03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 05

メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

雑誌『Cobalt』の休刊と、コバルト文庫の縮小危惧 

集英社発行の女性向け隔月誌『Cobalt』(コバルト)が、4月1日発行の5月号を最後に休刊することが同日、分かった。
今後は同日開設した無料ウェブマガジン( http://cobalt.shueisha.co.jp/ )に完全移行する。

同誌は、昭和57年に『小説ジュニア』(昭和41年創刊)のリニューアルにより創刊。
氷室冴子さんの平安ラブコメディー『なんて素敵にジャパネスク』などで、少女漫画のような少女小説のジャンルを確立し、新井素子さんや藤本ひとみさん、前田珠子さんといった人気小説家を生み出した。
氷室さんや新井さんらが連載していた平成2年には9万部を発行したが、近年はウェブ上で小説を書いたり読んだりする読者が増え、1万数千部まで部数が低迷し休刊を決めた。主な読者層は10~30代の若い女性という。

ウェブマガジンは毎週金曜日に更新。引き続き前田珠子さん、赤川次郎さんら、従来の執筆陣が担当する。
また、人気小説家の“お題”に沿ってテーマ小説を募集するなど、小説を投稿機能も拡充した。
同社の広報担当者は「今年はコバルト文庫創設40周年にあたる。40周年を機に、楽しい小説を読み、書く機会をウェブマガジンにより、さらに増やしていきたい」と話している。

(転載ここまで)


残念で寂しいニュースですねえ。
雑誌『Cobalt』は何度か買いました。ええ、『マリア様がみてる』絡みでw。
『マリア様がみてる』は基本的に文庫書き下ろしなんですけど、作品自体の人気が上がった頃から、短編については雑誌『Cobalt』によく載るようになったんですよね。
今野緒雪先生はもともと短編が好きなのか、読後感がいいものからダークなものまでいろいろ書かれました。特に短編『チョコレートコート』の…はからずも二股してしまう姉の話は衝撃でしたね。脇役や一般生徒の話が中心でした。
そしてそれは雑誌『Cobalt』をチェックした読者だけが知っているという優越感w。ちょうどアニメ化されて新規読者がドッと入ってきた頃でしたし。
その短編がどういう形で文庫に収録されるのかやきもきしてたんですけど、19冊目の文庫『インライブラリー』で、それまでの未収録短編がいくつかまとめられて1冊になり、その後も定期的に短編集が出るようになっていきます。
で、最終巻である39冊目『フェアウェルブーケ』で、それまで未収録だった短編が全てまとまって1冊となり、『マリア様がみてる』は終わりました。
書き下ろしで進行する本筋と、雑誌『Cobalt』で発表される世界観の肉付けである短編という読ませ方は、『マリア様がみてる』はあくまで小説であって百合アニメじゃないという事を刷り込んでくれたと思います。
あ、『マリみて』の短編が載ってない号でも、関連情報や付録が付いてたら買いましたけどw。

上の記事に出てる9万部を誇っていたという平成2年頃は、ちょうど紀伊國屋書店福岡店でパートしてましてね。
所属の売り場が文学文庫コミック地図方面だったので雑誌『Cobalt』には直接タッチしてませんが、しばらくコバルト文庫の棚の発注補充を担当してましたんで、あの頃バカスカ売れていた作家陣はなじみがあります。
なんといっても氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』ですよ。新刊が出る度に大騒ぎ、うちの店だけで1000冊売れるビッグタイトルでしたからねえ。既刊もよく動いてたし、『ざ・ちぇんじ』とか。
んで、"漫画家マリナシリーズ"の藤本ひとみ、『丘の家のミッキー』などの久美沙織、トランプ推理物の山浦弘靖、あとは…田中雅美、日向章一郎、"未完の帝王"前田珠子が出てきたのもこの頃か。
とにかくみんなよく売れていたなあ。この頃の大人しい女の子はコバルト文庫とか講談社X文庫とかよく読んでいたし、男は朝日ソノラマ文庫とか読んでいたのよ。
この隆盛があったからこそ、90年代に『炎の蜃気楼』シリーズが出て、そして『マリア様がみてる』が出てくる訳で。盛り上がれば何か生み出すもんです。

今後は…コバルト文庫から何かニューウエーブが出てくるというのは難しくなりそう。ウェブ媒体って簡単に言うけど、雑誌という媒体に比べたら手軽には読めないですからね。
先日本屋で、紙媒体を捨てたはずの『週刊アスキー』が姑息にも別冊号を出して、巻頭で「週刊アスキーはウェブで手軽に読めます!」とか必死にアピールしてたんですけどね。たぶん予想以上に読まれてないんでしょう。わざわざアクセスしてまで読むような内容じゃないし。
雑誌『Cobalt』の場合、読んでもらわなきゃいけないのは…パソコンやスマホを手軽に使える大人よりも、中学生高校生の女子なんですよね。そういう世代の読者が次を担う訳で。
コバルト文庫は頑なに"ライトノベル"と呼ばれるのを良しとしないとこですから、ならばそれなりの格を保ってほしいんですけど…。コバルト文庫自体が徐々に縮小していく気もします。そうはなってほしくないですけど。
ともかく、こうなったからには…ウェブでの成功を祈っております。
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2016/04/06 Wed. 12:10 | trackback: 0 | comment: 0edit

白薔薇さま、焼き鳥屋を志す 

佐賀県鳥栖市の焼き鳥店で1月、強盗に現金を奪われたと嘘の通報をした店長(22)が、その前日に刃物を持って自ら店に押し入っていたとして、強盗未遂の疑いで8日鳥栖署に逮捕された。

逮捕されたのは同市の佐藤聖容疑者(22)。
逮捕容疑は1月15日午前0時55分ごろ、閉店作業中の男性店員に刃物のようなものを突き付け、現金を奪おうとした疑い。

容疑者は覆面とサングラスで顔を隠していたが、しぐさなどから店員に「佐藤店長ですか?」と見破られ、「強盗には気をつけて」と言い残して立ち去ったという。

翌日、容疑者は「2人組に30万円を奪われた」などと嘘の110番。
その取り調べで、店の売上金など約5万7千円を着服していたことが判明、業務上横領の容疑で逮捕、起訴された。
同署は動機を調べている。

(転載ここまで)


「ごきげんよう」「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。


卒業式前日、ふと白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)に会いたくなった。
誰もいないだろうなと思いながら三年藤組を覗いたら、驚くべきことにいた。何と、本人が。
「忘れ物ですか」
そうは見えなかったけれど、祐巳はそんな言葉で声を掛けた。
「ああ、祐巳ちゃん」
気がついて、白薔薇さまは「おいでおいで」をする。
「忘れ物、といっちゃ忘れ物かな」
白薔薇さまは机に座って天井を仰ぐと、照れくさそうに髪をかき上げた。
「教室にね、お別れを言いたくて。図書館で時間つぶして、みんながいなくなる頃合いを見計らって戻ってきた」
過去の卒業式はほとんど通過儀礼みたいなもので、適当にやり過ごしたのに、って。白薔薇さまにとって、今回はちょっと特別らしい。
「白薔薇さま、私!」
「な、何、祐巳ちゃん」
驚かせて悪かったなと反省しつつも、びっくり目がちょっと新鮮とか思ってしまった。いや、今はそんな表情に見とれている時じゃなくて………。
「私に、何かできることはありませんか」
遺言聞くなら今だ、と思った。
「祐巳ちゃんに? 何だって?」
「頼みたいこととか、して欲しいこととか、約束とか、託したいこととか」
エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。
「なーに、それ」
白薔薇さまはカラカラ笑った。真面目に言ってるのに、失礼しちゃう。
「でも、私白薔薇さまのために何かしたくて」
「餞別、ってやつ?」
白薔薇さまは机から飛び降りて伸びをした。
「そうねー。んじゃ、私の店に食べにきてもらおうかな」
「!?」
店って言われても意味が分からないんですけど。
「今はまだだけどね、店を持つことに決めたんだ」
白薔薇さまは楽しげで、こっちの動揺など意に介していないようだ。
「なんのお店ですか?」
「焼き鳥」
一瞬何を言っているのか理解出来ず、彫りの深いお顔をマジマジと見てしまった。どこまで本気なのか分からないから恐ろしい。
「先々、ちょっと遠くへ行こうと思ってるんだ」
「そのためにお店を?」
返事はなかったが、おそらくそういうことなのだろう。遠くというのは…栞さんを追うつもりなのだろうか。
「先の話だからね、食べに来るのはその時で」
白薔薇さまは、こちらに笑顔を向けた。
「そうねー。んじゃ、お口にチューでもしてもらおうかな」
「!?」
焼き鳥の話はどこへやら、マジで顔を近づけてくるから、あわててのけ反った。
…話が本筋に戻った気がした。
2016/02/14 Sun. 04:02 | trackback: 0 | comment: 0edit

マリみて日本代表23名発表 

【マリみて日本代表(リリアンジャパン)23名発表】

◎FW
佐藤聖(スーパースター)
蟹名静(海外組イタリア仕込み)
築山三奈子(調子に乗ると恐い)
細川可南子(長身のポスト)
有馬菜々(未来の点取り屋)

◎MF
内藤克美(秀才)
小笠原祥子(ワガママなキラーパス)
支倉令(運動量とテクニック)
武嶋蔦子(神出鬼没)
軽部逸絵(俊足)
二条乃梨子(堅実と気配りと勝ち気)
松平瞳子(無理や冒険をしない)

◎DF
水野蓉子(守備の要)
鵜沢美冬(小さいけど一所懸命)
福沢祐巳(強運と伸びしろ)
藤堂志摩子(安定感)
山口真美(読みの鋭さ)
桂(見えない守備)
田沼ちさと(限定的豪運、由乃のお目付け)
高知日出美(次代のホープ)

◎GK
鳥居江利子(ソツの無いポジション取り)
島津由乃(イケイケ鬼軍曹)
内藤笙子(素質充分)


勢いで書いた。深い意味は無い。
公式キャラクターはマリア様、サブキャラクターに桜組の精霊。
マリア様の御加護がありますように。

2014/05/12 Mon. 15:12 | trackback: 0 | comment: 0edit

ロサギガンティア、皐月賞へ 

【皐月賞(G1)・出走馬と騎手(牡馬57キロ、牝馬バウンスシャッセは55キロ)】

【1枠】1番 ワンアンドオンリー 横山典
【1枠】2番 イスラボニータ 蛯名
【2枠】3番 クラリティシチー 内田博
【2枠】4番 クリノカンパニー 江田照
【3枠】5番 アデイインザライフ 田辺
【3枠】6番 アドマイヤデウス 岩田
【4枠】7番 トーセンスターダム 武豊
【4枠】8番 ステファノス 後藤
【5枠】9番 スズカデヴィアス シュタルケ
【5枠】10番 ベルキャニオン 福永

☆【6枠】11番 ロサギガンティア 柴田善☆

【6枠】12番 タガノグランパ 石橋
【7枠】13番 キングズオブザサン 浜中
【7枠】14番 バウンスシャッセ 北村宏
【7枠】15番 コウエイワンマン 松岡
【8枠】16番 アジアエクスプレス 戸崎圭
【8枠】17番 トゥザワールド 川田
【8枠】18番 ウインフルブルーム 柴田大

(転載ここまで)


「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢様学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢様が箱入りで出荷される、という仕組みが未だに残っている貴重な学園である。

「ええ!? 白薔薇さま(ロサギガンティア)が皐月賞に!?」
口をあんぐり開けたまま立ちつくす祐巳を見て、祥子は一つ溜め息をつく。
「祐巳、あなたはどうしていつも落ち着きが無いのかしら」
言いながら優雅に紅茶を飲んでいる祥子さま。何故にあなたは落ち着いていられるのですか。
「由乃さん、知ってた?」
一足先に薔薇の館へ来ていた由乃さんに聞いてみる。
「知ってた」
由乃さんの返事は簡潔。そして頭をかきながら、逆に祐巳に聞いてくる。
「祐巳さん、白薔薇さまが先日のスプリングステークスを勝ったの、知らなかった?」
ス…ステークス? なんじゃそれは?
「祐巳さんも、紅薔薇のつぼみの妹になって結構経つんだし、トライアルレースの事は知っておいた方がいいわよ」
「ト、トライアルレース?」
何にトライアルするんだろうと混乱していると、ビスケット扉が開いて、志摩子さんが入ってきた。
「あら、お取り込み中?」
「し、志摩子さん! 白薔薇さまがっ、皐月賞に出るんだけど」
志摩子さんは鞄を置いて、ニッコリ笑って言った。
「わくわくするわね」
「………わくわく?」
志摩子さんは、ふふふと笑っている。
「そういえば志摩子さんは、スプリングステークスは応援に行ったの?」
見ると、由乃さんは身を乗り出して聞いている。競馬とか好きだったっけ、由乃さん。
志摩子さんは、かぶりを振った。
「お姉さまの出るレースは、いつもTV観戦なの」
「もったいないなあ。今回はG1なんだし、生観戦してくるべきじゃない?」
そう言われても、志摩子さんは笑みを浮かべたまま、特に肯定しなかった。
祥子さまも何か言いたげだったが、手にしたティーカップをテーブルに戻しつつ、まるで独り言のように言った。
「鞍上が善臣だし、過度の期待をしても御迷惑よね」
その様子が実にさまになっている。やっぱり祥子さまは格好いい。
「それはそうと、祐巳」
「はい!」
突然呼ばれて、電流が流れたように硬直する祐巳に向かい、祥子さまは言った。
「あなた、もう少し競馬を勉強なさい」
祥子さまは、リリアンかわら版の皐月賞特大号を祐巳に差し出してきた。これは今朝読んだんだけど、何が書いてあるのかよく分からなかったのだ。
祐巳はリリアンかわら版を受け取りながら、つくづく思うのだった。
(なんで、牡馬なのにロサギガンティアって名前にしたんだろう?)
2014/04/18 Fri. 05:52 | trackback: 0 | comment: 0edit

正式終了…『マリア様がみてる』 

まあ、終わったんだろうなあ…と思いつつ、ひょっとするとたまに書いてくれるかもしれん…と淡い希望を胸に、コバルト文庫の新刊をチェックしたり、雑誌コバルトをパラパラ立ち読みしたりしてました。
が、終止符を打ったようですね。

(ここから転載)

ひびき玲音@3日目A-69a @cofixx
本日の納品にてコバルトシリーズで描かせていただいていた「マリア様がみてる」~「お釈迦様もみてる」までの単行本のお仕事が一区切りとなりました。
15年間ありがとうございました。


羽川 亜珠瑠(あしゅる) @ukawaashuru
@cofixx マリみてって終了しちゃうんですか!?

ひびき玲音@3日目A-69a @cofixx
@ukawaashuru 単行本としてはどちらも一応区切りがつきましたね。
今後の展開については私はまだ何も把握してません~

(転載ここまで)


ひびき玲音さんは、『マリア様がみてる』シリーズ全39冊と、そのスピンオフと言うべき『お釈迦様がみてる』シリーズの全ての表紙絵と挿絵を描かれた方です。
その方にこうツイートされてしまうと、あきらめの悪いファンといえどもグウの音も出ません。
いやまあ、作者あとがきの内容と、その後の刊行状況を見るにつけ、「こりゃあ書かないだろうなあ…」とは理解してるんですがね。
でもねえ、紅薔薇さま(ロサキネンシス)となった祐巳の姿をチラッと書いて、そこで打ち止めというのはフラストレーション溜まるんですわw。ここで終わりっすかぁ。
小笠原祥子と福沢祐巳の物語が終わったのなら、いっそ本来の主人公である二条乃梨子の物語にしてみては…と提案したいとこではありますが、白薔薇は代々、強烈なドラマを紡いできた家柄(笑)なんで、乃梨子の妹という要素はちょっとやそっとじゃ出来ないか。それと志摩子さんの卒業後という問題もあるし。その辺は触れない方がいいのかもしれない。
そもそも、乃梨子、瞳子、菜々という並びは、そつが無さ過ぎて波乱が生まれないんだよねえ。乃梨子は出来が良すぎるし、すっかりリリアンに染まってしまった。瞳子は演劇部関連で一波乱はありえるけど、祐巳と前部長の瞳子をめぐる静かな対立というのがあったからなあ。
唯一、菜々だけが歴代最年少のブゥトン(つぼみ)というドラマ性があって、その点で苦労する話はいけそうだけど、なにせ姉は島津由乃だから、その失点をカバーしてればおのずと好感度は上がるはずなんだよねえw。
新聞部も真美の影響下で事件をおこす可能性は皆無、写真部は孤高の蔦子さんも3年だから、あまり突っ走らせる訳にもいかない。…かの築山三奈子さまは3年になっても張り切っていたけどw、あれは規格外の人だったから。
残るは…可南子の妹話か、3年になってもイケイケな桂さんくらいか。
新キャラクターが数人必要だし、祐巳の日常とか、小笠原邸訪問話とか、そういうエピソードを作れる主人公はやっぱ必要なんだよねえ。
…やっぱ、潮時かねえ。

とはいえ、いつ再開してもいいですという心構えは解かず、ひたすら待つとします。自分はあきらめの悪い人間なんで。
祐巳が卒業して数年後のリリアンとかに時間軸を移動して書いてもOKですよ。シンデレラストーリーとして、タヌキ顔の親しみやすい紅薔薇さまの話が語り継がれているなんて一文があれば満足ッス。美しい白薔薇さまと、変わった黄薔薇さまが同時期にいたと書いてくれればなお満足。
まあ、『マリア様がみてる』をひたすら楽しんだ一読者として、いつまでも待たせて頂きます。

しかし、このブログの『マリみて』紹介も、全く進んでないなあorz。
2013/11/18 Mon. 03:52 | trackback: 0 | comment: 0edit

『マリア様がみてる(無印)』 

【登場人物】
3年生……紅薔薇さま、白薔薇さま、黄薔薇さま
2年生……小笠原祥子、支倉令
1年生……福沢祐巳、武嶋蔦子、藤堂志摩子、桂さん、由乃さん(笑)
その他……山村先生(担任)、柏木優(花寺学院3年)

【基本的な流れ】
◎「タイが曲がっていてよ」祐巳、登校時に祥子さまにタイを直してもらう。
◎祐巳と桂さんの会話「スターは素人の事なんか、いちいち覚えてやしないわよ」。
◎祐巳と蔦子さんの会話「この写真は今年一番の出来だと、撮った時から確信していたの」。
◎薔薇の館にて、祐巳、蔦子さんと山百合会(三薔薇さま)との交渉「一つ、賭けをしましょう」。
◎志摩子さんとの昼食、会話「祐巳さんは祥子さまと合うかもしれないわね」。
◎祐巳のピアノに祥子さまが連弾を仕掛け、その後会話。
◎体育館で劇の稽古(紅薔薇さま、白薔薇さま)。
◎桂さんとクラスメイト、祐巳に質問攻め→祐巳泣く。
◎志摩子さん、蔦子さんとの昼食→祥子さま台本持って乱入。
◎白薔薇さまとの会話「どうして志摩子さんを妹にしたんですか?」「秘密」。祥子さまとの会話「ちゃんと覚えてるじゃない」。
◎各部活動の山百合会との折衝。
◎劇の衣装合わせ(上げ底ブラ)。
◎桜亭(2年桜組)のカレー試食。
◎柏木優登場。白薔薇さまの柏木優批評。
◎祐巳、祥子さまを探して体育館へ。二人でダンス。
◎柏木優交えて稽古。祥子さまと会話「マリア様の心ね」「何でサファイアなのかしら」。
◎蔦子さんとの会話「祥子さまが変。何だか竹輪みたい」。
◎祥子さまとの会話「じゃあロザリオを受け取って」。
◎通し稽古。祥子さまと柏木優行方不明。捜索。
◎柏木優vs山百合会「おのれ柏木、両刀だったか…」。祥子さま、柏木を平手打ち。
◎祥子さまとの会話(古い温室)「これがロサキネンシス」。
◎学園祭当日、桂さんとの会話「ロザリオは貰えなかったんでしょ? どうして仲良くしているの?」。
◎衣装準備、化粧「本番前にカレーを…」。

◎後夜祭、ファイヤーストーム。祥子さまとの会話「今の私が笑っていられるのは祐巳のお陰よ」。
『月と、マリア様だけが二人を見ていた。』


まあ、こんなとこですね。
新シリーズの1巻目という事で、説明をつけつつもグイグイ引き込む印象的なシーンの多い、よく出来た構成だと思います。
『マリみて』を象徴するシーンと言ってもよい、冒頭の祐巳と祥子さまの出会い。全てはここから始まった訳です。そもそもタイが曲がっているのを、上級生が注意するという時点で相当なインパクトありますしね。
祐巳の無二の親友wである桂さんによる名言「スターは素人の事なんか…」で、祥子さまのポジションや山百合会の特殊性、志摩子さんの存在をしっかり説明し、続く蔦子さんとの会話でさらに説明を補強(しかし、蔦子さんは影の主役だよなあ…)。
その流れで、祐巳と蔦子さんが薔薇の館を訪れ、祐巳が祥子さまに体当たりを喰らって、祥子さまの藁しべと化す。それを面白がった三薔薇さまが、(ひょっとしたらこの1年生、使えるかも)と取り込んでいくという…。ここでの三薔薇さまの貫禄は高校3年生の域を越えています。
朝、タイを直してもらったと思ったら、放課後には山百合会に捕まってしまった可哀相な1年生の話でもありますねw。

福沢祐巳と藤堂志摩子。
半年間同じクラスにいながら、たいした接点も無く過ごしてきたであろう二人。
藤堂志摩子はなんといっても山百合会メンバー、白薔薇さまの妹(ロサギガンティア・アン・ブゥトン)。成績優秀、容姿端麗、西洋人形と謳われる存在。しかも噂によると、小笠原祥子さまの妹の申し出を蹴って白薔薇さまの妹になったとか…。
この、やたらステイタスの高い志摩子が、「私は祥子さまではだめだし、祥子さまも私ではだめなの、きっと」と助言をくれるあたりで、祐巳の真価が見えてきます。その後、紅薔薇さまや白薔薇さまが祐巳の事をかなり気に入っているような描写も出てきますし、小笠原祥子という一種の超人(笑)にピッタリハマる妹像が、読者にも少しずつ見えてくる仕掛けですね。
しかし、藤堂志摩子というキャラクターは女性作家が作ったとは思えないくらい、男性向けの完成度が高い。この後、藤堂志摩子はいろんな面を見せ、もう一人の主役と言ってもいい存在となります。

貫禄の紅薔薇さま、その妹が小笠原祥子。包容力の白薔薇さま、その妹が藤堂志摩子。
この二色に較べて、この無印で印象が薄いのが黄薔薇。黄薔薇さんとこは3人揃ってるんですがねえ…。
黄薔薇さま本人は切れ者風で貫禄もあるんですが、柏木優を見てキャーキャー騒いでるあたり、ちょっとお気楽な印象。
その妹の支倉令さまはボーイッシュな外見でダンスの稽古の相手役は務めたものの、同級の小笠原祥子さまにスポットが当たっていた分、割りを喰ったか。
…そして、令の妹である由乃さん(笑)は苗字も分からず、発した台詞が二つ(ミルクとお砂糖は?と、祥子さまからの伝言の伝達)。皆が祥子さまを捜索した時は…お留守番! 病弱という設定もあって、まるで白いワンピースの少女かと錯覚しそうになる女の子…でした。…こんなのは由乃じゃないw(この無印由乃こそ至高、とおっしゃる方も一部おられるようですが)。
この目立たなかった黄薔薇一家が、次巻大逆襲を仕掛けてきます。…が、常に第三の存在になってしまった感があるのは、この無印での地味さが起因してるように思います。
(まあ、ミキちゃん、ヨッちゃん、フッくん、カッちゃんの例もあるように、三人寄れば一人必ず地味になるもんですがね。)

大詰めで判明する、祥子さまと柏木優の従兄関係。それに際しての白薔薇さまの「同類は分かる」「おのれ柏木、両刀だったか」発言は、なんだかんだでマリみての奥行きを広げた名言ですねw。
白薔薇さまはこの後、最強のエピソードを持ってマリみて界きっての人気キャラクターとなっていく訳ですが、その予告編みたいな台詞ではあります。
後期のマリみてには、こういうドキッとする台詞が不足していたなあ。

後夜祭における、祐巳と祥子さまの会話は実にいいです。これぞ大団円。こういうのをサラッと書いていらっしゃるあたり、今野緒雪さんは上手いなあと思います。
映像よりも文章の方が印象に残るシーンです。


無印は、それ一冊で話がまとまるように出来てますから、読後感がいいのは当然かもしれませんけどね。
『マリア様がみてる』を未読の方には、一度読んでみてほしい逸品です。
また『マリみて』をよく御存知の方も、久しぶりに再読されてみてはどうでしょうか? 薔薇さまの本名も由乃の苗字も出てきていない、桂さんが大活躍するw世界は、新鮮に感じると思いますよ。

後夜祭の二人を見ているのは、月と、マリア様と、あなたです。
2012/07/17 Tue. 05:43 | trackback: 0 | comment: 0edit

『マリア様がみてる』読み切り短編 

さて、いよいよ『マリみて』文庫全巻解説という難事業に手をつけてみようかと(そう思い立って1年経過してますがw)。

まず、そもそも『マリア様がみてる』という話は、雑誌コバルト1997年2月号に掲載された短編『マリア様がみてる』から始まります。とは言っても、この短編の事を知ったのは、『マリみて』読者になった後でしたけど。
後に男性読者8割とまで言われるようになる『マリみて』ですが、この短編をリアルタイムで読んだ男性の御仁は、日本にもそういないんじゃないでしょうか。

この短編では、伝統あるリリアン女学園に外部受験で入学してくる女の子を主人公に、その世界観が幕を開ける事となります。女の子が自分には無縁と思っていたリリアン女学園的世界に、とある上級生との出会いを通して取り込まれていく内容。まあ、郷に入れば赤くなるといいますかw。
この時点では、後の展開に繋がるような人名や設定はまだほとんど登場しておらず、まあ簡素な短編だったと言えるでしょう。結果論で言えば予告編、ですかね。
(この短編については、今は深く触れません。いずれ触れなきゃいけない時が来ますしw)

この短編が好評だった事で、翌年4月に『マリア様がみてる』の文庫第1巻目が刊行されます。この1年余りの準備期間に、作者の今野緒雪さんはどの程度まで構想し、作り込んだんでしょうかね。
もちろん、今野緒雪さんは他にも『夢の宮』シリーズなどを書いておられるので、『マリみて』の構想ばかりやっていた訳ではないでしょうが、後の刊行ペースと内容をを考えると、大まかながらかなり先まで練り込んだと予想します。
なにせ、この短編『マリア様がみてる』が加筆訂正されて実際に文庫に収録されるのは、相当先になるのですから。

この短編では春4月だった舞台設定、文庫ではそこから約半年遡って、リリアン女学園の学園祭前に移ります。
そして短編の主役、新入生の乃梨子は姿を消し、新たに在校1年生の祐巳が主役となるのです。

集英社コバルト文庫『マリア様がみてる』、開幕。
マリア様の御加護がありますように。
2012/07/16 Mon. 03:09 | trackback: 0 | comment: 0edit

カーテンコール 

「やべえな………終わる気マンマンじゃんか…」
手許に買ったばかりの文庫一冊。読もうかどうか迷っているそのタイトルは

『マリア様がみてる フェアウェル・ブーケ』(集英社コバルト文庫)

お久しぶりのシリーズ第39冊目は、表紙イラストが花束を持った福沢祐巳。そして帯のキャッチは"山百合会からあなたへ…"。
うーむ、ヤバいヤバい、この終了しますよフラグ満載の装丁がヤバ過ぎる。小笠原祥子さまが卒業する巻よりヤバいです。
こっそり目次を読むと、今まで雑誌コバルトで発表されて、まだ文庫に収録されていなかった短編が、たぶん全て入っている。全て…。その短編の合間のブリッジに、祐巳達の様子が書き下ろされているのでしょう。
ああ、今野緒雪様…『マリア様がみてる』と銘打った作品はこれにて最後…と判断してよろしいですか?

いわゆる"小笠原祥子・福沢祐巳編"が終了し、ついに福沢祐巳が3年生で"紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)"となったものの、1冊だけその姿を書いてくれた以外は、別の時代のリリアン女学園の短編集の刊行と、今野緒雪の別作品刊行ばかり(それが悪いと言うつもりは全くないんですが)。
まあ、祥子さまの卒業で一区切りつけられたのと、10年以上執筆してきたマリみてですから、ここらで終了と言われたら「…そうですか、お疲れ様でした」とねぎらうしか無いんですけどね。
どこぞの田中芳樹と違って、マリみてを中心に3ヶ月に1冊は新刊を出してくれてましたし、その点…文句のつけようもありませんから。

しかし! 終わってほしくはないなあ!(ファン心理) 物事には、始まりがあれば終わりがある訳なんだけども。
せめて、細川可南子の実妹である次子(ちかこ)ちゃんが、リリアン女学園に入学してくるまで続けてくれないかなあ…。(次子ちゃんは…乳児なんですがw)

とりあえず、この文庫本は…しばらくは読まない。踏ん切りがついたら、ゆるゆるページをめくるとしよう。
一言、お疲れ様でした。
2012/05/05 Sat. 12:25 | trackback: 1 | comment: 0edit