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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『デイトリッパー』(YMO) 

YMOの事をたまにつらつらと書いているんですが、ふと気づくと…昨年9月以来何も書いていないことに気がつきまして、そろそろ書かねば…と一念発起。
順番的には第1期の曲なんで、今回は割とストレートな選曲で。

アルバム『ソリッドステイトサバイバー』については以前触れましたが、「CD出現以前、LPのみで100万枚セールスした4つのアルバム」の一つであり、我々ボンクラな小学生をYMO天国(地獄?)に引きずり込んだ罪で巨大な存在です。
そのB面2曲目、名曲『ビハインドザマスク』の次に流れるのが、今回のお題である『デイトリッパー』。
こういう曲なんですが、…聴く人が聴けば分かると思いますが、この曲はかのビートルズのカバーです。


『デイトリッパー』(YMO)オリジナル音源 by YouTube

正直な所、このアルバムを買って聴いていた当時は、これがビートルズのカバーだとは知りませんでした。ビートルズで曲名まで意識していた曲って、あの当時は『イエスタデイ』か『プリーズプリーズミー』くらいだった気がします。
このアルバムでYMOの『デイトリッパー』を聴いてから数年後、ようやくビートルズの『デイトリッパー』を聴いた時は…「ああ、同じだ」と当たり前の感想しか出ませんでしたねw。自分にとってはYMO版が元祖みたいなもんでしたし。
でも、他のビートルズの曲に比べてノリが異質だし、これは革新的な曲だったんだろうなあ…というのは分かりました。歌詞的にもドラッグでトリップするみたいな暗喩が入っているそうですし、当時のビートルズの非凡さが感じられます(今更、自分ごときが言うことでもないですが)。
YMOの御三方がこのアルバムを作っている時、イギリスの音楽に傾倒していた時期だったそうなので、この曲をカバーするというのは割と自然な流れだったのでしょう。
ビートルズのカバーとしては、変わり種ながら世界的に評価が高いというのをどっかで読みましたが、本当かどうかは知りませんw。

世界的なバンドの曲のカバーという事情を知らずに聴いていた、自分らボンクラな小中学生としては、「陽気でノリがすごく良い曲」という印象でありました。
このアルバムのA面は流れがあまりにも最強過ぎるんですけど(テクノポリス→アブソリュートエゴダンス→ライディーン→キャスタリア)、このB面の…ビハインドザマスク→デイトリッパーという流れも実に好みでした(んで、インソムニア→ソリッドステイトサバイバー…だからね)。
特にイントロの、"デレデッ、デレデッ、デレデッ…"というフレーズからシンセが入ってくる辺りの格好良さですよ。たまりませんね。
格好良い、ノリがいい、そして世界的有名曲であるという辺りからワールドツアーでは観客のウケが非常に良く、日本のライブでも定番曲でありました。

自分がお気に入りの、けいおんとYMOのコラボ動画を。


『デイトリッパー』YMOけいおんコラボ動画 学園祭 by ニコニコ動画

まずこのシリーズの1期、初期のライブ動画。ネタ抜きの純粋なライブシンクロなんですけど、リップシンクロ、楽器シンクロが凄まじいですよね。
この曲を学園祭で演奏し歌う女子高生がいたら、絶対応援するわ~。このシリーズの魅力は、そのミスマッチにあるんですけど。

そして、シリーズ終盤でも『デイトリッパー』でやってくれてます。


『デイトリッパー』YMOけいおんコラボ動画 ロンドン by ニコニコ動画

これは劇場版からの動画。
もうね、この女子高生達が、ビートルズのカバーである『デイトリッパー』を、ロンドンで演奏するという展開がたまらない!。この娘さん達、世界のどこでも飯が喰えるよ。
シンクロにもさらに磨きがかかり、このシリーズおなじみの…YMO者にしか分からない小ネタも散りばめてあって、たまらない動画です。
今回、久しぶりにYMOネタを書くにあたって、この動画を一通り見直して気分を高めたのは言うまでもありません。

曲としてはYMOオリジナルではありませんが、名アルバムの中の名カバー、名アレンジというのがこの『デイトリッパー』ですね。
自分にとってはビートルズよりもこっちが重要、聴けば必ずノリノリになる曲です。
若い人だと、この曲をYMOがカバーしていたことを知らない方が多いでしょうから、ここを入り口にYMO世界に来て頂けると嬉しいですね。お待ちしております。
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2016/06/24 Fri. 05:24 | trackback: 0 | comment: 0edit

『京城音楽』(YMO) 

自分が小学校の頃に、韓国のイメージってのは無かったですね。
ウチはニュースばっかり見る家だったもんで、せいぜい朝鮮戦争以降南北に別れた2つの国家のうち、南側のが韓国っていう国だ…くらいですかね。あと金大中事件とかかな。
その後、大韓航空機撃墜事件とか、キム・ヒョンヒという美人の姉ちゃんによるテロあたりで、ようやくなんとなくイメージが出来てきたって感じです。
で、そういう国際ニュース的な話をしたい訳では全くなくて、今日のお題はその当時の韓国旅行で教授がインスパイアされて出来た曲、『京城音楽』です。
京城ってのは、早い話ソウルですね。韓国が日本の一部だった頃には京城府と呼ばれてまして、現在ではマスコミ的には使わないようにしてるそうです。
教授はアルバム『テクノデリック』のレコーディングにあたって、序盤はあまりノレていなかったそうなんですが、軍政下にあった韓国に取材旅行に出かけ、帰国後は妙にノリノリだったそうです。
どう考えても、女だろうなあw。

アルバム『テクノデリック』は、"世界初のサンプリング本格採用アルバム"とか言われてます。
そこら辺は…本当に世界初なのかは自分は分かりませんが、YMOマニアにとっては諳んじておくべき事実となっています。
サンプリングといっても楽器の音ではなく、YMOの御三方は人の声やドラム缶を叩く音などを使って、従来に無い音楽を作り上げていきました。ファンなんか眼中に無い、キレッキレの音楽を。
そして『テクノデリック』というアルバムは、『BGM』と対をなす名盤となったのです。
中期YMOってのは一般層の期待を裏切り切り離して、残ったマニアを歓喜させるという、本来はあまりやってはイカン方向で動いたからこそ、YMOの真髄が発揮された訳でね。前期で大量のファンを獲得したからこそ出来る芸当です。

『京城音楽』は『テクノデリック』のA面4曲目。こういう曲です。


『京城音楽』(YMO) 映像は無関係 by ニコニコ動画

『京城音楽』単独の動画があんまり無くて仕方なくこれを貼りましたが、映像は気にせず目を瞑って聴いてもらうのがいいかとw。
冒頭の「パアー」という人の声のサンプリング音が印象的。この「パアー」と「フク」「チキ」という3種類のサンプリング音声が敷き詰められて、ちょっとケチャっぽくも聴こえる異様な浮遊感がたまりません。自然に身体がリズムを刻むし、それでいて空虚な印象もあったり。
それをバックに奏でられる旋律と歌、時折入るピーター・バラカンによる韓国情報というか豆知識というか…が、独特の雰囲気を醸し出しています(この音声は、無機質感を出すためトランシーバーからの声を録音してるそう)。英語と日本語がチャンポンになっているのも含めてね。
当時はこの豆知識を聴いても何も思わなかったんですが、現在聴くと…いろいろと興味深いですね。日本の隣りにこういう軍政下の国があったんだなあ…というのと、現在の浮かれた韓国とのギャップといいますか。東京・京城間は2時間というのも、近くて遠い国という表現がピッタリ。
『テクノデリック』の曲は大概そうですが、大人になってから好きになった曲ですね。
ちなみにソウルには2回行ったことはありますが、こういう異国情緒は全く感じなかったですねw。現在の韓国は近すぎて異国ではないわな。

ニコ動の『けいおん!』とのコラボ動画、この曲のやつもやっぱり素晴らしい出来なんですよ。
『京城音楽』の魅力を存分に引き出しています。


『京城音楽』けいおん!コラボ動画 by ニコニコ動画

いきなりのムギ教授の「パアー」で吹いてしまいますw。やっぱこの曲のキモは「パアー」だよね。
よくまあこの曲で作ったなあ…と敬服しますが、内容的にも申し分無いです。女子高生バンドがこの曲を演奏したら、ある意味圧巻ですよ。

韓国という国がまだ日本に馴染みが無い頃だったからこそ生まれた、グルーヴ感溢れる名曲。時代を置いてけぼりにしてましたよねえ…。
中期YMOは、こういうニヤニヤ出来る曲のオンパレードですが、この曲は中でもおススメです。
2015/09/15 Tue. 11:09 | trackback: 0 | comment: 0edit

『ONGAKU』(YMO) 

YMOの曲の事を書く…という難事業。
楽しくもあり、手を抜けない厳しさもあり、…あとで読み返すと「ああ、あのネタを書き忘れてるorz」という後悔もあり…。
でもね、こういう事をキチンと書けるチャンスってのは人生でもそうそう無いんで、気合いを入れて書いているのです。
「さて、こないだのトリオ・ザ・テクノを挟んで…次は後期からの選曲になるんだけど…。『浮気なぼくら』から果たしてどの曲を持ってこようか…」
悩んでいたところへ…このニュースが舞い込んで、脳内で一気に骨組みが出来上がりました。
「…教授渾身の、最高の親バカソング。これしか無い!」

(ここから転載)

ミュージシャンの坂本龍一(63)と矢野顕子(60)の長女で歌手の坂本美雨(35)が27日、第1子となる3159グラムの女児を出産した。
自身のインスタグラムに愛娘の写真を添え報告した。

坂本は昨年3月に1歳年下の一般男性と結婚。
今年3月には自身のツイッターで「先日結婚一周年を無事迎えたわたしたち家族の新たなメンバーが、現在お腹の中でスクスクと育っております」と第1子妊娠を報告していた。

(転載ここまで)


教授とアッコちゃんの馴れ初めについては諸説ありましてね。
教授が…YMOワールドツアーの時に欲求不満になって、サポメンのアッコちゃんに「お願いだからヤラせて!」と言ったことがキッカケとなったとも、実はアッコちゃんの方から教授に接近していったとも、いろんな説がさも本当のように書かれております。(自分は昔から「ヤラせて!」説を推していますが)
とりあえず、教授はまだ前妻と正式に別れておらず、アッコちゃんは前夫と離婚9ヶ月という状況下でしたが、…そういう関係になって美雨ちゃんを身ごもった訳です。
そこから2年ほど経った1982年、教授とアッコちゃんは正式に結婚。まあ、めでたしめでたし。
教授はとにかく子煩悩で、美雨ちゃんを大変可愛がっていたというのは、当時から聞こえていました。
で、YMOの散開イヤーである1983年。
厳密な意味でのYMO最後のオリジナルアルバムといえる『浮気なぼくら』の、A面4曲目。
作詞・作曲、そしてボーカルも坂本龍一。娘の美雨ちゃんの為に作られた曲、それが『ONGAKU』。

♪ぼくは 地図帳拡げて オンガク
♪きみは ピアノに登って オンガク ハハ
♪待ってる 一緒に 歌う時

当時中学生の自分が、「うわあ、教授の娘溺愛っぷりがスゲえw」と思ったくらいの、とにかく明るい曲。


『ONGAKU』散開ライブ by YouTube

これは1983年12月の"散開ライブ"での『ONGAKU』。
教授の、教授による、教授の娘の為の曲ですから、映像も8割方教授です。
この曲は何のてらいも無く、突き抜けた明るさと爽やかさがあるんですよね。イントロは重厚なのに軽やかで、歌い出すと特徴のある教授の声がピッタリハマっている。間奏もとにかく綺麗。
こういう雰囲気の中、美雨ちゃんがピアノに登って不協和音を奏で、それを教授が楽しげに見ている様が浮かんでくるという、親子情景曲。
そして、♪待ってる 一緒に 歌う時 というフレーズがね、おっさんになると効きますねえw。当時は分かってなかったわ。
動画後半での、細野さんとユキヒロへのボーカルキャッチボール。これも今見るとグッときます。ただ、やっぱこの曲はユキヒロのやらしい歌い方じゃなくて、教授の感情が滲んだ単調が一番です。

そして、今年ニコ動でドハマりした『けいおん!』とYMOのコラボ動画を初めて貼ります。
この動画シリーズ自体は5年ほど前のものですが、自分がこれに気付いたのが今年だったのよね。もったいない事をした。


『けいおん!』YMOのシリーズ、『ONGAKU』 by ニコニコ動画

この職人さんは、演奏と音のシンクロが凄まじいだけでなく、YMO及びその周辺の小ネタを『けいおん!』世界に存分にぶっこんでくる、極めつけのYMO者なんですよ。
アイマスPVの農民プーPさんも素晴らしいんですが、見ていて感嘆しながら笑え、本当にこういう女子高生バンドが存在するかのような実存感がね。心底感心しました。
この『ONGAKU』も、律のドラムやムギ教授のキーボード、そして澪のリップシンクロに感嘆し、そして…見てるコッチに挑戦してくるかのようなYMO小ネタの数々。たまんない動画ですよ。

もう少し脱線すると、自分はこの『けいおん!』とYMOのシリーズで…放課後ティータイムがYMOの名曲を演奏するのを見て、「あ、外国で"BABY METAL"がウケているってのはこういう事か!」と理解しました。
もし本当に、YMOの曲をカバーして歌い弾きこなす女子高生バンドが現れたら、自分は全力でファンになります。相当愛おしく感じるでしょうね。
日本の…自称メタル通の方達が"BABY METAL"を必死に無視しているというのは、詰まるところ…日本にはメタルを愛して思い入れがあるファンなんぞいないという事に他なりません。単なるファッションで聴いているから、"BABY METAL"がメタルの大御所達に愛されている理由が分かってないんです。
この動画、そういう訓練にもなりますよ。

『ONGAKU』は爽やかで微笑ましい曲だから、思い切り天気の良い夏や秋がよく似合うと思います。YMOの中では異色ですねw。
教授が美雨ちゃんとじゃれ合いながら作ったであろう曲。それから32年後、その美雨ちゃんもまた親となりました。
…まあ、年をとる訳だね…、みんな。
2015/07/29 Wed. 05:14 | trackback: 0 | comment: 0edit

『トリオ・ザ・テクノ』としてのYMO 

自分にとっての神である、YMOの事を書くのも10回目。今んとこ、後期・中期・前期と3曲ずつ触れたことになります。
そこで今回は、ちょっと一休みということで、わりと有名なあのTV出演の話を。

YMOの御三方は、しょっちゅうTVに出るという事は無かったんですが、一旦出ると…真面目なファンほどリアクションに困るような出方をする方々でありました。
以前、『過激な淑女』のことを書いた時に貼った"夜ヒット出演時の映像"が分かり易い例ですが、悪ふざけとも違う…神が下界で遊んでおられるような感じでしたね。
三人それぞれが自分の領域をしっかり持っているので、YMOとして特にカッコつけたイメージを作る必要も無いせいか、遊ぶ時はとことん遊ぶ方々でした。
その最たるものがコレですね。オファーを二つ返事で引き受けたらしいですw。


フジテレビ『THE MANZAI』出演時の、トリオ・ザ・テクノ(YMO) by ニコニコ動画

ちょっと音声が小さい動画です。ボリュームを上げてお楽しみください。
今更言う必要も無いことですが、この出演時点でのYMOの名声は巨大で、しかも細野さんは"はっぴいえんど"、ユキヒロは"サディスティックミカバンド"などのキャリアを踏まえている訳です。教授はYMOを足掛かりにのし上がっていくんですけどね。
そんな大物が、この…実にシュールな漫才をノリノリでやるというね。スタジオのお客のお姉ちゃん達の悲鳴wが、その意味を充分に物語ってくれてますわ。「この人達がこんなことをやっていいの?」みたいなハラハラ感。
三人の中では割と普通のネタをやる教授、いい男なのに自虐ネタ(小野田さん似)や身内ネタ全開のユキヒロ、故人の物真似(やたら似てる)しかやらない細野さん。ミュージシャンの悪ふざけで済ますにはもったいないレベルのお笑いです。
くだけたこともやるよ!的なミュージシャンは結構いますが(桑田佳祐とかカールスモーキー石井とかデーモン小暮閣下とか)、こうも飄々と漫才をやるような存在はいませんよね。しかも本業で文句のつけようもない才能と実績を誇る大物が。
ある意味卑怯とも言える、神のお遊びです。

当時、これを見た自分は…複雑でしたねえw。
いや、爆笑しましたよ。YMOがTVに出るだけでも嬉しいのに、まさかのトリオ漫才ですからね。至福だったのは間違いありません。
でも、ファンとして本当に見たいのは…こういうお遊びなのか、それとも演奏なのかという大命題がねw。まあ、普通の演奏とかTVではしないでしょうけど。
こういう経験を経て、「YMOとはこういうものだ!」という達観が身についていったのがリアルタイム世代でしょうね。

もう一つ、ちょっとしたお遊び出演を。


『オレたちひょうきん族』内、ひょうきんベストテンでのYMO by ニコニコ動画

これは『オレたちひょうきん族』の1コーナー、"ひょうきんベストテン"にカメオ出演するYMOですね。
おそらく『ミュージックフェア』で『CUE』を演奏した時に、ついでに乱入したんでしょう。細野さんが熱でフラフラなのを、ユキヒロが支えてあげています。
ドラマの『時間ですよ』が、撮影中に近くで仕事をしてるタレントをよくカメオ出演させてましたが、そういうノリですね。昔のフジテレビは面白かったのですよ。
この映像で特筆すべきは、"YMO第4のメンバー"と称される松武秀樹さんがシレっと混ざってるとこですね。ライブではなくこういうTV仕事での松武さんの映像は貴重。
紳助や邦ちゃんのリアクションが、当時のYMOの大物さをよく物語っています。そんな大物なのに、サラッとこういう出演をするんだもんなあw。

神はこうやって、時折予想外のお遊びぶりを見せ、そしてまた神曲を作り出しておられたのです。
こういうのに慣れちゃうと、他のカッコつけたミュージシャンは物足りないですわw。
2015/04/26 Sun. 03:45 | trackback: 0 | comment: 0edit

『NICE AGE』(YMO) 

このブログで"神"ことYMOの曲を扱うようになってから2年。その間に紹介したのは8曲。…進んでねえなあw。昨年は3曲しか書いてないし。
ということで、少しペースを上げたいなあ…と思いつつ、まあ…今まで通りの感じで書いていく事になるかと思います。なんせ…神の曲について書くんですから、緊張感というか気合いというか、結構神経使ってるんですよ(これでもね)。
で、順番的に今回は前期からのセレクト。アルバム的に1stと2ndは触れているので、じゃあライブの3rdは置いといて…4thってことになるよね、『増殖』ですわ。

2ndアルバムの『Solid State Survivor』は100万枚を越えるセールスを叩き出し、3rdライブアルバムの『Public Pressure』も大成功。
この状況にウハウハのアルファレコード様は、「もう一枚ライブアルバムを出そう!」とYMOの御三方に持ちかけたそうです。しかし、御三方の返事はNo! そもそもそういう商業的なバンドではないですからね。
しかしまあミュージシャンである以上、レコード会社が儲けたい気分も分からんではないので、「こういうのを作ってみたいんですけど…」と提案したのが『増殖』。
コンセプトはボーカル中心、曲間にスネークマンショーのコント。この辺はユキヒロの主導だったようですね。
他の曲には触れないようにしつつw、今回のお題は『増殖』の実質的なオープニングナンバーである『NICE AGE』。

まあ、この曲はいつの時代に聴いても高揚感がスゴいのです。
こんな曲なんですけどね。

『NICE AGE』(YMO) by ニコニコ動画

本来は、アメリカのレコード会社からの「全米向けのシングル曲を作ってくれないか」という依頼に合わせて作った曲だそう。でもお気に召さなかったようで、結局シングルにはなってません。
そんでこの『増殖』に起用されたんですけど、なんというか…たまらんのですよ。
イントロは長くはないんだけど「キター!」というインパクトがあるし、歌が始まると…身体揺すってくださいね~と言わんばかりにリズムと旋律が押し寄せてくる。
ユキヒロのボーカルはキレッキレでカッコいいし、サブの女性ボーカルも効果をあげてる。というか、この女性ボーカル無しには成立しない。お祭り感というべきか。朝の起き抜けに聴くとしっかり目が覚めますよw。
そして途中に入る謎のニュース速報。これが意味深なのです。

「ニュース速報。22番は今日で一週間経ってしまったんですけども、でももうそこにはいなくなって、彼は花のように姿を現します…」
そして被さるように繰り返される"Coming up like a flower"のフレーズ…。

うまくまとめきれないので、箇条書きにします。
◎この"彼"はポール・マッカートニーの事で、彼が成田空港で大麻所持の現行犯で捕まった時の留置番号が22番。
◎"Coming up like a flower"は、ポールが捕まった時に奥さんが送ったメッセージ。その後に発売されたポールの曲『Coming up』のサビのフレーズでもある。
◎『NICE AGE』でこのニュース速報を読んでいるのは、サディスティックミカバンドの初代ボーカルである福田ミカ。
◎ユキヒロは、サディスティックミカバンドのドラムだった。
◎サディスティックミカバンドの国外プロデュースを手がけたのがクリス・トーマス。
◎福田ミカとクリス・トーマスがくっついてしまった事で、サディスティックミカバンドは事実上解散した。
◎クリス・トーマスは、ビートルズのアルバムなども手がけ、当時のポールの活動もプロデュースしていた。
◎ポールはクリスを通じてYMOにとても興味を持っていたらしく、来日の際はセッションする予定があった。

…という背景を知っていると、間奏で突如流れるニュース速報に淀みなく対応出来ますw。(いやまあ、対応せんでもいいけど)
言うなれば…いろいろと残念だったんでしょう。それをわざわざ福田ミカまで呼んできてネタにするというのがYMOだなあ…と思います。当時の自分はそんなこと知る由も無かったけどねw。
あと、ニュース速報は福田ミカが読んでるんだけど、女性ボーカルは矢野さんだよねえ? 福田ミカ説も散見するんですけど、ハッキリした資料が無いのです。

あとこの曲で忘れちゃイカンのが、『増殖』の1曲目『JINGLE YMO』と連結してること。
こんな感じです。

アルバム『増殖』A面 by ニコニコ動画

スネークマンショーの小林克也が、「ベストヒットUSA!」と言わんばかりの口調でまくしたてるジングル。その最後で「NICE AGE!」と喋るやいなや間髪入れず『Nice Age』が始まる。実に心地良い流れです。
後のベスト盤『UC YMO』でもジングル→Nice Ageという流れを再現してましたが、やっぱこの流れじゃないとね。

アイマスPVも貼っときますね。

『NICE AGE』アイマスPV by ニコニコ動画

この動画も、ジングル→NICE AGEという流れで作られてますね。
前半は貴音、律子、亜美。後半は貴音、あずさという組み合わせのダンス動画。曲の躍動感に上手く乗せていると思います。ちょっと曲に負けてるかな…。
まあ、名曲だから仕方ない。

小中学生当時は楽しく身体を動かして聴いた曲。
大人になってからは、「よくまあ、あんな急ごしらえのミニアルバムに、こんな神曲をぶっ込んだもんだなあ」と感心しつつ、やっぱり身体が動く曲ですねw。
問答無用のお祭りワイワイ的な、前期YMOのサービス曲。ぜひ目覚ましにどうぞ。
2015/02/06 Fri. 06:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

『mass』(YMO) 

今回は中期からの選曲ということで、どれを選んでも思い入れが深いなあ…と悩んでいましたがw、中期からの今までの選曲が『U.T』と『体操』というハシャギ系だった事もあり、じゃあ静かめの選曲で…と考え、『mass』にしました。
縁起でもない言い方ですが、自分はこの曲、人生の最終段階である忌まわの際に…あるいは意識朦朧状態あたりで聴けたらいいなあ…と思っているんですよ。
好きな曲は星の数ほどありますが、『mass』という曲にはそういう場面が似合うと思うんです。

アルバム『BGM』のラス前に入っているこの曲、どこからどう聴いても細野さんの作品。
こういう曲なんですけどね。

『mass』(YMO) by YouTube

アルバム『BGM』からの音の直録ですね。レコード特有のパリパリ音がたまりません。
ゆったりと、力強く、物悲しく、胸に迫る、それでいて…不思議と希望のある曲にも聴こえる。どういう場面にも合いそうな、まさに『BGM』。
『BGM』というアルバムは、巨大なムーブメントと化したYMOが「今なら、どんなものを出してもある程度売れるから、徹底してファンを切り捨てにかかる」(ユキヒロ)という危険な発想をして、三人とも売れセンなんぞ無視して好きに作ったアルバム。
前期YMOの陽気で分かりやすいノリのままに、この『BGM』を買った人たちは…「なんじゃこりゃ!」と絶句する事になります。
全体が暗いトーンで構成され、皆が期待したであろう『ライディーン』や『テクノポリス』みたいな曲は一切無し。お遊びもほとんど無し(『U.T』の会話くらい)。
教授が「期待を裏切る感覚が心地よかった」というくらいの、全く売れるはずのないアルバムだった訳です。
ところが、"今なら何を出してもある程度売れる"との予測通り、こんな陰気で前衛的なアルバムが…オリコン2位という"怪挙"。アルファレコードは嬉しかったでしょうね。
ミーハーなファンは口々に「今度のアルバムは面白くない」「ダメだ、期待外れ」とか言いつつ、YMOと距離を置く事になります。
そこを乗り越えたファンは、ほぼ全員が現在までファンであり続けていることでしょう。だってこのアルバム、"最高傑作"なんだもんw。脱落した連中には分からない、ある種の"踏み絵"のようなアルバムです。

『mass』という曲は、何故か小学生からの反応が大きかったと細野さんが述懐しています。それは分かる気がするなあ、自分も小学生だったし。
今の子が『mass』を聴くと「ドラクエっぽい」とか言うらしいですがw、つまりはドラマチックなんですよね。何らかの情景が見えてくる曲。情景は人それぞれだろうけど。
当時から「ちょっと"雪の降る街を"に似たメロディーだな」とは思ってましたがw、そういうイメージでも問題なく聴けます。

それとこの曲、インストロメンタルのイメージが強いですが、実は歌詞があるんですよね。
作詞はピーター・バラカン、英語とロシア語による歌詞で、曲の前半と後半にピーター・バラカン自ら"朗読"しています。意味は要約すれば「僕は行く、皆も歩いていく」というような内容。"行列"がイメージの一つだったそうで、ロシア語を織り込んであるのもそういう意味だとか。
当時は全く気にしてませんでしたが、大人になってピーター・バラカンという人がどういう人か知ってからは、聴くたびに「む、バラカンポエム来た」と思っていますw。

ライブでもよく演奏される曲なんですが、ちょっと異色なアレンジを。アイマスPVですが、映像は気にしないでください(酷い)。

『mass(ライブ音源)』アイマスPV by ニコニコ動画

これはウインターライブの音源ですが、メインの旋律に教授のピアノを持ってきたことで、印象がガラッと変わってます。…が、それでいて、どことなく物悲しく胸に迫る『mass』という曲の魅力は、全く失われていないというのがスゴい。
この動画、アイマスPVを巡っていて見つけたのに、自分には曲があまりにも主張し過ぎて、全然画面が印象に残りません。いつも目を瞑って音だけ聴いてるもんなあw。
『mass』という曲は、自分にとってはそれだけ大事な曲なのです。

この曲に興味を持たれた方は、ぜひアルバム『BGM』を聴いてみる事をオススメします。繰り返し聴いても飽きない、『BGM』というタイトルに恥じない作品です。
そして、その9曲目、ラス前に配された『mass』の重々しさに惚れてください。
2014/06/21 Sat. 04:37 | trackback: 0 | comment: 0edit

『SEE-THROUGH』(YMO) 

YMOが散開する…その12月に発売された最終アルバムが『サーヴィス』。この『サーヴィス』っていうアルバムは、なんとも不思議なアルバムでしてね。
本来は全曲日本語歌詞の『浮気なぼくら』でYMOのアルバムは終了するはずだったんだけど、幸宏が「もう一枚作ろう」と言い出したそう。
当時、幸宏がやってたラジオ(ANN)でコーナーを持ってるS.E.T.(スーパーエキセントリックシアター)のコントを曲で挟む形式、つまり『増殖∞』でスネークマンショーとタッグを組んだ二番煎じをやろうと。
この提案に、細野さんも教授も実にあっさりノったらしい。
すでに散開は決まっていたんだけど、細野さん曰く「散開前提だからこそ出来たアルバム」、離婚協議が成立してる夫婦の思い出作りみたいな感じだとか。
おそらく、三人ともまだ余力を残していて、みんなドサクサに紛れて自分がやりたい音楽のアイデアを投入した、そういうアルバム。
だから、このアルバムは散漫な印象もあるし、「おおっ!」と引きつけられる部分もある。完成度なんか考えず、個々の嗜好を詰め込んだオムニバスという趣ですかね。

当時、中学生だった自分としては、「異様にカッコいい曲が多いけど、深みとアクは無い」という風に思ってました。
夜の街をウォークマンで聴きながら歩いているといい感じ。お洒落というか、ちょっとしたドラマの世界。それまでのYMO的なものは感じなかったですね。
シングル『以心電信』が7曲の真ん中に収録されてるんですが、『以心電信』という曲が非常に好きな自分でも、このアルバムに収録するべきではなかったんじゃ…という気がしてます。ちょっと場違い感ありますね。ラストシングルだから仕方ないけど。
あと、S.E.T.のコントが正直あまり面白くなく(真実)、アルバムとして変なムードが全体に漂う事にもなります。中学生なりにコントは真似してたけどw。
しかし、なんだかんだ言って、曲はカッコいいのですよ。

今回のお題は、『SEE-THROUGH』。この曲です。

『SEE-THROUGH』(YMO) by YouTube

このアルバムの曲は基本的に個々が作った作品の持ち寄りですが、この『SEE-THROUGH』は、唯一の作曲者YMO名義。アルバム発売より5ヶ月前のシングル『過激な淑女』のB面に入っていた曲です。
そのせいか、構成や曲の流れが歌謡曲っぽい、売れセンの曲という感じがするんですよね。だからとっつきがいいし、素直にカッコいいと思える。当時から好んで聴いてましたし、今でも好きです。
ただ、YMOとして見ると厚みはあってもヒネリが無い曲であるので、好き嫌い、賛否が分かれる曲でもありますね。カッコいいというのは共通認識として。
散開ライブでもこの曲はやはりカッコよかったし、なんだかんだで後期YMOの中ではスポットのあたる曲だと思います。

アイマスPVはこちら。

『SEE-THROUGH』アイマスPV by ニコニコ動画

おなじみの農民プーPさんの動画。この曲の持つカッコよさを追求した、お洒落でカッコいいPVですね。上下に帯を入れる事でシネマスコープみたいな雰囲気を上手く出してる。
この完成度の中で、それでも伊織のデコネタをきっちり入れてくるのも素晴らしい。敬服です。

まあ、深みは少ないかもしれないけど、神の手になるカッコいい曲ですから今でも有難く拝聴しております。S.E.T.のコントも、飛ばすと曲数7曲のミニアルバムになってしまうんでw、つまらんなあ…と思いつつ聴いてしまってます。
ぜひ、夜の街を徘徊したり、ドライブしたりしながら聴いてみてほしいアルバムであり、その中でもこの『SEE-THROUGH』はカッコよさにおいては一番だとオススメします。
2014/04/21 Mon. 14:20 | trackback: 0 | comment: 0edit

『マッドピエロ』(YMO) 

YMOの曲にまつわる思い出その他をつらつら書くのも6回目。
今回は前期の順番なんで、どっから持ってこようかなあ…とひとしきり考え、1stアルバムからにしよう…と決めて、そこからまた悩んでw。
で、『東風』を差し置いて選んだのは…『マッドピエロ』。

この曲を聴いてると、いつでも頭が小中学生の頃に戻ります。
曲にまつわるエピソードというのは無いんですが、YMOの事でお世話になった一学年上の上級生の事を思い出します(もちろん男子)。学年はもちろん、住んでる地区も、中学での部活も、交遊関係も全く違うんですが、YMOが好きという一点でのみ接点があって顔見知りだった人ですね。知り合ったのは小学生の時、記念切手を買う為の行列だったんでw、お互い切手収集は好きだったんですけど、切手は小学生まででやめましたし。
普段は全く付き合いが無いのに、たまに出くわすとYMOの話をするという程度の知り合いでしたが、アルバムをダビングしてもらったりした事もあり、この『マッドピエロ』が入った1stアルバムもダビングしてもらいました。そして猿のように聴く。
YMOに興味を持った自分をアシストしてもらった、ある意味人生の恩人ですw。
しかし今思えば、"カセットテープにダビングしてもらう"というやり取りが、世の中にいろんな音楽を普及させたんだなあ…と思います。いい時代でした。

1stアルバム『イエローマジックオーケストラ』は、一度聴きだすと麻薬のように頭の中で回る曲のオンパレード。
中でも静の『東風』、動の『マッドピエロ』の旋律の美しさはたまんないですね。鼻歌の定番です。
その、名曲『マッドピエロ』はこちら。

『マッドピエロ』 by YouTube

どこか中国舞踊的な印象も受けますが、そういうものを超越したワクワクする旋律と音作り。アルバムのラス前に入っているんですが、実質この曲で締めという事もあり、きれいな余韻を残してくれます。
一応歌詞もあるんですが、ほとんど気にしなくてもいいです。そもそも歌詞は長年非公開だったし。リズムとったり身体揺すってればいい曲ですね。
名曲の割に知名度が低めなのは、他の曲に比べて不思議とベスト盤などに収録されない事と、楽曲の演奏難易度が高すぎて、ライブでは曲目から外されるためというのが定説ですね。同じくライブで演奏されない『U.T』の知名度は結構あるんですが…、やはり会話かw。

アイマスPVはこちら。

『マッドピエロ』アイマスPV by ニコニコ動画

たぶんニコ動草創期のものですね。曲のノリを重視し、ひたすら踊るだけのPVとなってます。これで正解でしょう。字幕で配役されてますが、この職人さんはそこまでは考えてない気がします。
しかし…おしゃぶりは妙にハマるw。

今から30年以上前に、日本にはすでにこの曲が存在したのです。
で、この曲でノリノリになっていたアホな小学生は、冴えないおっさんになってしまいましたw。まあいいんです。この曲は常に名曲だから。自分が消え去ってもそうでしょう。
聴く媒体が、カセットテープやLPから、CD、そしてYouTubeになっても、それだけは変わりませんぜ。
2014/01/19 Sun. 04:01 | trackback: 0 | comment: 0edit

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