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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

異世界モノはお断りですって 

◆応募要項

【テーマ】
「異世界転生」、「異世界転移」の要素なし

上記制限はございますが、ジャンルは自由です。
ファンタジー、ホラー、ヒューマンドラマ等々、お好きなジャンルでご応募ください。

応募手順
応募期間内に指定のキーワード「文学フリマ短編小説賞」を設定し、小説家になろうへご投稿頂ければ応募完了です。
なお指定のキーワードに関しましては、選考中は削除を行なわれませんよう、ご協力をお願い致します。

応募期間
2016年5月31日(火)0:00 ~ 2016年6月30日(木)23:59

応募条件
・オリジナル作品
・4万文字以下の完結した作品
※話数は自由です(2000字×20話など)
・応募期間内に新規投稿された作品
※再投稿された既存作品は応募可能です(未出版作品に限ります)
・複数応募可能
※ただし、作品ごとにキーワードを設定してください
・同人誌への収録、販売にご同意頂ける作品

選考について
応募期間内の、「ポイント評価」と「アクセス数」を元に一次評価を行ない、その後、選考委員会による最終選考を行ないます。
発表
9月上旬、本ページ内にて発表致します。

諸注意
・日本語以外の言語で書かれた作品は選考対象外となります。
・二次創作作品は選考対象外となります。
・応募期間外に投稿された作品にキーワードを追加したものは、選考対象外となります。
・ご応募の段階にて、小説家になろうが発行する冊子へ収録、販売させて頂くことにご同意頂いたものとのお取り扱いとなります。
・平素より開催させて頂いております出版 社様主催の小説賞とは異なります。
誠に恐れながら、受賞作に関しましては一般に流通する書籍ではなく、非流通の書籍として発行させていただくこととなります。

(転載ここまで)


「異世界転生」「異世界転移」の要素お断り。
こういう縛りを設ける理由はよく分かります。多かれ少なかれそういう要素を含んだ作品が溢れてますからね。
ただ、本当にこういう縛りは良い方向にはたらくんだろうか?という疑問はあります。
面白い作品の誕生を見送ることになりゃしないか?

ちょくちょくこのブログでも触れてますが、自分は「吸血鬼」という設定を便利に使われるのがあまり好きではありません。
今から15年ほど前のラノベ周辺に多かったんですよね。登場人物の誰かが吸血鬼か、吸血鬼の血縁だったりするのが。それで食傷気味になったんです。
いやもうね、「吸血鬼」は本当に便利ですよ。強さと弱さのメリハリが効いた設定の全てが偉大過ぎる。
『怪物くん』のドラキュラ、『ときめきトゥナイト』の江藤蘭世の親父といったとこを経て、現在における吸血鬼の下地を作ったのは菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』でしょう。
『吸血鬼ハンターD』は…12巻くらいまでは読んだ記憶。といっても覚えてるのは7巻の"北海魔行"上下巻までですけどね。現在も続行中らしいですが。
この作品の影響で、ラノベの吸血鬼といえば卓越した身体能力を持ち、敵に味方に重宝される存在となったと思います。
00年代以降、吸血鬼は個人的にかなり毛嫌いしてたんですが、近年はだいぶ緩和しました。『化物語』みたいに吸血鬼をウリにせず話に溶け込ませるような話も出てきましたしね。
上手く使ってくれるなら、吸血鬼設定もアリだろうと思っています。

「異世界」に出入りするだけでなく、「異世界」からやって来るキャラクターにも枷がされると、ちょっと厳し過ぎる気がしますね。
タイムスリップやタイムリープも一種の異世界だと思いますし、こういう制約は書きにくくなるだけ。ざっと思いつくだけでも…。
『時をかける少女』『戦国自衛隊』『ファイナルカウントダウン』『スターファイター』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな映画。
『ポールのミラクル大作戦』『ドラえもん』『ヤッターマン』『オタスケマン』『時の旅人』『天空のエスカフローネ』みたいなアニメ。
『ジパング』『僕はビートルズ』『信長のシェフ』『ドリフターズ』みたいな漫画。
『不思議の国のアリス』『戦国の長嶋巨人軍』みたいな小説。
そういうのはお断りってことですよね。捉え方の問題ですが、厳しいと思いますよ。

まあ、みんな寄ってたかって『ゼロの使い魔』みたいな作品を送ってくるんでしょうけどねw。そういうのに辟易してるんでしょう。
でも、バッサリ規制するよりは「推奨しない」くらいの表現がいいと思うんですけどね。
使い古された素材から新しいものが出てくる可能性は、切り捨てないでください。
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2016/07/03 Sun. 12:29 | trackback: 0 | comment: 0edit

カッコいいおっさん、畑正憲 

ムツゴロウさんといえば、動物大好き人間で有名な人物だ。
獰猛とされている熊や虎などの動物と気軽にたわむれ、小動物から猛獣まで、幅広く動物を愛する人物として知られている。

そんなムツゴロウさんから、動物への愛情や命の大切さなど、
テレビや雑誌を通して多くの「大切なこと」を教わってきた人もいるだろう。
しかし、そんなムツゴロウさんに異変が起きた。

なんと、動物に飽きてしまったようなのだ!
これは毎日新聞のムツゴロウさんへのインタビューで判明したもので、ムツゴロウさんは以下のようにコメントしている。

「熊とか馬とかを命がかかっちゃうくらい愛するんです。
だけど70を超えたころから、ふーっとなくなったんですね」

本当に動物に対する興味が消えてしまったようだ。
ムツゴロさんは東京ムツゴロウ動物王国の経営に失敗し、3億円の借金を背負ってしまったらしく、その一件が、動物に対する興味を失せさせてしまったのかもしれない。それとも年齢の影響だろうか。

この件を居酒屋で酒を飲んでいたムツゴロウファンの女性に話したところ、「ヤダーーっ! 嘘だーーっ!!」と言って泣き出してしまった。
ムツゴロウさんのこの件は、憧れと現実が噛み合わない、わかりやすい例といえよう。もう、動物好きのムツゴロウさんはいない。

(転載ここまで)


いや、そもそも畑正憲さんは文筆や麻雀界隈の方ですよねw。
おそらくこの方は、一定期間とことんのめり込んだら…スッと手を引くタイプのようにお見受けします。頭もいいし、多方面で活躍出来る実力があるから、一つの事にこだわらない。
動物に関しては、大学が動物学専攻だったところかららしいですけど、儲けもしたし、最終的に借金も背負ったんで、…良い言い方ではありませんが「我に返った」んじゃないですかね。

熱中していたものに突然飽きる、情熱が無くなるというのは、誰にでもあると思うんですよね。
自分の場合は…カメラ・写真ですね。若い頃はカメラ片手にあちこち出かけてたんですけど、近年は全く。雑誌も全く買わなくなったし。
嫌いになったんではなく、他の趣味に時間を喰われたのと、…感覚的なことですが、撮ったフィルムを現像に出して、それが写真となって返ってくるワクワク感が無いのがね。デジカメはすこぶる便利だけど、趣味には手間もまた楽しいという面があって、自分はおそらくそこを一番楽しんでいたんでしょう。(だからといって、銀塩を今も使えばいいというもんでもない)
部屋を整理していて、昔撮ったネガが出てきたりすると「お、これは何の写真だっけか?」と光に透かしてみて、一瞬記憶がトリップするのは乙なもんですが、マイクロSDだと機器に入れないと見れないし、あんな小さなモノはウチの部屋では紛失しそうだしw。
まあ、なんか劇的な展開が無い限り、この方面に再度のめり込む事は無さそうです。

畑正憲さんで思い出深いのは、金の星社の若年向けSFシリーズから出ていた『ゼロの怪物ヌル』という小説。
小学校の時に読んだっきりだからストーリーはうろ覚えなんだけど、確か伊豆大島を舞台に、主人公の少年(中学生くらいだっけか)と周辺の大人が、島でチフスに似た奇病が流行している原因を追い、同時に…島近海で増えつつあるわりと美味な新種の海中生物「ヌル」の謎もあって、そしてこの二つが…主人公のちょっとしたいたずら心が発端になって一つに繋がる。
しかしそのせいで、親類の可憐な美少女(思い出補正入ってます)が奇病にかかってしまい、それを悔やむ主人公が自ら奇病にかかって「自分にワクチンを試してほしい」と申し出る…ような話。
図書室から借りてきて読んだんだけど、すっごい面白くて繰り返し繰り返し、何度も借りてきて読みましたわ。
SFでもあり、夏休みの間の…いわゆるひと夏のジュブナイルとしても魅力的な作品だったと思うんですよね。病気絡みだから映像化はしにくいかもしれないけど、実写化でもアニメ化でもいいから見てみたいもんだわ。細田守監督とかでやってくれないかな。
作者名に畑正憲ってあって、「これはあの畑正憲だよな?」と思った記憶があります。専念してればこの方面でもまだまだいい作品は残せた人だと思いますよ。動物の方に行っちゃったけど。
しかし…金の星社の若年向けSF、もう一回読みたいんだけどなあ。
『ゼロの怪物ヌル』の他にも、『超人間プラスX』『チタンの幽霊人』『ソレマンの空間艇』『アンドロボット99』とかあったなあ。『アンドロボット99』は作者が別の出版社から文庫で出してたんで入手して持ってるけど、他のも読みたい。特に『超人間プラスX』、どっかから再販してくれないかね。

とりあえず畑正憲さんは、御年80才にしてちょくちょく麻雀格闘倶楽部に参戦してくださっているので、いつかマッチングして頂きたいものです。
動物の人というイメージを除けば、多趣味で教養のあるカッコいいおっさんで、ちょっと憧れます。いつまでもお元気で。
2016/01/31 Sun. 14:54 | trackback: 0 | comment: 0edit

触手系寄生虫で妊娠 

以前からたまに書いてますように、自分の性の目覚めは官能小説から始まりました。ですから、今でもその類の小説はしばしば読んでいます。
フランス書院文庫やマドンナメイト文庫(二見書房)、幻冬舎アウトロー文庫といった老舗文庫はもちろん、00年代に入って急速に増殖した萌え挿絵のヤング層向け官能小説もよく読みます。ぷちぱら文庫(パラダイム)とかリアルドリーム文庫(KTC)、ヴァージン文庫(オークス)、二次元ドリーム文庫(KTC)あたりですか。
それと、ここ数年女の子用に書かれている新規官能文庫をちょいちょい。ティアラ文庫(フランス書院)とかマリーローズ文庫(コスミック)とか。
基本的にはジャンルや組み合わせにはそうこだわらず読んでいるんですが、女の子用のヤツは…西洋の王族だの貴族だのよりは、和風設定のモノを好んでますかね。
で、いわゆるファンタジー設定のモノは…それほど好きではありません。剣と魔法、怪物、異種姦みたいなのはあんまり。同じノリでも、刀と妖術、封印、慰みモノみたいなのは好きですがねw。要は和風ですね。(ゲームも剣と魔法RPGとか嫌いだし、性質的なもんでしょう)

だから触手系もさほど読みませんが、唯一、00年代に全盛を迎えた「二次元ドリームノベル」(KTC)はよく読んでました。新書サイズのヤツですね。
このシリーズは妙に力作が多かったのと、CGではない手描き挿絵のクオリティが高かったのが良かったです。あと、独特の"二次元オチ"(最後の3ページくらいで急転直下、事態が良い方に収束する)とかも好きでした。暗黒オチの方も好きですけどね。
おかげで他ではほとんど読まない、剣と魔法、触手系もよく読ませてもらいました。
ただ、このシリーズでも結局お気に入りだったのは、『百姫夜行』とか『蒼月綺譚』『学園対魔捜査官・斉藤綾乃』『黒衣の少女探偵・月読百合奈』『陰陽弓姫小夜』『呪い屋・零』みたいな、舞台が日本で高校が舞台か、退魔とか巫女みたいなノリのモノですね。こういうのが読んでて一番しっくりくる。
でも、残念ながら二次元ドリームノベルはドンドンと西洋系、魔法系のノリに傾倒していって現代日本とか和風のネタが無くなり、次第に新刊も手に取らなくなりました。二次元ドリームマガジン自体がそういう方向性になってしまいましたしね。
現在は…ノベルよりも文庫の方が売れているのか、二次元ドリームノベルの新刊自体レアになってますね。数百冊ある既刊も当然置いてる書店が無いもんで、読みたい既刊の入手が困難になってしまいました。
まあ、設定に凝った力作ノベルよりも、ありがちな妹モノや姉モノの文庫の方がコスパもいいんでしょう。残念なことです。
和風ネタ、設定凝った現代日本とかの高クオリティノベル、どこかで出版してもらいたいんですが…。

さて、前置きが長くなりましたが、二次元ドリームノベル好きな人には朗報です。

(ここから転載)

漫画やゲームの中でもマニアックな嗜好として存在する「触手系」。
女性が触手とたわむれる姿に喜ぶ男性ファンたちがいるわけだが、そんな彼らを狂喜乱舞させる科学的な発見がなされた。
女性を妊娠させる、触手系の寄生虫が発見されたのである。

ジャーナルサイエンス誌に掲載された、英国シェフィールド大学研究によれば、これはいわゆる消化器官などに住み着く回虫(Ascaris lumbricoides)と呼ばれるものの一種。

ボリビアでは986人の女性を対象に調査を行ったところ、約70%の女性たちがこの回虫を持っていたのだが、この虫は人間の免疫システムに働きかけ、妊娠を誘発しやすい身体に変えてしまうのだ。
その結果、ボリビアの一部地域の女性たちは多産傾向にあり、平均で9人以上の子供を持っている。
経済的文化的な側面によるものだけではなく、回虫によって変化させられた肉体がベースにあると考えられている。

この研究は決してネガティブなものではなく、この寄生虫の研究から、不妊治療薬が作り出せるのではないかと有望視されているのだ。
なので、海外の触手ファンたちが「リアルな触手キター」みたいに喜んでいるのはほんの余興。
この回虫の研究は、不妊治療から人工のコントロールまで、大きな人類の未来への影響をもつ可能性を秘めている。

(転載ここまで)


最初にこのニュースを読んだ時は、御多分に漏れず自分も…二次元ドリームノベルや『うろつき童子』みたいな光景が、脳裏に浮かんでいたんですがw。
まあ、触手を持った怪物が女性を捕捉して…あんな事やこんな事をやった挙げ句に懐妊させる訳ではなく、体質改善が見込める寄生虫という事ですね。(それはそれで、催淫成分がどうとか腹中虫みたいな淫靡な方向性の想像が刺激されるんですけど)
サナダ虫もそうですが、体内に寄生虫がいる方にはメリットがあるケースがあります。太りにくいとかアレルギーと無縁とかね。いい事ばかりでもないでしょうけど。
この触手系寄生虫の場合、排卵を促したり着床しやすい体質になる可能性があるって事でしょう。(それはそれで、官能小説ネタとしては使いでがあります)
一つの可能性を切り拓く朗報ではありますが、結局のところ出産は生物学的に15~25才くらいが一番適しているので、そこらへんの年代で出産出来るようにする社会システムの再構築の方が重要だと思いますけどね。ボリビアの女性が30過ぎてから9人子供を産んでいる訳ではないでしょうし。
そのうえで、この寄生虫が効力を発揮するのであれば何よりなんですけど。

ともかく自分は、この寄生虫を元ネタにした新たな官能小説を心待ちにしてますw。放射線あてて巨大化とか、マッド生物学者がこれを使って…とかね。
これについては、お気楽な文庫系よりも二次元ドリームノベルの作家陣に頑張ってもらいたい。待ってるよ。
2015/11/26 Thu. 04:34 | trackback: 0 | comment: 0edit

生頼範義画伯に育てられました 

生頼 範義氏(おおらい・のりよし=イラストレーター)27日午前11時35分、肺炎のため宮崎県国富町の病院で死去、79歳。兵庫県出身。
葬儀・告別式は29日午後0時10分から宮崎市花ケ島町柳ノ丸508の1、プリエール宮崎花ケ島の杜で。喪主は妻、康子(やすこ)さん。

昭和55(1980)年にハリウッド映画「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の国際版ポスターを担当し、世界から注目された。
平成の「ゴジラ」シリーズを始めとする幾多の映画ポスターのほか、ゲームソフトのパッケージ画や書籍の装丁を多数手がけた。


「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」や「ゴジラ」「信長の野望」などのイラストを手掛けた、イラストレーターの生頼範義さんが27日、肺炎のため亡くなったことが分かりました。79歳。

映画のポスターなど多くのイラストを手掛け、特に「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」では、前作の日本版ポスターを見たジョージ・ルーカス監督たっての希望で国際版ポスターの製作を正式に依頼され、世界的にも一躍有名に。
また「ゴジラ」シリーズのポスターや、「信長の野望」などコーエーのゲーム作品全般のイラストも担当していました。

(転載ここまで)


この訃報は堪える…。
俳優さんや歌手の訃報ももちろん堪えるんですが、この御方は自分の趣味の分野では必ず目にする、唯一無二の御方だったんですよねえ…。
こういう方面の画家・イラストレーターは、かの小松崎茂先生を始め大御所がたくさんおられますが、生頼先生は実に目につきやすいモノにさり気なく描かれていて、そしてそれが圧倒的にスゴい、カッコいい絵だったんですよね。作品内容によっては詐欺ともいえるくらいにw。
以下、自分が好きでたまらん生頼先生の絵の仕事を。


☆【角川文庫版『幻魔大戦』(平井和正)の表紙絵】
平井和正氏がアニメ映画版のキャラクターデザインを見た時、例の大友克洋による坊主頭の東丈に対してかなり御不満だったそうですけど、それはひとえに文庫版の表紙を担当した生頼先生の絵のイメージがあったからに違いありません。
あのバタ臭いちょっと長髪の東丈と、小説の中の神懸かった東丈のシンクロ具合は異様で、相乗効果がありましたね。
絵自体もワクワクする出来映えなんですが、その巻の出来事や登場人物などがキチンと織り込んで構成されているのも感心したものです。
平井和正氏の小説量産スピードが速すぎて、全20巻の後ろの方は生頼先生の絵ではないけどねw。
生頼範義という御方の絵を意識したのは、この文庫からです。

☆【白泉社文庫版『スケバン刑事』(和田慎二)の表紙絵】
これは90年代…大人になってからのものですが、相当ビビったんですよ(でも考えてみたら、もう20年経ってるorz)。
そもそもは『スケバン刑事』という漫画が大好きで(人生の漫画ベストテンの1本)、「もちろん持ってるけど、文庫版が出るんなら当然買うよ~」くらいの勢いでルンルンと本屋で手に取ったんですけどね。「!!!………これ、生頼絵じゃん!」と本気でビビったという。
どういう経緯で生頼先生が描いたのかは分かりませんが(確か和田先生御指名だったような……違うかも)、生頼先生の仕事歴を踏まえるととんでもない組み合わせなんですよね。
とにかくね、無駄にカッコいい! なんだよこの洋画はよ…たまんねえなあ、もしハリウッドで本格的に実写映画化したらこうなるんじゃねえか? そんな表紙絵なんです。神恭一郎は必見。
そして全巻ちゃんと…その巻の展開や登場キャラクターをしっかり描いてあるんですよね。地獄城の女看守とか、青狼会の装甲バイク軍団とか、それを中心に持ってくるか!という嬉しい配慮。これは生頼先生ノリノリで描いてらっしゃるわ。
おかげでねえ、毎月買うのが本当に楽しみでした。和田先生の絵が見たかった方には申し訳ないけど、「あの生頼範義がスケバン刑事を描いた!」衝撃はデカかったですね。

☆【映画『グーニーズ』のポスター】
これもインパクトあったねえ。
あの能天気だけど手に汗握る陽気な映画に、ちょっと怖い映画にも見える生頼ポスターの対比がスゴい。ババアがよく似てるわあ。
『グーニーズ』はまだ内容が対抗出来た方だけど、生頼先生の映画ポスターは異様なまでに重厚でカッコいいため、ポスターを見ると世紀の超大作だと思ってしまうという、困った特徴があったんだよねえw。
映画秘宝のムック本では、「どんなカス映画も超大作に変身させる大画伯、生頼範義の美学!」と銘打って、カラーページで『テンタクルズ』『フューチャーウォー198X年』『首都消失』『ミラクルマスター』『黄金の犬』『陽炎』『キングコング2』、そして『メテオ』が紹介されてます。(確かにカス映画ばっか)
面白くないものをいかに面白そうに見せるか、生頼先生は実に確かな仕事をされてました。(見るのは自己責任)

【光栄のゲーム『信長の野望』『三国志』『大航海時代』『提督の決断』『太閤立志伝』などのパッケージ絵】
『信長の野望』で一番お気に入りの生頼絵は"戦国群雄伝"か"覇王伝"かなあ。
『三国志』は、やってない"2"のインパクトがスゴかった。あの呂布が手招き指で仁王立ちしてるヤツ。
とにかくね、あの…9800円なり14800円なりするゲームのパッケージに相応しい、これからどんな歴史を作るんだろうという気持ちが盛り上がってくる絵なんですよね。この絵があったから、皆納得して金を出せたんだと思いますよ。
出来れば…『アンジェリーク』のパッケージ絵も描いてほしかった。そしたら『アンジェリーク』もやってたと思う。

【平成ゴジラシリーズ全7作品のポスター絵】
これは傑作過ぎて、見ると涙が出るくらい好き。
生頼先生がポスター絵を描かれる時期というのは、具体的な宣伝素材がほとんど無い時期なんだそうで(というか、ポスターが宣伝素材になる訳だし)、出来上がってもいない映画を独特の感性でポスター絵にされているんですが、それが逆に本編より評価の高いポスター絵となってしまう。
実際、ビオランテもメカゴジラもポスターと映画では造型がかなり違うんだけど、ポスター自体のあまりの出来の良さにそんな些細な事はどうでもよくなるんです。
平成ゴジラシリーズが非常に動員好調だったのは、あのポスターでワクワクしてやってくるお客が多かったからでしょう。子供時代にアレを見て我慢出来るはずがない。
海外では生頼絵の映画ポスターは高値で取り引きされているそうですけど、この平成ゴジラシリーズも大人気だそう。そりゃあそうでしょうねえ。


他にもいろいろ仕事をされている巨匠でありますけど、小説、漫画、映画、ゲームという…ボンクラな自分らを虜にするメディアに、そのものすごい画力で強烈に駆り立ててくる案内人であったのです。だから、思い入れがありまくるんですよ…。
頼みますから、どこか気概のある出版社の手で、その膨大な仕事をまとめた画集を出してくれませんかね。…1万円以内で。
生頼範義先生の絵は、自分の趣味嗜好に多大な影響を与えてくれました。感謝の言葉しかありません。本当に有難うございました。

あの、へなちょこ映画の『メテオ』で、よくあんなポスター描けるもんですね。このブログにして、いまだにあの映画には触れたくないくらいのカス映画なのにw。
プロの仕事、お見事でありました。
2015/10/28 Wed. 05:20 | trackback: 0 | comment: 0edit

『幻魔大戦』(平井和正) 

昨日、ブログを書き上げて「さ、ツイッターでも見ながら寝るべ…」とトレンドを見たら…"平井和正"という文字。イヤな予感がして確認したら…訃報でした。
平井和正。日本におけるSF小説の立役者の一人。『ウルフガイ』シリーズ、『幻魔大戦』、その他もろもろ…。巨匠と呼ぶのは何か違いますが、各方面に今に至る多大な影響を与えた偉大な小説家であります。
自分は正直な所、角川文庫版の『幻魔大戦』(全20巻)しか読んでないんですが、これがまた…なんとも凄い小説だったんですよ。角川映画版の『幻魔大戦』から入った自分には、「なんでこの小説は変な方向に爆進してんの?」としか思えなかったんですが、困った事に…これが実に面白かったんですなあ。
『幻魔大戦』という小説は、『真幻魔大戦』や『ハルマゲドンの少女』などの一連の小説とパラレル…というか、前世後世の繋がりのある壮大な設定になってます。
元々の始まりは石ノ森章太郎氏の漫画版『幻魔大戦』からで、そこを軸にいろんな方向へ創作されていった形です。角川文庫版の『幻魔大戦』は、当初は漫画版の小説化としてスタートします。
しかし、漫画版や映画版の『幻魔大戦』に近いストーリー展開だったのは文庫の3巻までで、4巻以降は小説版独自の展開になっていきます…。

高校生・東丈が野球部のレギュラーになれず腐っていたところへルナ王女とベガが接触し、それがきっかけで丈が強大な念動力に目覚める。やがてニューヨークで瞬間移動能力を持つソニー・リンクスを幻魔から救出するまでは、映画版でもよく知られた流れ。
ルナ王女は後援者を得て、ニューヨークを拠点に超能力者組織を作ろうとするが、東丈は日本に帰り、高校の文芸部の久保陽子と共に"GENKEN"(幻魔研究会)という組織を立ち上げる。丈はGENKEN主催の講演会を開いて成功させ、その講演に感化された人々の加入と支援によって、GENKENは更なる発展を遂げる。
順風満帆に見えたGENKENだが、創立メンバーである久保陽子は東丈が大きくなって自分の側から離れていく葛藤に悩み、その隙を丈の旧友である江田四朗(幻魔の手先)に突かれて拉致され、丈に救出はされるものの…影を負ってしまい丈から距離を置いた存在になる。
久保陽子の離脱と入れ替わるように頭角を現してきたのが井沢郁江。丈を補佐し、よく働くが故に久保陽子の黒い嫉妬を買い、波動を送られて子宮癌となってしまう。
苦悩する丈は井沢郁江の子宮癌の進行を止めるべく、代理の少年を派遣して光を送り込むも事態は好転せず。久保陽子から送り込まれる黒い念を断ち、井沢郁江を真冬の高山の頂上に運んで、自ら一心不乱に光を送り込み、ついに子宮癌を消滅させる。
この一件で、"死の手前から帰ってきた女"としてカリスマ性を身につけた井沢郁江は、名実共にGENKENのナンバー2となり、後に東丈が失踪してからはGENKENのトップ代行として辣腕を振るう事になる。その独善的な方針はいろいろと波紋を呼んで…。

この辺までで半分ちょいくらいですかねw。あくまでも大まかな流れで、丈の周辺(姉・三千子とか家族とか)の話なんかは触れてませんけど。
この後はもう、東丈不在のGENKENでの内部対立、野心マンマンの大学生・高鳥慶輔の策謀といった内ゲバが展開し、もはやどこにも爽快感の無い内容になっていきます。正直、東丈が強大な念動力を発揮すれば解決した場面もあったような気がw。
まあ『真幻魔大戦』(12年後)への繋がりとか、『新幻魔大戦』(江戸時代)からの繋がりとかあるんで、『幻魔大戦』だけで綺麗に完結させる訳にはいかんのでしょうけど。

この小説については、平井和正が某宗教団体の幹部だった経験と、そこに愛想を尽かして抜け出してきた遺恨が原動力になったそうです。だから内ゲバ描写が生々しい。
その宗教臭さがイヤだった方もいらっしゃるでしょうが、自分は単純に人間同士のドロドロした関係と、時折挟まるエログロを楽しんでましたw。もちろん「宗教団体とか関わるもんじゃないな!」という教訓もうけましたね。
まあ、出来れば東丈をしっかり復活させてもらいたかったもんですが…。

作家の吉岡平さんが、こんなツイートをされてたんですけどね。

世代によって温度差(ぶっちゃけ 知名度)が はっきりくっきり分かれる作家ですな 平井和正先生 四十代半ばを境に 上は衝撃 下は誰それ?という反応ですわ
https://twitter.com/torinakisa/status/556472788785963008

これはよく分かります。自分も、あの映画があったから平井和正に触れる事が出来ましたが、無かったらスルーしとったでしょうね。
あの80年代、日本最初のラノベが『妖精作戦』(笹本祐一)だという説には賛成ですが、そこに至るまでの下地を作ったのが…栗本薫、高千穂遙、夢枕漠、そして平井和正だろうと思います。この辺の作家に影響を受けた人が、現在作家をやってるようなもんでしょう。
今なら完全にラノベの範疇であろうパラレル世界設定で、超能力者が活躍するような話を、エログロく辛気くさい内容で引きつけて読ませた功績は甚大。
しかも『幻魔大戦』の文庫は、当時としては画期的な書き下ろし文庫で、ほぼ月刊ペースで発売されたというのも凄い。今でいう鎌池和馬(とある魔術&科学シリーズ)みたいなもんですね。
…ま、長編のほとんどが未完扱いですがw、『幻魔大戦deep』で一応の幕引きはしたらしいので、ちょっと読んでみたいね。東丈がどうなって、個人的に好きな井沢郁江がどうなったのか…。

鎌池和馬を引き合いに出したので、最後にこんな動画を。

『とある魔術の幻魔大戦』予告編 by ニコニコ動画

これはスゴいw。映画『幻魔大戦』の予告編の音声に、とある魔術&科学シリーズの映像を上手く乗せている意欲作です。やっぱキース・エマーソンのシンセはええわあ~。
『幻魔大戦』を知っていて、かつとある魔術&科学シリーズも理解出来るという、非常に狭いターゲット向きの動画ですがw、『幻魔大戦』のノリを理解してもらうには良いと思います。

ああ、押し入れに眠っている角川文庫版の『幻魔大戦』全20冊、読みたくなっちまったw。
この小説に出会って、人生は豊かになったと思うよw。いいもん読ませてもらいました。
平井和正先生の御冥福をお祈り致します。
2015/01/19 Mon. 02:26 | trackback: 0 | comment: 0edit

銀英伝とニッセンのコラボ、第1弾決定! 

高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処している今日この頃。絵の具を砂糖水に溶かして甘い絵を描こうとしている無能者であります。

さて、以前ここで触れた"銀英伝とニッセンのコラボ"ですが、ニッセンの担当さんが「8月の新政府にちなんで、8月には形としてお見せしたい」とおっしゃっていた通り、8日に第1弾商品の発表がありました。宇宙歴800年8月8日、"8月の新政府"ことイゼルローン共和政府が発足した日にちなんで。
そのコラボのタイトルがまた、銀英伝者を殺しに来てるな感がヒシヒシと来ましてね…。

『銀河英雄伝説×ニッセン通販企画 "我が往くは星の通販"』

…なんちゅう、なんちゅうタイトルをつけてくれるんや(涙)。
『我が往くは星の大海』に関しては、ちょっと無理がある展開(笑)が賛否両論だという事は百も承知なんですけど、それでも…銀英伝最初の映像化で、主要登場人物の顔見せ興行で、イゼルローン要塞始めメカニックが視覚化して、クライマックス16分間ボレロフルコーラスで、全話アニメ化への道筋をつけた名編だと思うんですよね。「今は戦時下だよ、オーベルシュタイン」
初めて買ったLDソフトが、『我が往くは星の大海』だったか『森高千里・見て!スペシャルライブ』だったかもう思い出せませんがorz、自分の心には響くサブタイトルなんですよ。

で、通販企画第1弾の商品はこちら。(自由惑星同盟国歌をインストロメンタルで流してください)

銀河英雄伝説×ニッセン コラボウエブページ

この企画の発端になったツイッターの方をリンクしようと思ってたんですが、商品の数だけURLを貼るのも面倒なのでw、ウエブサイトの方にさせてもらいました。スマホの方は若干見づらいかと思いますがご容赦を。
全体的にまず感じたのは、「アニメイトとは違うなw」でした。
いわゆるキャラクターグッズではなく、日頃使うものにさりげなく銀英伝をあしらいたいという絞り込みで作られているのに感服。
まず、3種類のスマホケースなんですが、ごくごく普通に売られているものと大差無いですよね。ただ、銀英伝者にとっては欠かせない要素がサラッと織り込まれていて、素晴らしい出来映えだと思います。
色合い的にラインハルト(白)がカッコいいんですが、おそらくすぐ汚れるだろうなあwと思うと、キルヒアイス(赤)の方に食指が動きますね。ヤンは…青よりは緑というイメージがあるんで、自分はちょっと違和感あるかな。まあ、緑は同盟軍そのものの色だけど。
ワイングラスはいいものなんだろうけど、日頃から炭酸抜きコーラとか飲んでる自分には宝の持ち腐れ。
Tシャツは、アッテンボローの方がさわやかな出来なんだけど、日頃から白Tシャツを着ない自分には…。それよりはシェーンコップの方の"薔薇とトマホーク"という意匠の方がピンと来ますね。色も白ではないようだし。書いてある文章も「30才になるには、相応の覚悟が必要だ」でしょ! このTシャツは大人用でしてね、若いのにはまかせられませんよ!
このラインナップでは、シェーンコップTシャツが購入対象になるかな。自分のスマホはスライドキーボード仕様なので、ケースに入れると逆に使いづらいと思うので。

しかし、この商品一つ一つに付けられた説明文、なんちゅうか…素晴らしいですよね。
恐らくは、銀英伝大好きというニッセンの担当さんが書いたものなんでしょうけど、いやあ作品愛に溢れてますわ。
そもそも、この担当さんと一般の方との何気ないツイートに、田中芳樹事務所の秘書さんが絡む事で速攻実現する話になった企画ですからね。ニッセンの担当さんも気合い入っているのでしょう。
作品愛と、ニッセンの商品知識がうまく融合していると思います。

まだ価格は未定ですが、とりあえずシェーンコップTシャツは購入決定。
第2弾以降も非常に楽しみですが、これで"女性キャラクターのおっぱいマウスパッド"みたいな商品は絶対出ないという事も分かりましたw(主要女性キャラクターって、オルタンス入れても6人だけどね)。
次は、双璧、義眼、ポプラン、キャゼルヌあたりに期待したいですね。自分がよく使う「葬式は一人でも出来るが、結婚式は二人いないと出来ないからな」で是非w。

まあ、これだけのクオリティの商品を作ってくれるのですから、その勇気と伎倆(うで)に相応の報酬を与えると思って買わせて頂きます。これは決して理不尽な事じゃないと思いますが。
2014/08/11 Mon. 02:30 | trackback: 0 | comment: 0edit

歴史学習漫画にも付加価値の時代 

小学生の頃から日本史が好きになったのは、姉の所有していたライトな百科事典シリーズを読み倒していたから…ですね。
今考えれば大したことはない記述内容なんだけど、子供の自分がいろんな事に興味を持つのには充分な本でした。
(ちなみにその百科事典シリーズでは、日本史の他に日本地理、動物、昆虫、植物、天文あたりは繰り返し繰り返し読みました。数学のやつはほとんど見てませんw。そんな子でした)
その後、中学生にあがると同時に、ちょうど刊行が始まった小学館の『少年少女まんが日本の歴史』(全20巻)を小遣いで購入し始めます。
この本を熟読した事でさらに歴史好きな子になっていき、中間・期末テストで100点を2度とったり(自慢w)してました。
まあ熟読し過ぎて、歴史の事を考える時に漫画の場面が浮かぶようになったのは、良い事なのか悪い事なのかw。

この、漫画で歴史を学べるシリーズというのは、小学館以外にもいくつかあるようですが、来年…角川書店が全15巻で参入するそうなんですね。
何気なく知ったこの情報、それとなくウェブの告知ページを見たら…スゴかったんですよ。表紙が。


角川まんが学習シリーズ、「日本の歴史」(全15巻)創刊の告知ページ


思わず笑ってしまいましたw。これぞ角川といわんばかりの、やたら豪華な各巻の表紙w。

1巻から順に、吉崎観音、浅田弘幸、いとうのいぢ、藤田晋、小畑健、藤真拓哉、いのまたむつみ、江端里沙(サテライト)、川元利浩、しゅー、杉基イクラ、片岡人生&近藤一馬、氷堂涼二、琴音らんまる、近藤勝也(ジブリ)。

個人的には、いのまたむつみには飛鳥奈良時代を担当させんかいと思ったり(宇宙皇子世代だもんで)、最終巻のジブリの近藤さんは…よりによってまたそんな絵をwと笑いがこみあげたりしましたが、概ねよく出来た人選じゃないでしょうか。
しかし、手始めが吉崎観音というのは確かに子供のとっつきもいいだろうけど、全体的に自分ら大人の方がニヤニヤするアプローチですよねえw。いとうのいぢとかオタ得じゃないですか。

自分の好みで言えば、平田弘史、山口貴由、池上遼一、能條純一、ケン月影、叶精作、星野之宣、小林源文、楳図かずお、松本零士、寺田克也、村上もとか、わたせせいぞう、寺沢武一、小林まことの15名を起用してもらって、子供のトラウマになりそうな表紙を描いていただきたいんですがね。で、中身を描くのがみなもと太郎先生というw(風雲児たちやないかい)。
まあ冗談はさておき、面白い試みだとは思うんで評価したいですね。さすがに全巻予約とかはしないけど、バラで買うつもりです。予約特典の家康仕様の時計とか意味が分からんしw。
2月に一挙発売というのは、新入学シーズンなのと、まだ中身の校正とかが済んでないんでしょうね。最終巻に小保方騒動まで入れば神なんだが(無茶な要望)。
ともかく、来年からは日本史の再勉強をこれでやります。おっさん、基礎を叩き直すの巻。
2014/06/26 Thu. 03:21 | trackback: 0 | comment: 0edit

『アルジャーノンに花束を』の思い出 

その昔、紀伊國屋書店福岡店でパートをしていた頃。
カウンターでお客様が持ってこられた本にカバーをかけるんですが、「また売れたよ、すげえなあ…」と常に思っていたハードカバーの小説があります。それが…

『アルジャーノンに花束を』(早川書房)

当時は、高校出て間もない世間知らずの坊やだったもんで、読んだことも無く、どんな話なのかも分かりませんでした。
ただ、後に振り返ってみると、月刊OUTやファンロードといった雑学雑誌の読者投稿ネタ、あるいは吾妻ひでおの漫画での「とつぜんですが、あるじゃーのんにはなたばをあげてやってください」に代表される、漫画の小ネタとして使われているのには接してたんですよね。知らないからスルーしてたんですけど。

紀伊國屋書店福岡店は繁華街の天神にあるデカい書店でしたから、とんでもない数のお客様が来られます。今思っても忙しかったなあ。
自分は担当したのが文庫やコミックだったんで、ハードカバーの文学は一度も発注とかした事はありません。無論どの担当も発注には相当気を遣う訳ですが(余らせても切らしてもいけない)、やはりハードカバーの文学は書店にとってメインストリームですから、担当されてる社員さんは大変だったと思います。
その担当社員の方(女性)が「これは絶対切らしちゃいけない本」と言っていたのが、『アルジャーノンに花束を』でした。カウンターに入って接客していると、その言葉の意味が充分理解出来ましたね。
村上春樹の本(当時は…ノルウェイの森、ダンスダンスダンス)みたいな説明し難い売れ方や、瞬間最大的に流行している本(一杯のかけそば、サンタフェ)みたいな恐ろしい売れ方にはもちろん及ばないんですが、本当に着実に一日で数冊は売れ、それが延々と継続するんですね。あんな売れ方をする本はそうそう無い。
しかも、買っていくお客様が実に多彩。年輩の男性、主婦っぽい女性、勤め帰りの女性、男女問わず学生、時には中学生くらいの子が買っていく事もありました。文庫ならいざ知らずハードカバーですからねえ。
仕事に慣れるにつれ、自分も読んでみたいなあと思うようになり、ほどなく従業員割引(2割引で天引き)で自分も購入しました。

読み始めは「読みにくい本だなあ」と思いながら読んでいたんですがw、ほどなく内容に引き込まれ、御多分に漏れず最後はボロボロ泣きながら読んでました。
感想としては、まず「これ、日本語訳がスゴいよなあ」と思いました。チャーリィの心情描写や、覚醒前と退化後の表現の仕方が素晴らしい。こりゃあ売れるわ。
内容そのものは、アイデアをキチンと文章に出来たダニエル・キイスの一本勝ち。簡単な事のようでいて、これが一番難しいと思いますよ。
藤子F不二雄のSF短編にも近いという印象でしたが、おそらくF先生の発想元の一つでしょうね。
また、自分としては珍しく再読意欲が湧かない本でもあります。異様に切ないのと、最初と最後の読みにくさの印象が強くて手が伸びない感じ。だから、通して読んだのは一回だけですね。
今は、部屋の押入れの片隅で眠っているはずです。

作者のダニエル・キイスは、『アルジャーノンに花束を』の一発屋だと言われる事もしばしばありますが、書店で仕事をした人間としては『5番目のサリー』や『24人のビリーミリガン』も売れたよと擁護したいとこですw。
ただ、御本人はそれなりに悩んでいたようで、ヒューゴー賞の授賞式でアシモフに「どうやったらあんな凄い作品が書けるんだい?」と聞かれた時に、「それは私が知りたい。私はまたあんな作品を書きたいんだ」と半ジョーク半マジな切り返しをしたという逸話もありますね。
一発屋とは思いませんが、『アルジャーノンに花束を』は…設定、表現、物語、そしてオチまでがとんでもなく綺麗にまとまっている"会心の一撃"なので、そう言われるのも仕方ないのかもしれません。

ダニエル・キイスがこの6月15日に86才で亡くなったという報に接し、あの頃読んだ『アルジャーノンに花束を』を…もう一回読んでみるかなあ…と思っています。
それには部屋の発掘作業から始めないとイカンけどねw。
今後も語り継がれるであろうSF小説の名作を遺したダニエル・キイス。どうぞ安らかに…。
2014/06/19 Thu. 04:17 | trackback: 0 | comment: 0edit