ。これが作品の力か。

別に、完璧な映画だとか言うつもりはありません。粗もあれば重箱の隅をつつく事も出来ます。でも優れているとこが多いのですよ、この映画。
とにかく、スペクタクルとラブロマンス、この混ざり具合が絶妙。大概どっちかに比重が置かれると思うのですが、キャメロン監督はどっちの印象も強く残した。主役の二人と上流階級の面々、船長や設計士や船員や楽団、どっちのラインも忘れられない。
CGは今見ると大人しめだけども、当時は2歩くらい先をいってたんですよね(乗客が多層で逃げまどうとことか)。そしてしっかりセットを組んであるから、実際に破壊されていく時のリアルさ、嫌な音の怖さがスゴい。船内再現に説得力があるから、そこにいる人達もリアルになる。
195分というと長く感じるけど、中弛みが無いので全く長く感じない。氷山にぶつかってからの怒濤の展開でボルテージ上がっていくし。そもそも「タイタニックは沈む運命」だということを観客全員知っている訳で、それを逆手に取っての演出ですよね。進行していく悲劇と悲恋。
女性客にとってのレオナルド・ディカプリオ、これはイケメンという言葉では足りないな…と今回痛感しました。輝いてますわ。そりゃあリピーターもいたでしょうね。
ケイト・ウィンスレットについては当時からいろいろ言われてましたがw、自分はぽっちゃりガッシリした娘さんが大変好きなので、あの二の腕をスクリーンで堪能してました。良いモノ喰って運動してない上流階級の娘はあれくらいの方がいい(断言)。浸水の中を手斧持って戻ってくるんだから、華奢なヒロインじゃあダメ。
そして、全てを持っていくおばあちゃん。気さくで品があって、キラキラしながらタイタニックでの事を語る、まるでこの映画が女の一代記であったような錯覚を起こさせるこの人あっての映画だと思います。
もちろん最強主題歌「My Heart Will Go On」も素晴らしい。あのラストシーンからエンドロールでこれが流れ出すとこで涙ボロボロですよ。かつて角川春樹が「良い映画には良い主題歌がある」と豪語していたのはこういうことか。
でも、キャメロン監督がこれを撮っていた当時は、予算オーバーで私財を投入したとか、間違いなく失敗するとか、今時悲恋なんて流行らないとか、ネガティブな報道が多かったんですよね。まあキャメロン監督でなければ失敗してたでしょう。

今回、念願だった映画館での『タイタニック』だったのですが、当然のごとく圧倒的でした。
大画面でのタイタニック号のスケールの大きさ、逃げまどう群衆、大画面映えするディカプリオの顔、大画面映えするケイト・ウィンスレットのぷにぷに感、浸水濁流音、落下する人の激突音、船体傾斜→中折れ→後部直立の破壊音、「I'm Flying!」、信号弾の光に浮かび上がるディカプリオ、救命ボートで揉める群衆と船員、執念深いダンナ、自由の女神、そしてラストシーン…。
まあ良く出来た寓話ですよ、これぞ映画。やっぱり大画面と大音響で見たい。
今回、お近くのTOHO系シネコンで4月26日まで上映してます、朝十時ですが。せっかくの機会なんで是非見て頂きたい。

みなさんそれぞれ思い出と記憶があると思いますが、あれから20年経ちました。でも映画の中のレオナルド・ディカプリオやケイト・ウィンスレットは輝いてます。
20世紀最大のヒット作、アカデミー賞11部門受賞、これからも伝説であり続ける映画です。
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2018/04/18 Wed. 02:25 | trackback: 0 | comment: 0edit

2017年の映画、ベストとワースト 

大変今更ですが、2017年の映画の話を。

ブログ休止中も映画館には行きまくっており、2017年は34本の映画を54回見ました(うち『君の名は。』を17回(累計32回))。
それだけ見てればそれなりのベスト10も選抜出来るので、実際に選んでみた訳ですが…、邦画はアニメが不作で、その他もほとんど入れないですねえ。


【2017年メテオが選ぶ映画ベスト10】

1位…ザ・コンサルタント
2位…ファウンダー
3位…皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
4位…22年目の告白
5位…キングコング髑髏島の巨神
6位…ドリーム
7位…女神の見えざる手
8位…モアナと伝説の海
9位…アトミックブロンド
10位…咲-Saki-劇場版

洋画8邦画2、まあ…面白さという点では邦画は及ばないですからね。資金も脚本も俳優も。
とりあえず寸評を入れていきます。

1位『ザ・コンサルタント』(2回)
過去このブログでも絶賛しましたが、脚本の練られ具合が最高でした、1位当然。ベン・アフレックがハマリ役。
ソフト発売後も地味な扱いですが、知る人ぞ知る佳作として語られてほしい映画です。
『ザ・コンサルタント』予告編 by YouTube

2位『ファウンダー』(2回)
世界に冠たる大企業マクドナルドの"創始者(ファウンダー)"についての、胸クソ悪いのにグウの音も出ない実話系フィクション。
ロサンゼルスの片田舎で評判だった「美味しいハンバーガーを30秒で提供する店」を見た主人公が、このシステムを構築したマクドナルド兄弟を説き伏せ、フランチャイズ展開させる。
この事業に全てを賭け拡大路線を取る主人公と、品質を保ってほどほどの商売をしたい兄弟、せめぎ合いと葛藤の末、主人公はついに契約を破棄しマクドナルドとその名前を兄弟から取り上げる(金は結構な額を払った)。
果たしてこの"創始者"は悪人なのか英雄なのか…。主人公が絡まなかったらマクドナルドはロサンゼルス近辺のローカルなハンバーガー店として推移し、世界的大企業なんて絶対になれなかったでしょう。だからといって主人公を讃える気分にはなりにくい。これがほぼ実話だから始末におえないw。
主人公を演じるマイケル・キートンの演技も冴えわたり、怪物じみているのに憎めない存在感が圧巻。
こういう映画をマクドナルドの本物のロゴを使って撮れるアメリカは羨ましい(法律で保護されてる)。ちなみにマクドナルドはこの映画に一切協力してません。
『ファウンダー』予告編 by YouTube

3位『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
イタリアで各種映画賞を独占したという触れ込みでやってきたイタリア映画。
主人公はヤクザな稼業で糊口をしのぎながら警察に追われたりするしがないチンピラ。ある日警察から逃げ切ろうと川に飛び込んだ際、不法投棄された核廃棄物に浸かってしまい、そのおかげで不思議な力(主に馬鹿力)を得る。
当初はその力でATM強盗などやっていたが、ちょっと頭のイカれてるヒロインと絡むうち、ヒロインが溺愛するアニメ『鋼鉄ジーグ』に魅せられていく。
やがて二人の身に危機が迫り、二人で脱出しようとするが…。
ハリウッドとも邦画とも違うイタリア映画の文脈に慣れさえすれば、かなり面白いです。ヒロインもスパッとおっぱい出すとこが大人なイタリア映画。映画賞独占はハッタリじゃない。
監督は永井豪の大ファンだそうで、永井豪先生もこういう題材で『鋼鉄ジーグ』を扱ってくれたことを喜んでおられました。
主人公の悲哀と誓いと成長に溢れたラストシーンが素晴らしい!
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』予告編 by YouTube

4位『22年目の告白~私が殺人犯です~』(2回)
昨年の邦画で唯一「面白え!」と膝をうった快作、韓国映画のリメイクですが日本向けに大幅に変えてあります。
阪神大震災直後の1995年に起こった5件の連続殺人、警察は犯人を捕まえられず、殺人事件の時効は法改正で撤廃されたが、この連続殺人は法改正前ギリギリに時効を迎えた。
2017年、連続殺人の犯人を名乗る男(藤原竜也)が突然マスコミの前に現れた。殺人の子細を記した告白本の出版、被害者遺族への訪問、この男の一挙手一投足に警察が、遺族が、マスコミが狂奔する…。
…まあ、予告編で藤原竜也の演技を見た瞬間に「これは勝ち戦だろw」と思ってしまいました。こういう役をやらせたら天下一品だわ。伊藤英明もさすがの好演。疾走感溢れる演出も邦画らしくなくて良い。
ここでは書かないけど、ミスリード多い凝ったシナリオですよ。2回目は別の視点で楽しめました。予告編すらミスリードの材料にされましたから。
『22年目の告白』予告編 by YouTube

5位『キングコング髑髏島の巨神』
このブログでもう書きましたが、素晴らしい怪獣プロレスでした。こういう映画をハリウッドに撮られて悔しくないか、東宝特撮陣。

6位『ドリーム』
全米ではヒットし、アカデミー賞の部門別候補にも挙がったのに、日本ではビデオスルーされる寸前だったという(怒)とんでもないエピソードがあります。
さらに、NASAのマーキュリー計画を題材にしているのに『ドリーム~女たちのアポロ計画~』というトンデモ邦題を付けられると報道されて、心ある映画ファンが大ブーイングをぶつけまくって、どうにか『ドリーム』に収まったという経緯もあります(これも邦題としてはどうかと思うけど)。
それだけに…公開されるや「いい映画だ!」と絶賛の嵐で、日本の映画賞の外国映画賞を結構とっていたのは素直によかったですけど。
舞台はNASA、まだ黒人差別が色濃く残る時代に道を切り拓いた三人の黒人女性の実話系フィクション。爽快で素直に感銘を受ける。
主役の三人はそれぞれ魅力的だし、NASAの上司役のケビン・コスナーがこれまたいい演技してるんですわ。人種差別と男女差別をテーマに扱いながら、明るいトーンを保っているのがスゴい。
出来れば、学校で上映して中学生や高校生に見せてあげたい、それぐらい良い映画です。
『ドリーム』予告編 by YouTube

7位『女神の見えざる手』
凄腕のロビイスト(ロビー活動で世論形成していく)である主人公の女性が、銃規制反対派の重鎮政治家の依頼を蹴って銃規制推進派につき、激烈なロビー活動合戦を開始。不利な状況を徐々に押し戻していく。
主人公は超有能、完全なワーカーホリックで不眠症、活動を支えるブレーンも有し、目的の為には手段を厭わない。過去の乱射事件の生存者すらマスコミの前に出して駒としていく。
どこまでが必然でどこまでが偶然の事態なのか分からない展開のまま、主人公は罠にハマって追い詰められるが…。
…まあ主人公は超人過ぎて感情移入出来ませんがw、ロビー活動の策略と最後のドンデン返しは間違いなく面白いです。
『女神の見えざる手』予告編 by YouTube

8位『モアナと伝説の海』
作品評は以前書いてますね。ディズニーの底力を見せつけられました。
春の三つ巴アニメ映画戦争(モアナvsシングvsドラえもん)を制して興収52億円、おそらくディズニージャパンも予想外の好調さだったのではないでしょうか。
中身もさることながら、島国で海洋国家の日本には親しみやすい題材だったんだろうと思います。

9位『アトミック・ブロンド』
とにもかくにもシャリーズ・セロン姐さんのための映画。
ベルリンに潜入した西側の女スパイである姐さんが、魅惑のボディと身体張り過ぎの格闘シーンをこれでもかと見せつけてくる。普段から身体鍛えてらっしゃるからね。
ただ、映画としては…姐さんがMI6やCIAの要人の前で遂行してきた任務の経過を語るという形で進行するので、どんなに危機的な場面でもハラハラ感が薄いし、人物設定と展開に分かりにくいとこがあるし、正直手放しでは誉められない。映画秘宝ではトホホ扱いだけど、シャリーズ・セロンはベストガールだったね。
まあシャリーズ・セロンだけを堪能するつもりで見ればお釣りがくるし、80年代洋楽が結構流れるのでおっさんには嬉しいし、そんな感じでの9位。
『アトミック・ブロンド』予告編 by YouTube

10位『咲-Saki-劇場版』
前にも書きましたが、とにかく真摯に作ってある。原作へのリスペクトしか感じない。
大手が作る漫画実写化がことごとく爆死していく中で(あえて作品名は書かないが)、原作ファンのために実写化しましたと感じられるのが素晴らしい。


ベスト10についてはこんなとこですね。
惜しくも選外としては『シンクロナイズド・モンスター』『きみの声をとどけたい』『リンキング・ラブ』『美女と野獣』あたりですかね。
特に『きみの声をとどけたい』は、邦画アニメ不作の2017年において例外的に素晴らしかったアニメ映画。不満はありますがクライマックスでボロボロ泣かされました。ラジオ好きにはたまらん。是非広まってほしいです。
『きみの声をとどけたい』予告編 by YouTube


ぶっちぎりのワーストは……『メアリと魔女の花』!
何が言いたいのかよく分からない展開に、あまりにもあからさまで鼻につくジブリオマージュの数々。「ほ~らジブリっぽいでしょ」という子供だまし。
米林監督は、才能ある人を潰すか追い出すあのジブリで最後までいた人ですから、宮崎高畑の手足となって働ける人だとは思うんですが(それはそれで貴重な人材)、あくまで職人なんで監督としてのダイナミズムも綿密さも持ち合わせてはいない。それが『メアリ』では顕著。せめて叔母様をもっと活かせ。
場内が明るくなった時、周囲の客が「なんか…普通だったね…」と言っていた通りだと思います。ジブリの真似をしようとしたから余計にそう感じる。
東宝が7月から10月上旬にかけて引っ張ったあげく、興収32億というのが物語ってます。『思い出のマーニー』が35億だったのを抜けなかった、お客は正直。
次作はジブリから脱却しないと客は見放しますよ、ポノックの米林監督。

その他のワーストは、『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(2回)、『ひるね姫』、『パワーレンジャー』、『カーズ/クロスロード』辺りですかね。
特に『打ち上げ花火~』は中身もさることながら、場内が明るくなった時、100人以上入っていた観客全員がシーン…と凍り付いて(エンドロール後に何かフォローあるだろうと皆思っていた)、直後にドヨドヨと騒然、「え?どういうこと?」「何この映画、意味分からん」「ヒロインが戦場ヶ原さんじゃん」など、ヤバいモノを見てしまったという表情と会話で死んだ目になっていたのが、生涯忘れられないと思います。あんな映画館は逆に貴重、稀にみる特大地雷。
そのお客が拡散した結果、興収は16億円でした。あわよくば『君の名は。』の再現を狙って規模拡大したんですけどね、東宝…。あの規模と上映期間で16億円では擁護出来ません。宣伝と公開規模を間違えたと思います。
自分は、何が悪かったのかを検証するため2回見に行きましたけどねw。
武士の情けで、主題歌のPVを貼ってあげよう(すごく面白そうな映画に見えるぞw)。
『打上花火』(米津玄師・DAOKO)PV by YouTube


というのが2017年のメテオ的映画のまとめですね。触れなかった作品もいずれ何か書くかもしれません。
今年もいろいろ見てはいるんですが、ベストテン有力なのがすでに2本あります。『KUBO』『ジオストーム』ですね。
今年もいい映画に映画館で巡り会いたいものです。
2018/03/13 Tue. 02:35 | trackback: 0 | comment: 0edit

実は生きていたり 

生きています。

仕事とか体調とか気分的なことでノレなくてブログ書くのをぶん投げ、気楽に書けるツイッターのみ続けておりました。ブログのみのお付き合いの方には申し訳ありませんでした。

昨年の夏には、おっさんの宿命ですが父親が亡くなりまして、親不孝は割り切ってますが…それなりに考えることもありました。考えただけですがね。

日々働いて、漫画読んで、パチンコして、ツイッターやって、寝て、そんな感じです。

ブログについては、そろそろ書きたい気持ちも復活しつつあるので、思い出したように更新する所存です。ボヤキはツイッターでやってますので、映画や漫画のことが中心になるかと。疲れない頻度でね。

ということで、生存報告終わり。
2018/03/03 Sat. 05:09 | trackback: 0 | comment: 2edit

巨人の連敗どこまで伸びる? 

巨人が連敗中です。
皮肉なことですが、巨人の連敗記録が伸びるごとにプロ野球の話題が盛り上がっています。ネット界隈はもちろん、職場でも「巨人また負けとるw」「マジですかw」みたいな会話が出たりします。
自分は生え抜きとかあんまりこだわりませんが、阿部と坂本と長野だけが固定で、あとは補強とも呼べない流動メンバーという計画性の無さでは、こういう日が来るのは分かっていたと思いますがね。
補強は大いにすればいいんですが(変な純血主義は吐き気がする)、30億円かけようとポイントが的外れだと金ドブなんです。日ハムはこういう商売上手いんだから。

高橋由伸が読売に人生をねじ曲げられたのは分かります。正直、笑う気にもならないでしょう。
でも、監督は向いてないわ。性格的なものもそうだけど、何かを勝ち取った経験、やり遂げた経験、這い上がってきた経験に乏しい人だもの。
慶応からのドラ1、初年度から卓越した打撃を見せるも新人王は中日の川上、打撃タイトル無し、常に故障、松井と清原の影、「ウルフ」というどうでもいいニックネーム(定着すらしてない)、晩年は代打に活路を見いだしたら強制引退、即監督。
鼓舞する明るさも無く、自分なりの戦術理論やこだわりも無く、ある選手を集中的に鍛えあげる素振りも無く、老練な補佐役もいない。
高橋由伸は連敗を打開する策を持たず、選手はただ淡々と試合をこなし、目的を見失っている。
暗黒阪神や中畑DeNAも弱かったけど、どうにかしようともがいて負け続けているからファンは付いていった(迷走はしてたけどなw)。
今の巨人だってもがいてはいるんだろうけど、どこに活路を見いだしているんだかさっぱり分からない。捕手小林と心中するのかと思いきやスタメンから外したり、カミネロ落として中継ぎをわざわざ薄くしたり…。
連敗はいずれ止まるだろうけど、今年はもう無理だね。


で、球団別に連敗記録を作った年の状況を書き出してみるとですね…。

千葉:18連敗(1998)…最下位 61勝71敗3分
ヤク:16連敗(1970)…最下位 33勝92敗5分
ソフ:15連敗(1969)…最下位 50勝76敗4分
中日:15連敗(1946)…最下位タイ 42勝60敗3分
横浜:14連敗(1955、2008)…1955 最下位 31勝99敗、2008 最下位 48勝94敗2分
ハム:14連敗(1984)…最下位 44勝73敗13分
西武:13連敗(2015)…4位 69勝69敗5分
広島:13連敗(1999)…5位 57勝78敗
オリ:12連敗(2012)…最下位 57勝77敗10分
阪神:12連敗(1998、1999)…1998 最下位 52勝83敗、1999 最下位 55勝80敗
楽天:11連敗(2005に2回)…最下位 38勝97敗1分

巨人:11連敗(1975)…最下位 47勝76敗7分 ←【更新中(2017)】

まず千葉ロッテの18連敗ですが、最下位ながら借金は10なんです。日本記録にはなりましたが、この年の千葉ロッテは弱小だったわけではないのです。戦力はなかなかだったしね。
ヤクルトはサンケイ、ソフバンは南海時代ですから、取り立てて言うこと無し。
日ハムは優勝から2年ほどで崩れてますね。優勝時の主力がことごとく崩れたかいなくなった状態だったはず。
西武は13連敗しながら5割、4位でシーズンを終えています。弱いから連敗してたのではないということですね。
広島も13連敗しながら5位でシーズンを終えていますが、これは同じ年に阪神も暗黒12連敗して、底辺闘争で広島がかろうじて勝ったからです。西武とは意味が違うw。
その阪神は、2年連続12連敗というのがもう暗黒で…。
でも、楽天の年に2回11連敗というのもインパクトあるなあ。

つい先日まで、巨人の球団記録は長嶋監督1年目の11連敗だったんですが、ついにこれが更新されて、今日の時点で13連敗。
これは今年の最下位濃厚かと思いきや、ヤクルトがお付き合いで8連敗中という…。ヤクルトが巨人の犬と呼ばれる所以。
そもそもヤクルトは、最近5年間が…6位、6位、優勝、5位、6位(今年)という暗黒なので、今年も最下位でもおかしくないんよね。神宮専用機の山田もついに化けの皮が剥がれて、全く打てなくなりましたし。
このヤクルトの存在があるので、連敗の球団記録を作りながら巨人の最下位は無いかもしれません。
考えてみれば、高橋由伸が本来入りたかった球団はヤクルトでした。家庭の事情を読売が肩代わりして、笑顔の無い巨人入りとなった訳ですが、今年ヤクルトが最下位を肩代わりしてくれるのなら、それもまた高橋由伸らしい話かもしれません。…まだ6月ではありますがね。

ともあれ、巨人は今日から日ハム戦。菅野とか大田とか因縁もありますね。
さて、どこまで連敗が伸びるか、楽しみにさせてもらいます。
2017/06/09 Fri. 05:11 | trackback: 0 | comment: 3edit

『ファミ通』は任天堂が嫌い 

『ファミ通こどもメディア』編集長の水ピンこと水間勇一さんが、自身のツイッターにて任天堂に対して苦言を投じたことにより、ちょっとした批判が集まっている。
その内容は次のようなもの。

「うーん。周辺グッズまで内製化を加速するのか。こういった情報も自社発信だし、この記事自体も内製。
販社を子会社化したから売るものを増やしたいんだろうけど、最近餅は餅屋の領域に踏み出しすぎだと思うなあ。」

要するに任天堂がグッズや情報発信まで自社で内製化しており、ゲーム会社がほかの領域に踏み出しすぎと批判。

しかしそのツイートに対して
「本気の商品なんだから、自社でやるのは当たり前では?」
「自社発信しないと事実を歪曲されますしね」
「特定ハードのみ態々ボケボケの写真を掲載したりするゲーム雑誌の何を信頼しろと?」
と批判のリプライが集まっている。

任天堂は数年前から自社で新作ゲームの発表を積極的に行うようになり、動画や生放送での「ニンテンドーダイレクト」では自社だけでなくサードパーティーのゲームも紹介。ウェブサイトではもちろんゲームやグッズも紹介している。
今回任天堂が販売している内製グッズは元々ライセンス商品を販売していたメーカー。
それが子会社化され任天堂が販売元になった。もちろん現在も外部でのライセンス販売や許諾は行われている。

まるで任天堂が独占しているかのような印象を誘発するこのツイート。
任天堂はゲームだけを作って情報発信するなといわんばかりである。

(転載ここまで)


この水ピン野郎のツイートには、自分も直接皮肉を言ったんですが、特に返信はありませんでしたw。まあ相当な数のリプがあったでしょうし、通知も切っていたとは思いますが。
何にせよ、現在のファミ通の窮状が伝わってくるツイートではありました。
ええ、ファミ通売れてないんですよ。

ファミ通が一番ブイブイ言わせていたのは、90年代から00年代初めくらいまでだと思いますが、あの当時は本屋に山積み、コンビニにも数冊は配本がありました。
現在は、本屋に数冊、コンビニはどこも置いてませんね。急激な部数減少です。まあファミ通だけが苦しいのではなく、ゲーム雑誌という媒体がもう虫の息なんですよ。
先日、アングラなゲーム雑誌(データ改造など)として需要のあった『ゲームラボ』が休刊しました。部数はファミ通の比ではなかったでしょうが、こういうディープな雑誌を支える読者がもういないという事例でもあります。
ゲーム自体が下火で、ゲームの情報はネットから得られるという状況ですから、『ファミ通』のような薄っぺらいカタログ雑誌はいよいよジリ貧な訳です。
その焦りからくる苛立ちの鉾先が、必ず任天堂に向くというとこが、『ファミ通』がソニーの犬である所以ですね。

そもそも『ファミコン通信』だったんですから、ある時期までは任天堂と蜜月で、情報もいの一番にもらっていました。
それが、"エムブレムサーガ騒動"の黒幕が『ファミ通』だったことで任天堂が激怒、『ファミ通』への優先情報開示を一切取りやめてしまいます。ハッキリいえば『ファミ通』は図に乗っていましたね。
『ファミ通』もあからさまにソニー寄りになって、任天堂の情報はネガティブな扱いになり、わざとボケた写真を使ったりして、印象操作をするようになります。
これに業を煮やした任天堂が始めたのが「ニンテンドーダイレクト」。雑誌媒体を介さず、動画配信で直接ユーザーに情報を届けるようになったのです。
故・岩田社長がニンテンドーダイレクトの冒頭で「直接!」と必ず言っておられたのは、情報をねじ曲げる雑誌なんぞ相手にしないということです。
ニンテンドーダイレクトは任天堂のソフトだけでなく、任天堂ハードで発売される他社ソフトについても熱心に宣伝してくれるので、任天堂ユーザーはこれを見れば事足りるようになります。
これによって『ファミ通』の情報発信力は格段に低下し、ソニーの犬としての立場がより明確になります。
つまり、ニンテンドーダイレクトというのは『ファミ通』の嫌がらせから始まったのです。
それなのに、この水ピン野郎はのうのうと「餅は餅屋の領域に踏み出し過ぎだと思うなあ」とか言いやがったのですよ。どの口が言ってるんだそれは。
自分がカチンと来て皮肉リプしたくらいですから、いろんな人が「おいおい」と思ったはずですよ。

『ファミ通』としたらゲーム情報の総本山を自認しているのでしょうが、そんな時代は15年前に終わっているのです。
だいたい『ファミ通』は、任天堂という企業を舐めすぎてやしませんかね。
そもそも花札やトランプを作るのを生業にしてた会社ですよ。その合間に、温めるだけで喰える御飯とか、マジックハンドとか、ラブテスターとか、ゲームウォッチとか、アイデア商品を延々作っては売ってたんです。
『ファミ通』みたいなお子ちゃまとは比べ物にならないくらい、酸いも甘いも知ってる大人の企業です。どうすれば現状を打破出来るかを常に考えてる。
餅は餅屋? その餅に毒を混ぜるから排除されたくせに、情報を扱わせてもらえない恨み節とは情けないw。自分らが蒔いた種なんだから、任天堂に土下座するか、さらにジリ貧になるか、任天堂を悪の情報網(まとめブログ)で打倒するかしか無いんでしょ。
まあ、このツイートで『ファミ通』は被害者ぶってることはよく分かりました。

『ファミ通』を出版しているエンターブレインも角川に吸収されてますから(浜村通信は角川の重役の一人)、いずれ角川のゲーム雑誌との整理統合はあるはずですけどね。
果たして『ファミ通』の屋号は残るでしょうか? 今の『ファミ通』なら残さなくてもいいと思いますが。
これからも任天堂を敵視するんなら、『ファミ通』の"ファミ"は返上するべきでしょうね。
自分としては、早く休刊しないかなあと思ってます。
2017/05/29 Mon. 03:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

『アンタッチャブル』見てきました 

体調はぼちぼちでありますが、ちょっと忙しい日々が続いてましたのでブログさぼっておりました。
一週間余り遡って5月19日の話ですが、今年も上映されている朝一の名作映画祭り【午前十時の映画祭8】に行ってまいりました。
今回のプログラムの中でも、これは見逃したくないなあ…と思っていた映画『アンタッチャブル』。見るのは20数年ぶりですが、映画館で見るのは初めてなので、楽しみにしておったのですよ。
ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デニーロらの演技、エンニオ・モリコーネの音楽、そして監督はブライアン・デパルマ。
今見ると、名前で客が呼べるってレベルじゃないですよね。近年、こんなワクワクするメンバーの映画を見たことがない。
あ、ごく普通にネタバレするのでよろしく。

時は禁酒法、アル・カポネの時代。
物語は、ギャングからの酒の買い取りを拒否した酒場が、見せしめに爆破され、お使いに来ていた少女が巻き込まれて死ぬという展開で始まります。ギャング=無法の悪という図式。
その悪を取り締まるために捜査官のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)が着任。警察で訓辞をたれ、情報を元にガサ入れを強行するも、そこに酒は無く空振り、物笑いのタネとなる。警察自体がすでにアル・カポネに買収されていたのだ。
失意のネスは帰宅中、孤高で骨のある警官マローン(ショーン・コネリー)と出会い、彼に協力を要請する。
マローンは当初渋りながらも意を決して快諾。警察学校に出向き、射撃の上手い若手ストーン(アンディ・ガルシア)を抜擢し、さらに事務の達人ウォーレスが配属され、4人のチーム"アンタッチャブル"が結成される。
マローンの確かな情報で、酒の集積場と化した郵便局を急襲して成果をあげたネスに対し、カポネの意を受けた市会議員が賄賂を持って懐柔に来るも突っぱねたネス。さらにカポネを追い詰めるべく、カナダからの酒の密輸現場を押さえ、金の流れを示す帳簿を入手する。
これでカポネを脱税で裁判にかけられると意気込んだ矢先、確保した証人とウォーレスが殺され、マローンもカポネからの刺客に殺される。
仲間を失い、裁判も取り下げられる寸前のネスは、証人になり得るカポネの事務方がシカゴを脱出する情報を掴み、これを銃撃戦の末に水際で確保。ついにカポネに対する裁判が始まる。
しかし、法廷でカポネは余裕の表情を見せる…。


今回、初めて映画館でこの作品を見たんですが、「ああ、映画を見たなあ!」という気分にさせてくれました。演出も、キャスティングも、音楽も、これぞ映画。
演出そのものは、現在の映画のねちっこさからすれば…すごくあっさりしてます。これを浅いとするか、テンポがいいとするかは人それぞれでしょうが、自分は絵巻物感覚みたいで好きですね。
アンタッチャブルの4人とアル・カポネを除けば、見せ場は一人一回くらい。警察署長と、巻き添えで亡くなった女の子の母親、カポネの用心棒、新聞記者が複数回印象に残るくらいか。
ネスの妻と娘への危害をチラつかせながら、そっちには話が行かなかったのも良かった。そっち方面に話が行くとイヤな話になるからね。
ポチョムキンオマージュ(乳母車階段落ち)については、シカゴ駅で母親が乳母車を引っ張り上げようとしだした時点で、ちょっと笑ってしまいましたけどね。公開当時ならもっと素直に面白がれたかもしれない。

改めて…1987年当時のケビン・コスナーは凄いね。完璧な正義の主役顔。端正な顔つきに誠実なオーラ、そりゃクラーク・ゲーブルの再来と言われるわ。
現在の映画界だとこういう人は逆に埋もれてしまうかもだけど、こういう人じゃないと成立しない映画もあるんです。この後に『フィールド・オブ・ドリームス』『JFK』『ダンスウィズウルブズ』と全盛期を迎えますが、『アンタッチャブル』をスクリーンで見ると、それも当然だと感じました。
この映画で唯一アカデミー賞を受賞したのが、助演男優賞のショーン・コネリー。経験の浅いネスを導いていくベテランという役どころ、主役級の大スターが一歩引いていることで生まれるリアリティ。この映画の白眉。
テキパキと郵便局に踏み込む段取りをする指揮能力、時には死体を銃で吹き飛ばして自白させ、警察署長と殴り合ってでも情報を掴もうとする行動力。これらがネスにも次第に乗り移っていくのが実にいいんですなあ。
マローンに抜擢された若手ストーン役のアンディ・ガルシア。とにかくいい男。
共演陣が豪華だからまだ自己主張は無いけど、ネスやマローンに忠実で、要所で場面をさらっていくとこに片鱗を感じます。
例のポチョムキンオマージュでの、乳母車キャッチからの片手射撃は、…まあ漫画的ですがアンディ・ガルシアなら許せます。
そして、アル・カポネ役のロバート・デニーロ。希代のカメレオン役者がここでも怪演。
この後の映画撮影のため体型は変えられなかったそうですが(服の下にボディースーツで体型を太めにしてある)、髪は抜いてカポネの雰囲気に近づけたそうです。スゴいねえ。
一番印象的なシーンは、冒頭のひげ剃りされながらの演説ですねえ。内容もさることながら、カポネが顔を動かしたせいで頬が切れてしまい、理髪師が文字通り凍り付く…あの数瞬ですよ。こっちの心臓も止まるかと思ったわ。
パーティーで幹部を撲殺する狂気にまみれたシーンもスゴいですが、オペラを見ながらマローン殺害成功の報を聞き、恍惚の表情で涙ぐむとこもスゴい。デニーロは心底楽しんでるわ。
いい映画は悪役が魅力的ですが、デニーロ演じるアル・カポネの巨大感は素晴らしいですよ。善悪はともかく、お仕えしてみたいものです。
その他、騎兵隊の隊長、裁判官なんかもいい味出してたと思います。

画面に映る世界も金かかってます。キチンとしていて隙が無い。
通りに並ぶクラシックカー、警察署、住居、シカゴ駅などのセットなど、当然のように統一された世界観になっています。今だとCGなんでしょうけど、この当時はそうはいかないからね。
おかげで余計なことを考えずにストーリーに没頭出来るし、俳優の演技を堪能出来るってものです。
こういうとこで勝負が出来ないから、邦画はアニメ主流になってるんだろうねえ。(『この世界の片隅に』の呉市を、ちゃんとお金をかけて実写セットで組めるか? 無理でしょ)

上にも書きましたが、テンポがよくて見やすい反面、深みのある映画とはいえません。『ゴッドファーザー』みたいなのを期待すると肩透かしを喰うかも。
面白いことは間違いないので、深く考えずに見てほしい作品です。映画論をぶつような人でなければ、娯楽作品として楽しめるはず。
何より、昨今のハリウッドでも見られなくなった、ビッグネーム揃い踏みの豪華さで、それぞれ役に徹して魅せてくれるんですから、何も言うことは無いのですよ。

午前十時の映画祭でのプログラム、まだこの映画をやってるとこもありますので、機会があれば是非。長谷川一夫の『雪之丞変化』になってたらゴメンなさい。
なんだかんだで『アンタッチャブル』ももう30年経って、名画の範疇になってるんですねえ。身体が言うことを聞かない訳だ…。

ちなみに自分は、職場の付き合いの必要が無ければ酒類は一切飲まないので、"禁酒法"は歓迎ですがねw
2017/05/28 Sun. 13:15 | trackback: 0 | comment: 0edit

『美女と野獣』(字幕版)見てきました 

世の中は連休だったそうですが、そんな戯言が無関係な接客業の皆様は激務お疲れ様でした。自分が厚生労働省の役人なら、入れ替わりで接客業の人全員に5月8日から9連休取らすけどね。経済はメチャクチャだろうけどw。
自分も通常の休日はありましたが、連休何それおいしいの?くらいな感じで仕事をしておりました。その休日も、あえて混まない映画を見に行ったくらいで(後日書くよ)、あとは身体を休めておりました。
で、連休中は絶対混んでるから避けていた映画『美女と野獣』、満を持して5月8日に行って参りました。

『ララランド』『モアナと伝説の海』の時も書いたように、1991年のディズニーアニメ『美女と野獣』は映画館に見に行きました。
『リトルマーメイド』あたりから始まったディズニーアニメの快進撃を決定的にした名作。モチーフとなったジャン・コクトー版の『美女と野獣』を完全に過去の物にし、『美女と野獣』といえばコレという評価を得て、当時長編アニメーション賞が無かったアカデミー賞の作品部門で優秀賞5作品に入った、歴史的な映画であります。
自分も大変気に入って、サントラも買ってよく聴いてましたし、LDもDVDも買って家で鑑賞もしてました。コレと『アラジン』を抜きに90年代は語れないです。
故に、今回の実写版はどうしても"字幕版"で見たかったのですよ。繰り返し見て、サントラで聴きまくったフレーズを、いきなり日本語にされても萎えるので。
富山市三大シネコンで、『美女と野獣』の字幕版を上映するのはファボーレ東宝のみ。『シング』もそうだったけど、なぜ字幕版を見たい客層を無視するんかね? 腹立つわ。
で、『美女と野獣』の上映が始まってから、ファボーレ東宝のタイムスケジュールをちょくちょくチェックしていたんですが、意外なことになってましてね。
上映開始当初は"吹替版"の方が回数が多く、時間が上手く合わなかったので、4月27日は『攻殻機動隊』を見に行き、5月4日は混雑を避けて…ある映画を見に行きました。
で、5月8日に備えてタイムスケジュール確認したら…"字幕版"の方が回数多くなっているんです…。
調べてみると、全国あちこちで「吹替版より字幕版の方が客が入っている」という現象になっているようなんですね。天下のディズニーですから、吹替版の出来が悪いということは無いのですが…。
推測ですが、1991年版『美女と野獣』を字幕版で見た人は多く(当時は吹替版を並行上映とか無かったし)、その後のソフトでもバカ売れしたVHSやLDは字幕版が主で(吹替版もあったけど)、DVD版で初めて吹替版音声が同時収録でしょうから、あの主題歌や劇中歌の数々は英語じゃないとイヤだという人は結構いるんじゃないでしょうか。
全くの新作なら、『モアナ』みたいに田舎は吹替版だけ見とけ!みたいなノリでも不満は小さいでしょうが、ただでさえ見た人が多い『美女と野獣』では、今までとは違う傾向になったのでしょう。今まで吹替版オンリーだったイオン系シネコンも、急遽字幕版をやり始めたそうです。
となると、数年内にディズニーが予定している『ムーラン』や『アラジン』などの過去作実写化についても、字幕版の要望が高くなるのではないでしょうか。
ま、おかげで見やすい時間帯に字幕版が見れた訳ですけどね。

ファボーレ東宝到着、券売機で前から3列目真ん中を確保。
1日6回上映の字幕版ですが、自分が見る回だけ少し小さめの小箱になってます。平日昼間だしまあ仕方ない。
パンフレット買って、時間待ちのうえ入ります。観客は10人、男は3人。


(ここからネタバレですが、ストーリーは1991年アニメ版そのままです)

ディズニーおなじみのシンデレラ城アイコンを映したまま、画面がスッと手前に引いていくとバラが現れて、あの…アニメ版の開始時と全く同じBGMが流れ出すんです。ここで鳥肌立ちました。もちろんナレーションも入ります。
ある城の傲慢イケメン王子が豪奢な舞踏会を開いているところへ、老婆が現れて「寒さをしのがせてくれたら、一輪のバラを差し上げます」と願うが、王子は笑って拒絶。
老婆は実は魔女で、城と王子と使用人らに呪いをかける。バラの花びらが全て散る前に、誰かから愛されなくてはならない。さもなくば王子は永遠に野獣のままとなる…。
とにかくね、この冒頭の舞踏会からして金かかってますよ。キャストもセットも補完するCGも。画面に圧倒されます。邦画の漫画実写化が恥ずかしくて溜息が出るレベル。
また、この舞踏会は2回目以降のリピーターには違う面白さがあるでしょうね。誰がどこにいるのか確認するのが楽しそう。
んで、場面転換してのベル登場。ベルや村の人が歌い継いでベルの人となりを歌い上げていく、アニメ版でも屈指の名シーン。
これもねえ、セットといいキャストといいスゴい出来です。アニメ版の…図書館でハシゴに乗ったベルが滑らかに移動するシーンはありませんでしたが(そもそも本が少なかったw)。
ベル役のエマ・ワトソンは、確かに聡明だけど美人過ぎないかと思ってましたが、歌も頑張ってるし、外見しか見ないガストンが惹かれるんだから美人でもいいかと。
そして! そのガストンが今回の映画の白眉!
アニメ版でも存分に脳筋で姑息なアゴ割れっぷりでしたが、ルーク・エヴァンス演じる実写版ガストンは惚れ惚れするイケメンなんですよ。恐ろしいまでにカッコいい。
その…アクが強いを通り越した外見で、俺様っぷりを見せつけてくれるガストンは、アニメ版から抜け出してきたというか、アニメ版以上にガストン。とにかく人の話を聞いてないw。
野獣のいる城に乗り込むべく、民衆を煽動するガストンもカッコよく、スピンオフを一本作ってもいいくらいでした。
そのガストンの傍らにいつもいて話し相手になるル・フウも、ほのかな同性愛者でガストンに惚れている設定が加わったことで、コメディリリーフとガストンの理解者を兼ね、要所で楽しい演技を見せてくれます。
この二人が強烈過ぎて、ベルの父親とかその他の村の人が印象薄いですけどw。

さて、野獣の方は…さしてケモナーでもない自分が普通に見れるレベルの実写キャラクターになってます。この辺はさじ加減難しいだろうねえ。恐い時と愛嬌ある時も表現しなきゃいけないし。
次第にベルと打ち解けて親密になっていく表現はよく伝わってきましたし、アニメ版での小ネタも(スープ皿に顔突っ込んで汚れるとか)しっかり入ってました。
二人だけの舞踏会のシーンは、アニメ版に比べると少しあっさりしてる印象でしたが、それで評価を下げるものでもありません。
野獣が王子に戻るシーンも、野獣が宙に浮いて光に包まれていくという…アニメ版の演出をしっかり踏襲していて、思わず「おおっ」と嬉しくなってしまいました。
直後に来る、この映画最大の苦笑いポイント…"王子よりも野獣の方が良かった気がする"というアレも、アニメ版に比べたら落差は小さくなっています。王子はイケメンで、改心した様子が伝わってきますしね。
野獣に仕える使用人の方々はもちろんCGで、時計、燭台、ポットなど、アニメ版と同じ役回りをこなします。
この使用人達が奮戦して乗り込んできた村人を撃退し、その直後に……最後のバラの花びらが落ち、動かない家具になっていくシーンは、オチを知っているのにちょっと泣きそうになりました。
呪いが解けて人間の姿に戻った使用人達も、なかなかよくキャスティングしてあったと思います。
しかし、CGなどのテクノロジーの進化はスゴいねえ。

アニメ版と比べて改変してあったとこに少し触れると。
まず、村と城の位置関係が近くなっているようです。アニメ版はやたら遠そうでしたが、今回の映画ではそんなに遠くない、本来は城下町だったという感じで描かれています。
あとは魔女ですね。群衆に紛れて城に入り込んだ魔女が、クライマックスで大きく関わります。違和感はありませんが、ずっとそこにおったんかい!というツッコミはしたくなります…。
魔女は何のために傲慢な王子の城に行き、王子を呪いにかけたのか。そこは全く語られませんが、魔女の思惑が気になるところです。
細かいとこだとベルの母親のエピソードだとか、父親のキャラクターが細かくなっただとか、実写化に際して補強されてるとこはあります。ル・フウもそうですね。

物語は古典ですが、それを細部までこだわって実写化し圧倒的に迫ってくる。横綱相撲です。
アニメ版に思い入れがあれば、その再現っぷりに感嘆すればいいし、聴き慣れた曲の数々を堪能すればいい。
全くの初見でも、豪華な演出と王道のラブロマンスを楽しめば良い。序盤中盤終盤、隙が無い。
自分は字幕版しか見ませんが、吹替版のキャストも話題作りとか一切無い実力派揃いで、そっちを見ても大丈夫。
ここまで真ん中の王道なのは、近年珍しい気がしますね。そりゃあ興収快調だわ(現在70億突破)。

おそらく6月から7月も上映されていると思いますから、モノは試し、御覧になってみてはいかがでしょうか? 自分はあと1回見ておこうと思ってます。

♪Tale as old as time
♪Song as old as rhyme
♪Beauty and the Beast
2017/05/10 Wed. 09:11 | trackback: 0 | comment: 0edit

『GHOST IN THE SHELL』(字幕版)を見てきました 

『攻殻機動隊』は、まあ…好きな作品ですよ。
ただ、士郎正宗の原作はほぼノータッチでしたし、それを元にした押井監督の『GHOST IN THE SHELL』も公開された頃には見てません。後年、知り合いとコタツで酒盛りしながら見て、お約束のように寝たりした程度です。
1995年の自分は金沢市在住で、仕事とセガサターンに忙しく、そして10月にエヴァンゲリオンが始まり、それを12月にLDで見て衝撃を受けることになる時期だったので、映画館にはあまり行ってなかった。
富山に来て、スカパーのPPVで『攻殻機動隊』というアニメをやってて、かなり面白いらしいというところからですね。さすがにPPVでは見なかったけど、アニマックスに降りてきたとこでガッツリ見て、「これは確かに面白いわ」と認識しました。ハマってはいなかったけど。
しっかりハマったのは、2013年頃にパチンコでCR攻殻機動隊が出た時ですね。スペックと演出が好きだったので、打ち込んで分からないとこを見て解決してました。面白い機種だったなあ。
そんなに詳しくはなかったのに、パチンコを機に全体像を把握し、漫画も読むようになった。そういう感じです。根っから心酔してる人には申し訳ないですがw。
世界観や概念において、内外のアニメや映画に大きな影響をもたらしたのは間違いないでしょう。

そんな攻殻機動隊が、ハリウッドで実写映画化されました。
思い出すのが10年くらい前に、チャイドル上がりのタレント吉野紗香が攻殻機動隊ファンで、ブログで「草薙素子役をやりたい!」と希望を述べたら……それだけなのに大炎上したという、訳の分からない事件がありましたよね。吉野紗香は気の毒にも謝罪まで強要されていました。
攻殻ファン的には、そういう発言をする事自体が思い上がっているので制裁を加えたようなんですが、「攻殻という作品のファンは特権意識の高い馬鹿ばっかり」と刷り込まれた記憶があります。
というか、攻殻ファンの男共の大半は…押井や神山特有の小難しい世界観に酔い過ぎていて、草薙素子を神格化し、女神か何かだと思い込んでいたのでしょう。
結果的に、攻殻機動隊を好きな女性ファンを一人排除し、アニメファン全体のイメージを悪化させただけです。
映画化で公式からこういう配役になりましたという発表があって、それに対してブーたれるのは構いませんよ。それはどんなコンテンツの実写映画化にもあることです。
ファンの芸能人がただ「この役やりたい」と発言しただけで叩いて叩いて謝らせるってのは、攻殻ファンのお里が知れてるってもんです。
あの時…吉野紗香を叩いて批判して土下座させた攻殻機動隊ファンのボンクラな皆さんは、今回ハリウッドでスカーレット・ヨハンソンが少佐を実際にやるのは叩かないんですかあ? 土下座させないんですかあ? 日本人がやるべきとか言ってたじゃないですか、日本人じゃないんですよおお?
吉野紗香を叩いたくせにスカーレット・ヨハンソンにはダンマリの連中はその程度の存在。反論があったらどうぞ。笑ってあげるから。
ま、攻殻の公式も…ハリウッドでの映画化だったら馬鹿な連中も干渉出来ねえよな…という考えもあったかもしれませんね。
気持ちの悪い攻殻ファンが一杯いたことは覚えておきましょう。


(ここからネタバレ入ります)

さて、そのハリウッド版『GHOST IN THE SHELL』を、4月27日に見てきました。
物語そのものは、押井版(人形使い)を分かりやすく再構築しながら、攻殻機動隊の世界観に沿うネタをいくつか散りばめてある感じです。
そして、主人公である少佐の断片記憶と苦悩、自分探索が関わってきます。
親切な再構築ではあるんですが、気になったのは…少佐の脳移植全身義体が"初の成功例"だという点が強調され過ぎていて、少佐が『ロボコップ』のマーフィーと同じに見えてしまうことです。
あれも自分の正体を記憶の断片から自分で探す話でしたし。作り出した企業に黒幕がいるというとこも同じだしね。(してみると、やっぱ『ロボコップ』は偉大な作品だよなあ)
無論攻殻の本質はそこではないんですけど、特に前半は『ロボコップ』っぽいなあ…と感じる場面が多々ありました。
押井版ほど暗くない代わりに、ちょっとお涙頂戴的な演出はあります。そこは、107分のアクション作品として分かりやすくするためのもので、理屈っぽいことを並べて煙に巻くよりは遥かにいいと思います。

世界観はすごく頑張ってます。
『ブレードランナー』の東洋大都会イメージを突き詰めた、巨大で入り乱れた東洋文化都市。街の随所に何もそこまで…と言いたくなるほどの立体ホログラム広告。
冒頭のドンパチの舞台となる居酒屋(料亭?)の、香港日本中国がチャンポンになった感覚。オリエンタルとでもいえばいいのか。
CGにせよセットにせよ小道具にせよ、画面の中にチープだと感じる部分が無く、これがハリウッドで映画化するってことだなと痛感。日本映画はどんなに頑張ってもこれが出来ない。金をかけるってのはこういうこと。
映画が始まる時に配給会社のロゴが入りますが、パラマウントの後でアジア系が二つありました。おそらく中国と香港かと。ここに日本の会社が入れないってのがねえ。そりゃあ中華系の世界観になるわな。
日本映画がリアルタイムで世界に売れたのを『君の名は。』で初めて見ましたが、その東宝も明らかに不慣れを露呈してましたし、映画の元ネタは出せても、映画として世界に売ったり、協力して製作して配給したりというのは、日本の映画会社には出来ないんでしょうね。そんな事を想定せずに生きてきたから。
見ながらそういう事を痛感してました。

その日本要素といえば役者ですが。
公安9課を束ねる荒巻を演じるのが北野武ですけど、正直なところ演技が上手いとかはありません。台詞も聞き取りにくい。英語字幕が補助してくれたけどw。
ただ、妙な存在感はあるのと、日本語でボソボソ喋っているので…おそらく日本以外の人にはそれほど不評ではないんではないかと。自分らが洋画を見ていて、英語でボソボソ喋っている俳優を大根だとは思わないみたいに。
後半で荒巻が拳銃を使うんですが、ここの動きはサマになってます。さすがは『アウトレイジ』。
黒幕を追いつめた荒巻が少佐に盛んに同意を求めるシーン、あれは「お前が殺したいだろうけど、俺が殺っちゃっていいか?」ということだろうね。
少佐が自分の正体を探していく過程で出会う女性を、桃井かおりが演じているのですが、英語を喋っても実に桃井かおりで味がありました。
現在は海外で役者活動をしておられるので、北野武みたいな不安定さは欠片もありません。
渡辺謙みたいに目立たなくてもいいので、こういう風にサラッと洋画に出てくる日本人俳優がもっといてほしいですねえ。
エンドロールにはチラホラ日本名が読みとれましたが、講談社とかはちゃんとロゴ使ってもらえよ。中華系は漢字のロゴ使ってるぞ。

スカーレット・ヨハンソンは頑張ってると思いますよ。アクションもこなしつつ、内面性を追求する難しい役ですが、外見も含めて不満は無いです。
ただ義体が白っぽ過ぎて、着ぐるみというか肉襦袢というか、そんな印象。もう少し暗色にしてもらえると良かったなあ。
バトーは中盤からカメラアイになって、「ああバトーだ」と納得w。少佐の相棒感はよく出てました。
トグサは結構活躍してて、中華系俳優でもいいよねとは思ったけど、アニメみたいにいい男ではないので…吹替で山寺宏一の声が付くのは違和感あるだろうなw。
サイトーとか出て来ないのかな…と思ってたら、クライマックスで突然狙撃役で登場して笑いました。
イシカワ、ボーマはいるようだけど判別出来ず。パズ?…いません。

『攻殻機動隊』として見ると評価は割れるだろうけど、アクション洋画として見ればまずまず面白いと思います。『ブレードランナー』と『ロボコップ』と『マトリックス』のミックスみたいな感じで。
続きがあってもいい終わり方なんだけど、アメリカでの興収を見るに…まあ無いかな。コケた訳でもないけど、大ヒットとも言えないし。
でもね、やっぱハリウッドは凄いですよ。曲がりなりにも『攻殻機動隊』をこのレベルで映画化出来るんだから。これに関しては日本映画じゃなくて良かった。
『無限の住人』も、いっそ全部ハリウッドに任せたら良かったかもしれないね。そういう歴然とした差を感じました。
元ネタを知ってる人も知らない人も、見といて損は無い映画ですよ。
2017/05/02 Tue. 13:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

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