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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

ちばあきお先生の『プレイボール』に続編が… 

故ちばあきお氏の名作野球漫画「キャプテン」の続編が、集英社の漫画誌「グランドジャンプ」4月5日発売号から連載される。
題名は未定。38年ぶりの再開となる。

作画、物語ともコージィ城倉氏(53)が担当。
大の「キャプテン」ファンで、オマージュ作とされる「おれはキャプテン」などの野球漫画で知られる。プロ野球選手の年俸に焦点を当てた異色の野球漫画「グラゼニ」の原作者(森高夕次名義)としても有名。
続編の計画が進む中で「誰かが描くことになるのなら、自分が描きたい」と引き受けた。

続編は、本編で墨谷二中のキャプテンを最初に務めた谷口が墨谷高3年となり、後を追って入学した後輩の丸井、イガラシらと甲子園を目指す。

「キャプテン」は1972~79、当時の別冊少年ジャンプ(後に月刊少年ジャンプ)で連載。歴代キャプテンを中心に野球部の奮闘を描いた。
“魔球”全盛期の当時、読者と等身大の登場人物がひたむきに野球に打ち込む姿が人気を呼び、アニメ化もされた。

73年からは墨谷高に進学した谷口を描く「プレイボール」も週刊少年ジャンプで連載。
78年、谷口が3年生に進級してすぐに終了した。今回の続編は、その先を描く。

コージィ氏は「ファンは新解釈を望んでいない。あきお氏ならどう描くか考えて描く。今風の味付けはしない」としている。
あきお氏の画風そっくりに描くが「簡単にみえて非常に難しい線。レイアウトのバランスも素晴らしい」と驚いている。
展開については「甲子園に行くのが“王道”だが、あきお氏ならどうするか…」と悩んでいる。

あきお氏は84年、41歳で自ら命を絶った。
兄ちばてつや氏やアシスタントらによる再開も検討されたが、実現に至らなかった。
あきお氏の長男で、ちばあきおプロダクション代表取締役の一郎氏(41)は「終了から約40年。父の作品が、世の中から忘れられていくのは寂しい。続編が、今の人の目にとまる機会となれば父も喜ぶ」と話している。

(さらに別記事を転載)

昭和の大ヒット野球漫画「キャプテン」が『グランドジャンプ』(集英社)4月5日発売号から38年ぶりに連載を再開することが発表された。
作者の故・ちばあきお氏の長男・千葉一郎氏(41)が週刊文春の取材に応じ、復活のウラ側を語った。

「父が亡くなって30年以上たち、父の漫画が風化しないよう、出来る事はないかと考えました。そこで、昨年夏に父の友人だった漫画家の本宮ひろ志先生に相談したのです。すると集英社の編集者をご紹介いただきました。最初は連載再開なんて大それたことは考えておらず、『一話読み切りで』と思っていました」

担当することになった編集者は「面白そうだ」と思ったが、最大の問題は誰に描いてもらうかということだった。
悩んだ末に依頼したのは、野球漫画「グラゼニ」(講談社)の原作者でもある、漫画家のコージィ城倉氏(53)だった。

城倉氏が言う。
「思い入れがある作品ですし、唐突なお話だったので、正直迷いました。ただ、非常にシンプルにもかかわらず、何とも言えない様式美がある作品の“根っこ”にあるものを再現するなら僕しかいないという自負はありました。それで、読み切りではなく連載ということで引き受けたのです」

(転載ここまで)


このブログでも何度か触れてますが、生まれて初めて"自分で意識して"買ってもらったコミックスは『キャプテン』の10巻です。
何度も何度も読み返し、やがて『キャプテン』の他の巻も読み、月刊少年ジャンプの連載も読み、日生ファミリースペシャルで2時間アニメになり、それが評判をよんで再度スペシャル&劇場公開、自分が中学生の頃にTVアニメ化…。
おっさんになった今でも、『キャプテン』は自分の人生の漫画ベストテンに常に入っている作品です。自分が野球を見る時の基本が詰まっていると言っていい。
それだけに、ちばあきお先生が自ら命を絶ったニュースは悲しくて仕方ありませんでした…。

「高校時代に好きだった陸上部の○島○○子さんはもうとっくに御結婚されてるんだけど(同窓会名簿で苗字が変わってた)、今度会う機会があるのでかなり心が動揺している」
…自分の現在の心境を表すと、こんな感じでしょうかねえ。○島さんと今会っても仕方ないんですが、会えるもんなら会ってみたい。でも会わない方が記憶の中の○島さんを上書きしないで済む…。そんな感じ。
この続編報道はホントにいろいろと悩ましいのです。
とにかく、まずツッコんでおかねばならないのは………これ『キャプテン』ではなく『プレイボール』の続編ですよね。記事を書いている奴は近藤…いや混同してます。
『キャプテン』は墨谷二中を舞台に、谷口→丸井→イガラシ→近藤という4人のキャプテンの有り様を描いていく定点観察的な漫画。最後は近藤キャプテン率いる新チームが、春の選抜で大健闘のベスト8までいって敗れるものの、墨谷二中の前途は明るいことを示唆しつつ終わりました。
『プレイボール』は人気キャラクターの谷口クンが墨谷高校に進学し、指の怪我で断念していた野球に再度取り組み、それに引っ張られて弱小だった墨谷高校が少しずつ強くなっていく様をじっくり描いた漫画。いわゆるスピンオフです。
丸井は墨谷高校への進学に失敗したものの、谷口さんへの恋慕を募らせ、編入試験まで受けて強引にやってくるし、翌年はイガラシも入学してくる。墨谷二中を苦しめたライバルも墨谷高校に進学してくる。さあ…谷口キャプテン3年最後の夏へ……というところで中断的に終わりました。
上記の記事を読む限り、今回描かれるのは『プレイボール』の続編となります。
(どっちかというと『キャプテン』の続編を描いてほしかったなあ)
ちばあきお先生、41才で逝かれたのか…。

あまり知られてないかもしれませんが、『プレイボール』は2005~2006年に2期26話でアニメ化されてます。まあ、正直なところ…不満の残るアニメでしたけどね。
超名曲「君は何かができる」を流用するのはいいものの、どこぞの若造グループが軽い声とアレンジで歌いやがるし。無論アニメ化出来たのは途中まで。
高校生の谷口と、中学生の丸井イガラシがちょくちょくつるんでいるのも違和感あったなあ。いつも鯛焼き屋で、そこの親父の声が元近鉄の梨田昌孝(こんにゃく打法)というのも…。
おっさん向けファンサービスで、谷口1年時の墨谷高と、丸井キャプテン時の墨谷二中の練習試合をやったのは評価してるけどね。原作で一度も交わらなかった谷口と近藤の邂逅はニヤニヤさせてもらいました。

『キャプテン』も『プレイボール』も未完故に想像の翼が広がる面がありまして、それを支えるキャラクター設定の妙に感心させられます。
谷口は素人に毛の生えたような実力だったのに、責任感と猛練習で一流選手になっていくのだが、鈍感なので細かい事は参謀役がいないと成り立たない。新聞部の取材に「頑張る」しか言えない。
丸井は頑固で短気で、おまけに谷口を崇拝し過ぎていて融通が利かない。およそ上に立つ人間じゃないんだけど、周囲がそれを支える。案外繊細で面倒見は良い。高校進学後も後輩を叱咤激励しに来る。
イガラシは才能と努力を兼ね備えているクールな天才肌だが、下の者の気持ちには無頓着。目的の為に全てを集約しようとして、容赦なくふるいにかける。春の選抜辞退の要因。
近藤は小学生の頃から豪腕とちやほやされたので、自己中で我慢が利かない。それを丸井が蹴ったり、イガラシが辛抱強く諭してきたことで若干成長する。イガラシを反面教師にして部員を切り捨てない。
その他、主だった部員、対戦校の面々にも細かい味付けがしてあり、試合中にふとそういう面が顔をのぞかせるのがいいんですよね。
あと、独特の言葉遣いと言い回し。曽根が北戸中のエースからヒットを打った時の「鉄のタマじゃあるめえし」とか最高ですよ。
こういう、ちばあきお先生でないと出せない魅力の部分を、果たしてコージィ城倉は書けるんでしょうか。

人選としては、コージィ城倉は正解でしょう。
水島新司御大はその昔、『キャプテン』のような漫画は描けないから岩鬼や殿馬を出したと公言してましたし、あだち充先生だと…女の子が出てくるわなあw。「ムフ」
ただ、コージィ城倉は他にも仕事を抱えてるし、『砂漠の野球部』『オレはキャプテン』で高校野球ネタはかなり使っただろうし、ちばあきお先生の雰囲気を持つ筋書きを書けるのか…が不安。
まあ、誰が描いたって不安なんだけどね。
しかし…本宮ひろ志がお友達だったのかあ。そりゃあグランドジャンプの編集が飛んでくるよなあ。平松伸二先生の自伝漫画でも、平松伸二先生とゆでたまご先生の対談でも、本宮ひろ志先生は恐かったと言ってたしなあ…。

グランドジャンプは愛読してますし、この『プレイボール』続編ももちろん読みますけれど、期待していいのか斜に構えた方がいいのか、正直困っています。
師父ことブルース・リーの映画『死亡遊戯』は、クライマックスの十数分間に出てくる本物のブルース・リーを見せるために、そっくりさんとチープな合成を駆使してでっち上げた愛すべきバカ映画です。
さて、この『プレイボール』続編は…愛すべき漫画になるでしょうか。
今んとこ不安の方がデカいですねえ…。好きだった女の子はどうなっているのでしょうか。
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2017/02/26 Sun. 05:32 | trackback: 0 | comment: 2edit

2016年の漫画雑誌(1) 

仕事忙しくて疲れてます。布団に横になるとバタンキュー状態。
12月なんで書きたいことはたくさんあるんですが、このままだと思うように更新出来ないんで、とにかく簡略に。
雑誌ごとに漫画を振り返ってみます。

【ビッグコミックスピリッツ】
『猫のお寺の知恩さん』は、アクションで『富士山さんは思春期』を完結させたオジロマコト先生の意欲作。主人公にとって年上のお姉さんである知恩さんの魅力だけで成り立っている漫画(誉め言葉)。まあこのまま知恩さんを魅力的に描いてもらえれば問題無し。
『かなたかける』は、長距離陸上経験のある高橋しん先生の大河駅伝漫画。といっても『奈緒子』とは全く毛色の違う漫画で、想いで貫く高橋しん漫画が絶賛展開中。
『ワイルドピッチ』は、野球描かせりゃ太鼓判の中原裕先生だけあって読ませる内容。作品としては長くなりそうです。
『恋は雨上がりのように』は月刊から隔週に移籍してきた不安はあったものの、今のところクオリティは落ちてない模様。
『スローモーションをもう一度』は、今時の高校生が80年代アイドルの話で盛り上がるという、ちょっと苦しい展開なんですがw、題材が題材だけにしっかり読んでいます。絵が『気まぐれオレンジロード』の影響受けまくり。
『ふろが~る』は、ツーリングに出るようになってから今一つな感じ。も少し身近な話題にしてくれた方が…。
『気まぐれコンセプト』は、電通の立場が悪くなってからネタにキレが無くなってきた。予想外のヒットが生まれるようになって、広告代理店が肩で風をきる時代がようやく終わるのかも。
『もしもし、てるみです』は、うさくん…いや、水沢悦子の巻末2ページ漫画なんですけど、スピリッツで現在一番面白いと言い切れる傑作。早くコミックスで読み直したい。


【ヤングマガジン】
『カイジ』は…相変わらずワンポーカー。連載で読むと進まないんだけど(アカギよりはマシだけども)、来年には一区切りつくんだろうか。
『セーラーエース』は実に単調なんだけど、なんというか…読んじゃうんだよねw。不思議な漫画だ。
『センゴク権兵衛』は、歴史漫画として見るとそれほど面白くはないんだけど、切り口が独特なんでそこは評価。長宗我部の息子が素晴らしい若武者に描かれているのが切ないねえ。
『ヤキュガミ』は、ロッドの能力の高さの根源がよく分からん。『バトルスタディーズ』に比べると深みは無いけど、面白いことは面白い。


眠い、今日はこんなとこで。
2016/12/16 Fri. 04:24 | trackback: 0 | comment: 0edit

『はるかリフレイン』(伊藤伸平) 

伊藤伸平という漫画家さんがおられましてね。
キャリア30年余りのベテランで、代表作は………一般の人はあんま知らない気がするなあ(失礼)。
OVAにもなった『楽勝!ハイパードール』がまあ代表作なんでしょうが、連載誌だった徳間書店の「少年キャプテン」突然の休刊に巻き込まれて中断。10年くらいしてから、某雑誌で復活を謳ったら…ほどなくその雑誌が消滅w。運が無い。
その他、単巻や2巻で終わる単行本を90年代に結構出してました。『東京爆発娘』『エンジェルアタック』『エンゼルハート』『ネメシスの剣』とか。00年代は『大正野球娘』があったな。
近年だと『まりかセヴン』が代表作になりますね。
作風としては、身も蓋も無いバッサリした展開に、マニアックなネタを織り交ぜていく感じ。大好きなんですよ。一般ウケはしないけど(失礼)。
そんな伊藤伸平作品の中ではちょっと異色で、ホロリとさせつつも身も蓋も無いジュブナイルとして心に残るのが『はるかリフレイン』。
自分は名作だと思ってます。

主人公である星はるかは、小学校の時からの知り合いである上条啓太と高校入学を機に急接近し、晴れて恋人同士となる。
だが、幸せも束の間、啓太は登校時、待ち合わせしていたはるかの目の前で交通事故に遭い亡くなってしまう。
虚脱しさ迷うはるかの前に不思議な猫が現れ、その直後、時計台の4時の鐘が3回目まで響いた瞬間、はるかは交通事故の前々日に戻っていた。もちろん啓太もまだ生きている。
啓太を救うチャンスを得たはるかは、どうやれば交通事故を避けられるか試行錯誤するが、どうしても啓太は事故に遭い、そしてはるかはまた時計台の鐘とともに前々日に戻ってくる。
果たして、はるかは運命を変えられるのか?

基本的にはこの繰り返しです。
時間、経路、交通事故を起こす相手など、どうすれば啓太は死なずに済むのかを追求するはるかを、作者独特のギャグをベースにしつつ真摯に描いていきます。
毒のある表現も少しはありますが、作者の他の漫画に比べれば非常に抑制されていて、それなりに青春漫画になっているとこがいいんですよね。
この漫画は、連載された媒体が「進研ゼミ高1チャレンジ」(ベネッセ)という珍しいところで、当然読者が全員高校1年生だという前提があったそうです(1997年連載)。そりゃあマニアックには出来んよねw。
制約があるから名作になるっていうのは、いろんな実例がある気がします。

こういう「時間の繰り返し」にはいろんな作品がありますが、この漫画によく似ているのが『タイムアクセル12:01』というマイナー映画です(アメリカ映画)。
この映画では、想いを寄せる女性が射殺される悲劇に遭った主人公が、ある実験に巻き込まれて女性が射殺される当日の朝に戻るようになり、何度も失敗しながら運命を変えようとしていきます。
自分は15年くらい前、オーディオ雑誌のDVD紹介でこの作品の概要を知って、「『はるかリフレイン』に似てる!」と即購入しました。案の定メチャメチャ面白かったですよ。
マイナー映画なんでDVDも処分せず今でも大事に持ってるんですが、今このDVD…Amazonのマーケットプレイスだと最低12000円するんですよね(売らないよ)。
みんなのシネマレビューでも6人しか感想書いてないし、マイナー映画のままなんでしょう。
『はるかリフレイン』の元ネタの一つなんじゃないかなあ…と思ってますが(映画は1993年)、実際どうかは分かりません。どっちも面白いのは間違いないです。

『はるかリフレイン』は1998年に白泉社から出版され、その年のSF大賞星雲賞の候補にも挙がったりして、心に残る漫画となった方が少なからずいたようです。自分も含めて。
どれくらい重版されたのかは分かりませんが、結局…絶版となったようです。まあ致し方ないですが。
絶版ですから「あれは名作だった」と言っても読んでもらう術が無い訳で、1998年頃にそれなりの購買力があったおっさんしか知らない作品となって…幾星霜。

【2016年11月23日、『はるかリフレイン』復刊ドットコムより700円+税で復刊しました!】

この朗報を知ったのは雑誌『ダ・ヴィンチ』での紹介記事。立ち読みなのに思わず「まじか!」と言いそうになるくらい嬉しかったです。
なんでも復刊ドットコムのサイトでの復刊希望投票で支持されたとのことで、やっぱ心に刻んでるおっさんがいるんですよ。
すぐに復刊ドットコムのツイッターアカウントをフォロー、思いの丈をツイートしたりして発売を心待ちにしてました。
TSUTAYAには入ってなくてコミック専門店で確保、それも1冊しか無くて、「相変わらずこの専門店にはセンスのある担当がいねえな!」と心で毒づきながらもニコニコ。
白泉社版はもちろん持ってますがここ何年も読んでなかったので、買ってきた復刊ドットコム版を熟読。結末は変わってませんでしたw。
あとがきも1998年版だけでなく、描き下ろしの2016年版が新たに入っているんですが、…今の絵柄ではるか描くと別人だねえw。『どっきんロリポップ』復刊版もそうだったけど、現在の絵柄でのあとがきは結構むずがゆいです。
ま、それも含めて復刊は嬉しい。

今の若い人にどれだけ通じるかは分かりませんが、手に取ってもらえる機会が出来たことは素晴らしいことです。
復刊ドットコムなんで小さい本屋には並ばないでしょうが、なんとか入手して読んでもらえると嬉しいですね。
果たしてはるかは、無事に啓太を救うことが出来るのか? 結末はあなたの目で確かめてください。
2016/11/27 Sun. 05:34 | trackback: 0 | comment: 0edit

『こち亀』の記憶と思い出 

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を初めて読んだのは、小学…何年生だったかなあ。
小3になる直前の春休み、当時捕鯨船で仕事をしていた父親を迎えに行く…兼…観光旅行で東京に行った時、旅行の間ずっと読んでいたのが『サーキットの狼』14巻(流石島レース終盤)と『こち亀』の何巻かだった記憶。
『リングにかけろ』の世界戦で、黄金の日本Jrがフランス、ドイツ、ギリシャと戦ってた頃は時々ジャンプを買ってたんだけど、その頃はもちろん『こち亀』も読んでたはず。『すすめパイレーツ』とかと同時期だね。
小学校3年くらいから高校1年くらいまで親しかったM君の部屋には『こち亀』が揃えてあって(まだ10巻も出てなかった頃だね)、遊びに行くとよく読みハマっていたものです。
…いずれも70年代後半の記憶です。『こち亀』の1話となると小1の頃なので、リアルタイムの記憶なんかありませんね。自分よりもおっさんじゃないと無理でしょう。

当時のジャンプはやはり『リンかけ』『パイレーツ』『朝太郎伝』『悪たれ巨人』『ホールインワン』辺りが主力で(『チャンピオン』が一瞬トップを取った頃です)、ちょっと後になると『コブラ』『キン肉マン』『テニスボーイ』『リッキー台風』『いずみちゃんグラフィティ』…そして『Dr.スランプ』が登場します。ジャンプ黄金時代の幕開けですね。
自分ら小学生はもちろん、看板主力作品を目当てにジャンプを手に取った訳ですが、巻末の方に載ってて安定して面白いのが『こち亀』でした。今思えば貴重で得難い戦力ですよね。
『こち亀』のスゴいところは、型破りなバイオレンスコメディでありながら、豊富なネタを隠し味に使って行き詰まらなかったことですね。一発芸やキャッチーなフレーズ、お約束に全く頼らなかったので飽きられず、毎回面白さをキープしながら『マカロニほうれん荘』の鴨川つばめのように壊れていくことも無かった。(ギャグ漫画を描く人は打ち込むほど壊れやすい)
豊富な知識と時事ネタの投入、警察官故の常識破壊の面白さ、あくまで亀有近辺の話に留めたことなど、成功要因は多々あるでしょうが、まあ何にせよ面白かったんですよ。
両津というキャラクターも素晴らしかったし、中川、戸塚、寺井、部長といったサブキャラクターもクセがあって可笑しかった。特に両津と戸塚が悪ノリしていく流れは好きでしたね。
ジャンプの看板は変わっても(看板たくさんあったなあ…)、巻末の『こち亀』は常に面白いというのが、もはや常識となっていきます。

とはいえ、自分が『こち亀』を面白いと感じていたのは…コミックで言えば40巻くらいまでです。
相変わらずネタも豊富で読んでて飽きない漫画ではありましたが、スピード感リズム感のある身体を張ったギャグが減ったんですよね。
何巻か忘れましたが、草野球で両津が巨大な竹馬を使って走塁していて、けつまづいて勢いよく肥溜めに突っ込む場面がありまして、自分はM君の部屋で狂ったように笑いが止まらなくなったことがあったんです。今だったら"ツボにハマった"と表現するとこですが、そういうお約束を畳み掛けるのも『こち亀』の魅力だったんですよね。
そういうノリでの格好の相棒である戸塚がいなくなったのも痛かった。
まあ、ジャンプ自体は90年代に入っても立ち読みチェックしてましたんで、100巻ちょいくらいまでは目は通してましたけど。
『カメダス』は買ったし、100巻もなんとなく買いました。あと『少女革命ウテナ』のパロディ刑事が載ってる108巻ですね。ジャンプ本誌で読んだ時は強烈に面白かったw。
で、『ヒカルの碁』が終わり、『スティールボールラン』(ジョジョ7部)がウルトラジャンプに移籍した時点で、自分にとっての少年ジャンプは完全終了し一切手に取らなくなりました。海賊王とか一番隊とか忍者とか知ったことじゃない。
2年ほど前に、同僚が『こち亀』の最近の巻を1冊だけ職場の休憩室に置いてあったんですが、謎の下町風黒髪の若い女(婦警)が妙にクローズアップされていて、中川も麗子も影が薄かったので「なんやこれ」と思いました。もう自分の知ってる『こち亀』じゃないな。

一昨日の夜中、コンビニに寄ったら祝日の関係で少年ジャンプがありまして。
「ああ………仕方ない、『こち亀』の最後だそうだから買おう」
おそらく…10年15年ぶりくらいに少年ジャンプを手に取り、買ってしまいました。
最終回自体はお祭りでしたが、せっかく出た星逃田すら淡泊に見えてしまう絵柄が…。スクリーントーン重ねてほしかった。
最後の見開きに、戸塚、両津弟、浮浪者が出てたのはニヤッとしたけど、犬、寺井、タバコ屋の洋子ちゃんは出てないな。あと太田裕美とか三波春夫とか村田英雄とか…(芸能小ネタ多かったなあ)。

近年の流行として、こういう大物漫画や大物作者のお祝いには、雑誌や出版社の枠を超えて寄稿があるものですが(ゴルゴ13、ドカベン、じみへん最終回、などなど)、この『こち亀』最終回は…全てジャンプ連載中の漫画家だけで終わらせているのが、逆にスゴいと思いました。
他社の漫画家や、車田、鳥山、ゆで、桂、高橋、宮下…などジャンプOB組だって寄稿したいでしょうに、そうしなかったジャンプ編集部の矜持は評価するべきでしょう。
秋本先生の今後の仕事予定を見ると、集英社が握って離さないようですし、あくまでジャンプの『こち亀』として終わらせた形ですね。
(『Mr.クリス』よりは『白バイファイター雪之丞変化』が読みたかったなあ)

ともかく40年200巻は偉業。
自分が漫画を意識して読み出す前に始まった作品で、まだ終わっていない作品はいくつかありますが(『ガラスの仮面』とか『浮浪雲』とか)、休まず衰えず走り続けたのは『こち亀』と『ゴルゴ13』くらいじゃないですかね。週刊という事を考えれば空前絶後でしょう。
近年はすっかり御無沙汰だったとはいえ、小学生低学年時代の記憶に直結する漫画の終了は寂しいものです。『パタリロ!』は小6からだからね。お疲れ様でした。
今後は、読み切りの名手としての秋本先生を楽しめれば…と思っています。
…これを期に、手に入る範囲で初期の『こち亀』を集めてみようかな。
2016/09/19 Mon. 06:28 | trackback: 0 | comment: 4edit

『咲-Saki-』実写化なんですと… 

2006年から「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載されている、小林立原作の人気漫画「咲-Saki-」の実写化プロジェクトが発表された。

本作は競技人口が1億人を超え、日本でも大規模な大会が開催されるマージャンの世界を舞台に、女子高校生たちがマージャンに打ち込む“熱血スポ根”漫画。
奇跡的なマージャンを打ってのける(毎局プラスマイナスゼロで和了[あが]ることができる)高校1年生の美少女・宮永咲が、原村和の天才的な打ち方に感化され、麻雀部への入部を決意。2人の天才美少女がインターハイの頂点を目指す。
テレビアニメでは'09年4月から9月、'12年4月から7月、'14年1月から4月と、3シリーズがテレビ東京系で放送された人気作。
既にネット上では「実写化であの服装はどうなるの?」など話題騒然で、ファンの期待が高まっている。

今回発表された内容は「実写化プロジェクト始動」「'16年12月に地上波の深夜ドラマで全4話放送」
「'17年初頭に劇場映画化公開」という情報のみ。キャスト、スタッフなどの詳細は近日公開される予定だ。

(転載ここまで)


普通に考えりゃ失敗でしょう。
良くて空気、下手すりゃ黒歴史になるのが濃厚。
地上波の深夜ドラマで全4話では、競技人口1億人でインターハイが実況付きで盛り上がるあの世界観の再現など出来ないでしょう。闘牌する会場の規模は相当チャチになるはず。

何より、キャスティングがね…。
顔の整った10代の女の子というだけでも複数準備するのが難しいのに、福路さんは飛び抜けて美少女、孕村…いや原村さんの巨大な胸とか、タコスとか、衣とか…。
「のどっち」状態の再現、東横さんがステルス状態に入った時の表現あたりもチープになりそうだなあ。竹井部長の跳ね上げツモをワンカットで見せたらカッコいいだろうけど、そもそも全4話じゃあそこまでやらんか。
いわゆる「履いてない」表現とか、国広一の痴女を凌駕する服装とか、そんなものは再現してくれないでしょう。それはTMAがAVとしてやるはず。
まあ、『咲-Saki-』の特徴的な部分を実写でやるのは困難としか言えません。

それでも、コスプレイヤー徹底監修の元で外見だけでも再現に努めてくれれば、ネタとして面白い話になると思いますけどね。ここで恥ずかしがっているようでは、そもそもこの漫画を実写化する意味が無い。
あと、集めた女の子達にしっかり牌を扱わせてほしいです。おっかなびっくりな手つきで理牌とかツモとかされても興醒めするんで。

しかし、『哭きの竜』『アカギ』『むこうぶち』など人気麻雀漫画はよく実写化されてますが、まさか『咲-Saki-』がねえ…。
ともかく、要所に手を抜かず作ってほしいと思います。
要所? 温泉合宿だよ。
2016/09/02 Fri. 10:17 | trackback: 0 | comment: 4edit

ヤンジャン版『銀河英雄伝説』の感想 

ヤンジャン(週刊ヤングジャンプ)で絶賛連載中の『銀河英雄伝説』。もちろん毎週チェックを入れてます。ついさっきも最新号読んできたw。
以前も書いたように、藤崎竜という漫画家さんには全く思い入れが無いので、単純に銀英伝のコミカライズとして純粋に楽しんでおります。
先日、コミックス3巻(表紙キルヒアイス)が発売になったというとこですが、ここまでの感想を人名別に羅列してみます。


【帝国側】

◎ラインハルト
この物語の根幹だから、キャラクターとしてのブレはないですね。あまりおどける事も無く、常に真剣。
唯一、作戦をヤンに読まれて包囲された時、猪突して道を切り拓くビッテンフェルトを楽しそうに見ていたのが印象的。打算の無い笑顔でした。

◎キルヒアイス
アニメ版と比べると若干野暮ったい外見なので、天才ラインハルトを守護する者という個性が強くなった感じ。ラインハルトに付き従う中で軍事的才能を吸収したのか。

◎ビッテンフェルト
完全にスタローンですw。初登場時のインパクトはスゴかった。
皆に愛されるキャラクターですから、今後活躍も増えるでしょう。

◎トゥルナイゼン
いずれ士官学校卒として再登場するはずなんですけど、どういう形になるのか、どういう経緯でラインハルトに心酔するのか、楽しみです。

◎ミュッケンベルガー元帥
小説よりもアニメ版は扱いが良くなっていたけど、今回はさらに良い扱いになってますね。武人の矜持を持っている描写。
アニメ版の『我が往くは星の大海』のラストで、「あの男、もうスカートの中の大将ではないぞ。…生意気な金髪の小僧ではあるがな」とラインハルトを暗に認める発言をするのが好きなので、漫画版の扱いの良さは我が意を得たり。
座乗する旗艦の艦橋にある、"池田屋階段落ち"が出来そうな階段はどうにかした方がいいと思うけどw。

◎フレーゲル男爵
今のとこ、アニメ版とほぼ同じ。

◎シュターデン
音楽室の肖像画w。宮廷音楽家にしか見えない外見。

◎ベーネミュンデ伯爵夫人
アンネローゼを憎む「B夫人」でおなじみの方ですが、これがおばさん然していたアニメ版と比べると若い外見(若作り?)でチャーミングなんですな。
ただ話すと、ちょっと危険というか病んでいる感がアリアリで、一筋縄ではいかんというのが想像出来ます。
で、彼女もまた宮廷権力闘争の犠牲者であるという…。まあ活躍はこれからですね。

◎フリードリヒ4世
世捨て人の方向性がアニメ版とは違うなあ…という感じ。醜悪な面もありそう。


【同盟側】

◎ヤン
アニメ版よりもボケっぷりが上がっている。変な擬音(ぽくぽく)を伴う事が多い。
当事者というよりはまだ観察者なんで、もう少し話が進まないとね。

◎キャゼルヌ
『弱虫ペダル』に出てきそうな、メガネでシュッとしたデカマッチョとなっていて、腐女子サイドのお姉さん達をザワザワさせてましたw。
まだ史上有数の能吏である描写はないものの、オルタンス方面も含めてこれから掘り下げられるでしょう。

◎グリーンヒル&フレデリカ
グリーンヒル総参謀長については、紳士な印象だったアニメ版に比べるとちょっと砕けた面を入れてきてます。ヤンにサインを求めるシーンとか。
娘の影響からヤンに少し目をかけているというとこから、少しずつ信頼度が増していくんでしょう。
その娘であるフレデリカは、エル・ファシル時の快活な美少女時代、その後の…ヤンのファンサイト主宰や"ヤン様の集い"開催などのヤン熱中描写…と、なかなか踏み込んできたと思います。
士官学校次席の描写でショートカットにしたのかと思いきや、実は後ろでまとめてあるのが芸が細かい。
さて、どの時点でヤンの副官として赴任してくるのか(アスターテ、アムリッツァ以降だっけ)、非常に楽しみ。

◎ユリアン
原作より年相応の子供らしい面があるようです。その方がいい。

◎シトレ元帥、ロボス元帥
アニメ版踏襲。ロボス元帥の危うさもしっかり出てます。

◎トリューニヒト
ナイスミドルだったアニメ版より、腹にイチモツあるのが分かりやすくなったかな(口髭のせいか)。

◎ビュコック&ウランフ
ビュコックは予想の範囲内。活躍の場面増えるはずだし、あまりイジらなくてもいいキャラクターだからね。
ウランフは、モンゴル系ということで…スマートな朝青龍という印象。これはこれでアリかと。

◎ワイドボーン
原作では数行で片付けられた同盟軍期待のホープですが、ヤンとの因縁、いかにラインハルトに葬られるかを丁寧に描写。
かなり良い反響ありましたね。好改変でした。

◎ホーランド
この人も原作より扱いが良かったですね。英雄志向ナルシストという描写も追加され、有能な面も見せてくれました。部下の信頼も厚かったしな。
まあ…生きていてもヤンとは合わないだろうけどw。


今んとここんな感じかな。
傾向として、脇役を要所で手厚く改変して魅力を増していってますね。ワイドボーンもホーランドも死ぬには惜しいキャラクターにしてある。
原作ファンもアニメファンも、まずまず納得出来るモノだと思います。
これからもキャラクターはわんさか出てきますし、その上で慎重に改変を加えるんでしょうから大変なことだと思いますけど、楽しみに読んでいるんで是非乗り越えてほしいです(読者は贅沢)。

新たなる銀河の歴史、期待しています。
2016/08/25 Thu. 10:32 | trackback: 0 | comment: 2edit

コアマガジン、紙媒体から撤退へ 

また、一般の人にはあまり縁の無い、成年漫画方面の話題です。興味無い方には申し訳ありません。

コアマガジンの成年漫画は、長年読み続けています。
『メガストア』『漫画ばんがいち』『HOT MILK』『メガミルク』などの雑誌を擁し、その昔は業界最大手だったんですが、現在はワニマガジンの後塵を拝し、後続にも詰め寄られている状態。それでも大手であり、安定して読める作品を提供出来る出版社です。
あの…漫画家大量離脱と警察ガサ入れで受けたダメージはまだ尾を引いているように見えますが、子飼いの漫画家を育てながら、休刊した『天魔』の漫画家を拾ったりして、それなりの戦力を有しています。
『メガストアα』『漫画ばんがいち』『HOT MILK』の3誌体制はしばらく続くだろうと思っていたんですがね。事実は小説よりも奇なり。

今年に入ってから、中綴じ雑誌でコンビニにも置かれている『HOT MILK』への戦力集中が目立つようになってたんです。
他社でよく描いていた実力派漫画家、木静謙二が表紙に登場。
ワニマガジンの『X-EROS』へ移籍していたかつての大看板、如月群真の復帰。
長年に渡って『メガストア』『メガストアα』で連載されている一般作の『ゲノム』(古賀亮一)が『HOT MILK』へ移籍。
『メガストアα』の主力漫画家である荒井啓、モノリノなども『HOT MILK』へ移籍。
…という感じで、「これは…『快楽天』と本気で戦うつもりなのか、それともコンビニ流通が売れると踏んだのか…」と興味津々だったのですよ…。

そしたら7月、…隔月刊の『漫画ばんがいち』が紙媒体を休刊し、web配信へ移行するという発表。創刊25年の歴史ある成年漫画雑誌は、突然の終焉を迎えました。
web媒体を否定する訳ではありませんが、過去の雑誌もたまに読み返したりするタイプの自分にとって、電子書籍というのは魅力無いんですよねえ。
休刊号は買ったんですが、5~6ページある読者投稿のページが物悲しかったですね。送ってきた時点では休刊だと知らない読者からの感想や葉書に対して、編集が「申し訳ないですが最終回なんですよ…」と断りを入れている図が…。web媒体ではこういう葉書ネタやお便りなんて無理だろうしなあ。
黒岩瑪瑙のママショタとかは単行本でも読めるでしょうが、「まっとうスポーツ」などの名物コラムは…webで読む気の無い自分にはサヨナラです。

そして8月、月刊『メガストアα』…改め『メガストアアルファ』の隔月刊化が発表されました。
『漫画ばんがいち』に続いて、歴史ある『メガストア』までが撤退戦に移っているというのは、なんか…脱力する出来事です。そうか、だから『HOT MILK』に戦力を集中したんだ。
巻末目次の漫画家さんコメントを見ても、隔月刊化についてコメントしてる方がいないという事は、結構秘密裏に進められた改革だったんでしょう。

これらの出来事をもって、コアマガジンが危ないとかいう事は無いと思います。
もちろん順風満帆ではないんでしょうが、今のままの体制を続けることは出来るはずです。
そうせずに、このタイミングで手を打ってきたのは、まずは紙媒体を見限ったんでしょう。利益云々もあると思いますが、平綴じ雑誌を出しても事態は好転しないという判断だと思われます。(あくまで雑誌の話ね)
そして、いち早くwebへ主軸を移し、この方面を開拓しておきたいのだと。『漫画ばんがいち』はwebじゃないと読めないよ、だからwebにおいでよ…とね。無論、先行するweb成年漫画雑誌の手応えが悪くないんでしょうけど。
『HOT MILK』は月刊で残るし、『メガストアアルファ』も隔月刊で残ってるんですけど、かつてのコアマガジンからすると紙媒体では寂しい陣容になったものです。
その分をwebで補えるでしょうか? 雑誌として店頭にあったり、友人宅に転がっていたりするから、何気なく読んでみるもんだと思いますけどねえ…。

今後、コアマガジンの単行本情報は得にくくなりますね。なるだけ新刊チェックはしておかないと。
今回の判断は英断だったのか、失策だったのかは、数年後に答えが出ると思います。
2016/08/19 Fri. 12:23 | trackback: 0 | comment: 2edit

漫画の読者は一通りではない 

人気マンガ『GANTZ』の作者・奥浩哉氏がツイッターで、「漫画はできるだけ新品を定価で買ってほしい」という主旨の発言をして、ネット上で議論となっている。

奥氏は、2000年から2013年まで『週刊ヤングジャンプ』に連載され、アニメ、ゲーム、映画にも展開された『GANTZ』のほか、『変[HEN]』『いぬやしき』など、数々のヒット作を持つ漫画家だ。
その奥氏が7月24日、
「子供の夢を壊すようですが、漫画家は、皆んなが立ち読みや漫画喫茶やヤフーオークションや古本で単行本を揃えられても、漫画を描いて行けません。生活して行けないのです。わかってても あえてやってる大人もいっぱいいますが。漫画家を支える気があればできるだけ新品を定価で買って下さい」(原文ママ)
と、ツイッターで訴えた。

奥氏の主張は、漫画家にとっては切実なものだ。
現行の出版業界のシステムでは、立ち読みは無論のこと、古本として作品がいくら流通しても、漫画喫茶でどれだけ回し読みされても、著者に入る印税はゼロ。
なお、レンタルコミックについては、一定の使用料を著作権者に支払われる構造となっている。

しかし、オークションサイトや漫画喫茶はもちろん法律の範囲内で行われている事業。
そもそもビジネスモデルとして違法であるわけではない。

家計が厳しいなか、できるだけお金をかけずに多くの作品を楽しみたいと思うのは自然なこと。
しかし同時に、好きな漫画の作者を応援したい気持ちが誰しも心にあるはず。
奥氏のツイートは、自分がコンテンツとどう向き合えばいいのかということを考えるきっかけとなったようだ。

(転載ここまで)


このツイートは見ました。気に入ったらリツイートする主義なんですけど、熟考の末、リツイートはしませんでした。
奥先生が言ってることに間違いは無いです。それはとても大事なことです。
が…「書く方も生活、読む方も生活」というせめぎ合いではないかと思いますので。

自分は本屋に行くのが大好きで、本に埋もれて生活してます。
大半は漫画なんですけど、自分でも「これは精神病の一種だろうなあ」と思うくらい、本は買います。
ここんとこ、寝てる自分に向けて…床から生えた本のタワーが崩れてくる事故が数回ありまして、「ヤバい、ちょっと片付けよう」とタワーの一部を切り開き、根本的解決にはならない移動をしている最中です(無論、この部屋には誰も入れません)。
自分の母親は「無駄遣いするな! 片付けろ!」と口を酸っぱくして言ってくる人でしたが、自分の息子が…歯止めの効かないマズいタイプだと分かっていたんでしょう。
そして自分は母親から離れていったんですけどね。富山まで来れば何も言われない。

まず漫画については、このブログでもよく書いているように雑誌を細かく立ち読みします。お気に入りの漫画の展開を気にかけ、新たな漫画に巡り会いたいからです。
ビッグコミック、スピリッツ、オリジナル、スペリオール、ゲッサン、ヤングマガジン、月刊ヤングマガジン、モーニング、モーニングtwo、イブニング、月刊アフタヌーン、ヤングジャンプ、グランドジャンプ、ウルトラジャンプ、ジャンプSQ、漫画アクション、ヤングアニマル、漫画TIMES、週刊少年チャンピオン、チャンピオンRED、ヤングキングアワーズ、ヤングキングアワーズGH、ヒーローズ、近代麻雀…etc.。
これに、角川やスクエニなどの月刊平綴じ系雑誌やら、双葉社、芳文社、竹書房などの4コマ系雑誌、最近は疎くなってしまった女性系雑誌など、目を通したい漫画雑誌は膨大な量なんです。
そうやって立ち読みで目を通した(買うことももちろんある)雑誌の中に、自分とその雑誌を繋ぐお目当ての漫画があり(ミッシングリンク)、その周辺に気に入った漫画がある。そういう漫画は単行本を買うことが多いですね。
自分の目が届いてない雑誌、分野、デジタル媒体などの漫画(コミックメテオとか)は、どうしても単行本と直で勝負することになるので、評判買いかジャケ買いになります。
だから、本屋の新刊棚は目を皿のようにしてサーチしますし、既刊棚も月に1回は時間をかけて散策します。面白い漫画見つけたいですからね。
あとは財布の中に金があるかがカギですかw。パチンコ勝ってる時は勢いで既刊本を買ってます。

成年漫画については、立ち読みが難しいこともあって、雑誌はかなり買います。
快楽天、華漫、COMIC X-EROS、メガストアアルファ、COMIC ExE、アンスリウム、コミック高…は毎号買い。
阿吽、juicy、漫画ばんがいち、失楽天、快楽天BEAST、夢幻転生、エウロパ、BABEL…あたりは気が向いたら買い。
そして気に入った漫画や漫画家の作品、目が届かないその他の雑誌の漫画などは、単行本を買うことになります。
秋葉原や日本橋なら、こういう成年漫画でも立ち読みで中に目を通せるでしょうが、富山だとそうはいかないので、一般漫画よりもジャケ買いは多いですね。で…失敗も結構ありますw。

そういう生活なんで、ほっとくと部屋に本が溢れてしまいますから、もう読まないとか、ジャケ買い失敗などの漫画は…たまに売りに行きます。
部屋の中で読まずに死蔵するよりは、誰か読んでくれる人の手に渡ればいいと思いますしね。
90年代にゲームソフトの中古撲滅をメーカーが煽って、そして裁判で完全敗北してましたが、中古の流通はどんな業界にもあるんですから、悪く言われる筋合いはありません。
ただ、自分自身はブックオフなど中古本はほぼ利用しません。個人の小さい古本屋は好きですが、ブクオフはあんま好きじゃないし。新品で手に入らない本を探す時くらいかなあ。
あと、「借りて読む」のが好きではないので、レンタルとか漫画喫茶で読破とかはしません。昔から買う主義です。だから金が貯まらないw。
ただこれは性格的なもので、「いい漫画は買うべき」みたいな使命感でやってるつもりはありません。買って所有して読みたいんです。
あと、このブログやツイッターを通じて、面白い漫画をちょっとでも広めたいとは思ってますが、まあ微々たるもんでしょうw。

世の中には漫画好きの方は多いでしょうが、自分みたいなアホな金の使い方をしている人ばかりじゃないでしょう。出来るだけ安く読みたい人もいるはずです。
奥先生のツイートは正しいと思いますが、読者も生活の中で漫画を読んでます。
読む手段は、買う以外にもいろいろある方がいいはずです。無許可でネット公開してるのは取り締まるべきだけど。
パチンコ屋でパチンコせずに漫画読んでる人もいますし、歯医者や床屋の待合い時間は昔からの定番。そうやって拡散していくものですから、全てにお金が発生する仕組みにはなりません。
漫画に限らず、映画、アニメ、ゲームなど、作品と呼ばれるモノは全てそうなんじゃないですかね。
中古本で作品を知った人も読者で、その人も裾野を担っている。金にはならないけれども。
でも、読者。それが"漫画"という作品なんだと思います。
2016/07/30 Sat. 05:53 | trackback: 0 | comment: 0edit