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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

『君の名は。』感想4と5回目 

(ネタバレばっかりなんで、避けたい人は読まないでね)


急に訪ねたら…迷惑かな。
驚くかな。
瀧くんは…嫌がるかな。

会えっこ、ない。
でも…もし会えたら。
どうしよう…。やっぱり、迷惑かな。
気まずいかな。
それとも…少し、喜ぶかな…?

会えっこない…。
でも。確かなことが、ひとつだけある。
私たちは、会えば絶対、すぐにわかる。
私にはいっていたのは、君なんだって。
君にはいっていたのは、私なんだ、って…。


映画『君の名は。』にはいくつも泣けるポイントがあるんですが、その一つが上記の三葉のモノローグ。
最初に見た時にも(え?)と心臓バクバクしたんですが、2回目以降はこの一連のシーンだけでウルウルっちゅうか、涙溢れてます。
これがまた、三葉(in瀧)が必死に自転車漕いであの場所へ向かってるとこに回想的に割り込んで、組紐の由来が氷解するのがね、たまんないんです。
(この文章を書きながら涙目なのは内緒)

前にテッシーの心情について書きましたが、クライマックスにおけるテッシーは強烈な印象で、いい奴過ぎて泣けます。
おそらくテッシーは、三葉に対して同志的な感情だけでなく、ほのかな憧れも抱いていたはずです。さやちんは腐れ縁で居心地良く心のおけない異性ね。
だから三葉(in瀧)と計画を練った時は本気でノったし、それに自分の境遇への破壊衝動も加わって、大それた計画をぶち上げた。
他ならぬ三葉の頼みだから立案し実行したんだけど、神社の境内で三葉から「あの人の名前が思い出せんの!」と言われた時の…テッシーのなんともいえない切ない顔はね、グッとくるもんがあります。悟ったんだねえ、男だよ。
それでも「知るか!」と言いつつ、三葉を役場へ走らせるテッシーは偉いよ。本当にいい奴だ。
直後、親父に捕まって観念したテッシーの目に…。あの叫びは、半信半疑が現実となった驚きがよく出ていました。

あ、もちろんさやちんもいい娘やよ。
暴走する二人に付き合っただけでなく、涙目&うわずる声で防災無線読み上げやってくれたし、捕まって泣いてた姿も可愛かったし、直後の異変に際し教師達を必死に説得してくれていたし。
クライマックスで気持ち良いまでの友達をやってくれた二人は、この映画の助演賞ですよ。

ようやく新しい部署にも慣れてきて、身体がついていくようになってきたので、徐々にブログも書きますよ。
『君の名は。』についてはまだまだ書きたい事があるので、また次回。
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2016/11/01 Tue. 03:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

身体がついてこない年頃 

前回、新しい部署にだいぶ慣れてきたと書きましたが、慣れたら慣れたで心身ともに疲労が深くて、やっぱり寝落ちしているメテオです。
書きたいネタを何本もスルーしているのは痛恨の極みですが、スリープモード中に脳がマルチタスクで書いてくれるような性能は備えておらず、かつCPUも旧式でメモリも足りず、冷却も不完全ですぐにオーバーヒート、窒素で冷やす金も無いという…。
とりあえず軽いネタから書くべきでしょうが、脳裏にあるストックが重いモノばっかというのもw。

とりあえず予告。
今日5日土曜日、遊佐未森のコンサートに行ったんですが、書くのは明日にします。まとまらない。
いったん寝ます。スリープモードへ…。
2016/11/06 Sun. 04:58 | trackback: 0 | comment: 0edit

映画の予告編に思う 

とりあえず、さっと書けるモノを書く! 寝落ちしない程度の書きやすいことをね。
そうしないとブログ進まないんで。まだしばらく仕事落ち着かないと思うから。

現時点で『君の名は。』を8回見に行って、これからも上映されてる限り行くんですが、予告編で気になってることがいくつかあるんですよ。
映画の予告編ってのは「見る気にさせる」ことが大事だと思うんですが、見せ過ぎたり、その逆に意味が分からなかったり、さじ加減が難しいものですよね。
予告編批評というと生意気ですが、そんな感じでつらつらと。


◎『何者』
この予告編は『君の名は。』ファンにはおなじみになっていたようで、『君の名は。』の一部みたいな扱いだったとかw。
イケメン俳優と可愛い女優さん達による大学生の青春群像劇…という感じの予告編で、中田ヤスタカの主題歌も含めて「爽やか」な映画なんかな…と思っていました。
が、見た人の感想を読むと、予告編はフェイクで実際ドロドロした感情渦巻く話だそうなんですね。
朝井リョウの原作は知らなかったんですが、仲のいい友達をツイッターの裏アカウントで批判するみたいな、人間の本性をさらけ出す話だとのこと。
自分、予告編は何度も見たもんで、あの映画はそういう話だったんだというのは驚きであり、上手い予告編だな…と思いました。
『君の名は。』も男女入れ替わりのドタバタと思わせるような予告編ですが、実はそうではない。きっかけは予告編でも、そこを超えてくる内容があると引きつけられる訳です。
予告編と評判のギャップを聞いてから、『何者』への興味は増しました。機会があれば見たい映画ですね。

◎『チア☆ダン』
副題が「女子高生がチアダンスで全米を制覇しちゃった本当の話」といいまして、まあ…ネタバレですわねw。
たぶん原作がそういう副題付きなんだと思いますので、やむを得ないとは思いますが、この副題を付けるのが吉か凶かは…難しいところです。結末が分かっちゃってるんだからね。
おそらく物語の構造は『スウィングガールズ』『ウォーターボーイズ』と同じだと思うんで、結末は分かってても楽しめるタイプの話でしょうから、細かい事は気にしない方がいい…のは分かってるんですが。
この予告編、不思議な事にキャストの名前が一人も紹介されません。チアダンス部の鬼コーチが天海祐希というのは分かったんですが、チアダンス部の連中は無名だけど生きのいい若い娘さんを集めたんだな…と思ってたら、なんと主演の娘は広瀬すずでしたw(おじさん、顔知らないのよ)。
あくまで…広瀬すずの主演作ではなく『チア☆ダン』の映画化だよという事ですかね。公開(3月らしい)が近づいたら、予告編のバージョン変わるんかな。
まあ、3月公開の映画なのに半年前から予告編を流してる事自体、推したい映画ってことかも。

◎『ボクは明日、昨日のキミとデートする』
6回目の『君の名は。』の時から、映画開始直前(カメラ男直前)に流れるようになった予告編。どうやら東宝としてはかなり推したい映画らしい。
調べてみると、毎年やってるティーン向け年末年始定番枠映画のようで、昨年は『アオハライド』だったそう。そういや毎年イケメンと美女の歯の浮くような映画やってるよね。
今年のヤツは、どうやらSFジュブナイル要素を盛り込んであるらしくて、女が「あなたの未来が分かるって言ったらどうする?」みたいな台詞が。どうも未来人か、そういう類の女と恋仲になって苦悩する話かと。
これさあ…『君の名は。』の直前に流すの、逆効果なんじゃないかなあ。SFジュブナイルって実写でなかなか成功しないし(原田知世版『時をかける少女』くらいだろう)。安っぽく感じる。まあこれを見るティーンは気にしないかもしれんけど。
あと個人的好みの問題ですけど、小松奈々とかいうヒロインの女優さん、あんま好きじゃない。顔も声も。

◎『ボクの妻と結婚してください』
織田裕二の主演作。TVの放送作家が、自分の余命がいくばくも無いと知り、人生最後の企画として妻の結婚相手を探そうとする話。
これはプロットがシンプルなもんで、予告編ネタバレ上等なんですよね。こういう話だから見に来いという予告編。ヒネリも無い代わりに安心感はある。
無論、こういう映画も需要がありますから文句は無いんですが、「2時間ドラマでも遜色ないモノが作れそうだなあ」とは思いました。全体的に邦画が地味なんだよね。
派手な大作と、この映画みたいな安定泣き映画とが両立する邦画界であってほしい。

◎『ポッピンQ』
このアニメ映画、どこに重点がかかっているのかよく分からないんです。
キャラクターデザインは萌え絵、主役格の女の子5人には若手女性声優、声優推し…と、大きなお友達向けの映画かと思いきや、女の子達は異世界に飛ばされて、ポッピン族という種族とふれあい、世界を救う為にダンスで勝負する…という、プリキュア顧客狙いのようなストーリー。
で、異世界に飛ばされる前の基本舞台は高知県という妙なチョイスで、ゲスト芸能人が島崎和歌子(高知県出身)…。高知県なら島本須美さんを出せばいいのに。
しかもこの映画、東映60周年記念作品で、当初の予定より1ヶ月以上公開を前倒しして、あえて年末年始に全国200館体制で公開されるんですよ。(『君の名は。』が当初300館、前評判の高い『この世界の片隅に』が80館ほど) 興収30~40億くらいを狙ってるのかなあ。
英断なのか暴挙なのか、どの層を狙ってるのか誰に見てほしいのか、さっぱり分からんのですよね。
『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』とすこぶる評価の高いアニメ映画が連発している流れに乗りたいようなんですが、ダンスで異世界を救う話はちょっと違うと思う…。素直にプリキュア顧客を狙った方が安定した数字出るのでは。
まあ、自分とりあえず1回は見てきます。羽佐間道夫御大が御出演されるそうなんで、そこは聴いておきたいし。
果たして東映の賭けは成功するか否か?

◎『きんいろモザイク』
ファンしか見に来ない前提の映画なんだろうから文句を言っても仕方ないけど、予告編の時点ではどういう話なのかさっぱり分からない。
「きんモザ」という略称でよくネットで見かけてましたから、「へえ、これが…」とは思ったんですが、予告編見て「ああ、これは見に来るな…っていう予告編だな」と判断。終了。

◎『疾風ロンド』
阿部寛主演、硬派かと思いきやコメディタッチらしい。
織田裕二の『ホワイトアウト』くらいハード志向で撮ってみればいいのに。ウケるかはともかく。


やっぱ映画館で予告編見るのは楽しいんですよ。1800円のうち200円くらいは予告編に金払ってるつもりです。シアター大都会はちゃんと予告編やりなさいね。
で、せっかくの予告編ですから、その映画を見たくなる気にさせるモノを希望します。…作ってる方はそのつもりだろうけど。
いやあ、予告編って本当にいいもんですね。
2016/11/11 Fri. 04:53 | trackback: 0 | comment: 0edit

『この世界の片隅に』見てきました 

今日は休日で、いつもの如く『君の名は。』を見ようと思っていたのですが、もうひとつ気になっている映画『この世界の片隅に』の公開も始まってまして。
で、富山県で『この世界の片隅に』を上映しているファボーレ東宝のタイムスケジュールを確認すると、14日月曜日は"東宝シネマズデー"ということで1100円で映画が見れる日でして。
「これは! 行くしか無いじゃーん!」という事で、おそらく金沢在住時代以来と思われる"映画のハシゴ"をすることにしました。2本見て2200円ですぜダンナ。
シネコンってのは、こういう面では強いよね。

ファボーレ東宝までは、神通川を越えつつ徒歩40分。
『君の名は。』を8回見に行ってるJMAXシアター富山だと徒歩30分弱、しかも街中の道程ですから、それに比べるとちょっと面倒くさい訳ですけど、今年は『ガルパン劇場版』を見るために…徒歩90分余のシアター大都会まで5回(空振り1回)も歩いたもんで、ファボーレ東宝なら近いなという感覚が出来ましたw。橋さえ無ければもっといいんだけど。
天気も薄曇りでまずまず。テクテク歩いて2年ちょいぶりのファボーレ東宝。前回来たのは午前10時の映画祭『幸福の黄色いハンカチ』の時ですね。
券売機の前でどっちを先に見るか悩んだ挙げ句、終わるのが早い方で『君の名は。』→『この世界の片隅に』のコンボで決定。ほどなく『君の名は。』開場。
同じ映画を異なる映画館で見るのって、『耳をすませば』『少女革命ウテナ・アドレッセンス黙示録』(どっちも1回は大阪梅田で見ている)、そして『ガルパン劇場版』と…なぜかアニメ作品ばっかw。まるでアニオタみたいだ。

で、9回目の『君の名は。』。
今回差異を感じたのが音場。前から3列目真ん中という「いつものポジション」で見たんですが、ファボーレ東宝はドルビーデジタルの中でもセンタースピーカーが強めです。台詞は明瞭。
椅子については、前の方で見る分にはファボーレ東宝の方がいいかも。JMAXシアターが悪い訳ではないけど、多少楽な気がしました。
予告編では、『海賊と呼ばれた男』と『ローグワン』を初めて拝見。JMAXシアターでも見ていた『チア☆ダン』『ボクは明日、昨日のキミとデートする』『ファンタスティックビースト』も、使われてる映像が違うバージョン違いで、なかなか新鮮でしたね。東宝直営だからかしら?
それと東宝シネマズデーのおかげか、平日昼2時台の回なのに観客が40人から50人くらいいましてね。7割方女性。大型ショッピングモールですから人も多いし、かつ1100円なら見ていこうかしら…というのがあるんでしょうね。
おかげで息遣いやすすり泣きが結構聞こえてきましたよ。貸し切りもいいけど、みんなで見るのもまた映画です。

次まで1時間半ほど空いたものでいろいろ散策してたんですが、"午前10時の映画祭"のスケジュールを確認したら、………『七人の侍』『生きる』『アマデウス』『バック・トゥ・ザ・フューチャー1~3』などが"もう終わっている"ことが発覚し、脱力orz。
チェック怠ってた自分が悪いんですが、せっかく映画館で見れる機会をフイにしてしまいました…。
権利関係難しいかもしれないけど、ぼちぼちアニメもやってほしいよね。『マクロス愛おぼ』とか『うる星やつら2』とか。


(ここからネタバレが始まります)

さて、本日のメインと言ってもいい『この世界の片隅に』。
原作は、こうの史代さんの傑作漫画。自分はこうの史代さんの『夕凪の街/桜の国』を部屋で読んで一人で号泣した経験がありまして、以来大変好きな漫画家の一人です。
『この世界の片隅に』は買ってはいませんが、雑誌アクション連載時にチラチラ読んでましたので概要は知っています。日常を描いているにも関わらず、時折なんとも言えない締めつけで絶句する作品ですね。
夕方5時台の回、観客は20人ほど。特徴的なのは…ほぼ男性だったこと。前評判の高さが伝わってる層と考えればいいでしょうね。
予告編が入るかと思いきや、CMやカメラ男からいきなり本編始まりました。これは…上映時間が2時間超で長めだからかしら?

とにかく、こうの史代さんの絵柄が美麗に動いている時点で感動。ああ、これは丹念な仕事だわ。このクオリティで『夕凪の街/桜の国』をアニメ映画化してほしいなあ。
この作品、前評判の高さと同時に…妙な文化人がこぞって推している面もあるので、いわゆる左巻き映画だと思われるかもしれませんが、大まかに言えば「戦時中日常系」であって、変なメッセージ性はありません。登場人物の誰も「戦争は嫌だ」とは言いません。
ただ、呉に嫁入りしてきた主人公すずが、嫁としての仕事をこなしつつ、それなりに明るく生きている中で、呉の軍港を狙っての空襲が次第に激しさを増し、毎日のように空襲警報が鳴り響くという、"戦争と接している庶民"が描かれています。
すずの夫も義父も海軍関連の仕事をし、街全体が海軍の為にあると言ってもいい「呉」という舞台設定が、映像化されてみると際だって良いんです。海軍と共にある街(ミリタリー好きな方にもオススメ)。
小姑のまだ幼い娘さんが「あれは利根」だとすずに教えてくれたり、夫が「大和」の話をしてくれたり。絵を描くのが好きなすずが、無邪気に軍艦をスケッチして官憲から大目玉を喰らって間諜呼ばわりされ、官憲が帰った後で一家で大笑いになったり。
そういう息づく街が、日を追って敵機に蹂躙され、焼き払われ、そしてすず達にも悲劇が…。
大事なものを失いながら、それでも懸命に生きていたすずが、玉音放送を聞いて「最後の一人まで戦うと言ってたじゃないか! まだここに五人いるのに!」とまくしたてるのが、自分は一番堪えました。
直接的な描写もメッセージも避けてあるのに、締め付けられるような話なのです。

基本的には原作(全3巻)を通して映画化されていますが、時間的に無理だったのか、色街の遊女さん絡みのエピソードはかなり端折られてます。原作ファンには残念なところですが、あまり長過ぎても冗長になりますしね。
原作を知らなくても問題はありませんが、原作を落とし込む為にテンポが良い(良過ぎる)ので、読んでおくと楽ではあります。
当時の再現は…よくぞここまでと思わざるを得ない出来映え。広島も呉も集められる限りの写真、資料、そして生存者の証言を基に街並みを再現しています。おかげで街にリアリティがあって、そこで生活する人達も血肉が通っています。
今から70年以上前の話ですから、現代人の感覚では捉えにくい表現もあります。すずの嫁入り経緯なんてのは、今の女性には考えられないでしょう。それと…すずを尋ねてきた幼なじみ(男性)と、すずの夫の実に微妙な関係とか(あれはドキドキした)。若い娘さんに見ろというのは厳しいかも。
逆に、おっさんおばさん世代にはすんなり入れる世界観ですし、お爺ちゃんお婆ちゃん世代なら描かれる風俗や世相、生活様式を見ただけで泣けるはずです。
自分は観ながら、ウチの母親(昭和14年生まれ)が「昔は……だったのに、今の子は楽で…」みたいな愚痴説教をしていたのを思い出してました。水を汲みに行ったとか畑仕事がとか…ね。
当時は「はいはい、それは昔の話でございましょ」と思ってたんですけど、この映画の生活はまさにウチの母親が体験してきたもののはず。母親がこの映画を見たら号泣するだろうなあ。
そういう世代にぜひ見てもらいたいものです。

主人公すずを演じる「のん(能年玲奈)」は、実にいい感じでこの役をこなしています。天然のほほんとしているすずと相性がいいのでしょう。
自分は『あまちゃん』全く見たことが無いので「のん(能年玲奈)」については好きも嫌いもありませんが、この映画を機に仕事の機会が増えるのはいいことじゃないでしょうか。
その他の役も味がある声の方々なんですが、遊女さんの役が新谷真弓さんとは気づきませんでした。好きな声優さんが予想外の演技をしてくれるのは嬉しいものです。
キャラクターとしてはすずも好きですが、小姑さんがイヤミかと思いきや深い人柄で気に入りました。

クラウドファンディングで資金を集めた映画だもんで、エンドロールの後でさらに出資者のお名前が流れました。
話によると1万円以上の出資でエンドロールやパンフに名前が出るそうで、一般人のお名前に混じって、アニメ監督の本郷みつるさんや漫画家の赤石路代さんのお名前を確認。
この映画にお金を出せたというのは、末代まで誇っていいんじゃないでしょうか。

泣ける!という触れ込み口コミが多い映画ですが、実は自分は泣いてはいません。深く感銘を受けた映画です。
泣こうと思えば泣けるかもしれませんが、悲しいというよりは衝撃で息詰まる展開でしたし(晴美ちゃんとか右手とか…)、呉で明るく力強く生きるすずと嫁入り先の一家のたくましさの方が印象的でした。
だからこそ、最後にあの子がすずと出会ったのでしょう。


自分、映画については比較論が好きではないので、『君の名は。』や『聲の形』と比べて云々みたいな事は言いません。
あくまで個人的な感想で言えば、『君の名は。』みたいに短期間に繰り返し見る気分にはならないタイプの名作ですね。ちょいと重い。『火垂るの墓』ほどヘヴィーではないけど。
もう一回劇場で見るかというと…なんとも。『聖の青春』がファボーレ東宝なんで、それと絡めてもう一度見る可能性はアリ。
それと…パンフレット売り切れてたんよねw。公開3日目で切らすなよ…と思ったけど、どうやら全国的に欠乏してるらしいです。刷れよ配給元。今年見た映画でパンフレット買えたのが『君の名は。』だけって、どういうことよ…。

まあ間違いなく言えるのは、「『この世界の片隅に』は期待通り素晴らしい映画だったよ」という事ですね。
読んでから見るか、見てから読むか。原作共々、ぜひ知ってほしい映画であります。
2016/11/15 Tue. 04:19 | trackback: 0 | comment: 2edit

今年も流行語大賞の時期になりました 

「現代用語の基礎知識選 2016ユーキャン新語・流行語大賞」事務局は17日、今年の候補語30を発表した。年間大賞は12月1日に発表される予定。

候補語の中には「アスリートファースト」「神ってる」などスポーツ関連のものから、「センテンススプリング」「文春砲」「ゲス不倫」といった、今年の芸能界を象徴した言葉、また現在大流行の「PPAP」も候補に含まれた。

事務局は、2016年の傾向として
「“神ってる”を始めとして、ネットから発信された言葉が多かった。声に出す流行語より文字による言葉が氾濫。そのため過激な言葉が多く、上り坂、下り坂ではなく“まさか”と思われる言葉も出現した。同時に、1つの現象で複数の新語・流行語が生まれている。例年と比較すると、各分野でバランスよく言葉が生まれ、豊作とも言える年である」
とのコメントを発表した。

(転載ここまで)


勝手にしてくれ…と思いつつ、これが発表されると「ああ、年の瀬だねえ」と思わずにはいられません。否応なくやってくる季節の風物詩ですね。
選ぶ方の都合(当日、本人や関係者が会場に来てくれるネタが最優先)で決まるため、「え、なんでそれなの?」みたいな言葉が選ばれてしまうのもバレバレなんですが、出来レースでも発表しちゃえば勝ちってとこでしょう。
左翼的発言が毎年目立つのも特徴でありますな。で、自分たちに都合の悪い言葉は死んでも選ばないという、腑抜けたイベントです。
さて、TVをほとんど見ない自分がどの程度ついていけるか、候補を見てみましょう。


◎候補語30(50音順)

【アスリートファースト、新しい判断、歩きスマホ、EU離脱、AI、おそ松さん】
「新しい判断」ってのは、安倍ちゃんが消費税増税再延期した時だよね。左翼的には吊し上げたい言葉なんだろうけど、消費税増税が延期になった事は大多数の人がホッとしてる訳で、笑い物には出来ないはず。
歩きスマホなんて何年前から言われてるんだよ、馬鹿か。自分なんかウィルコム時代から7~8年くらいは歩きスマホだわ。
左翼系の人はおしなべて政治音痴だから、EU離脱を大賞にするはずがない。

【神ってる、君の名は。、くまモン頑張れ絵、ゲス不倫、斉藤さんだぞ】
「神ってる」は昨年の「トリプルスリー」に比べれば流行語っぽいですが、所詮広島ネタなんで。個人的に「神懸かってる」と言えないアホの為の言葉だと思ってます。
「君の名は。」は実績が凄すぎて、流行語大賞まではあげないでしょう。
「ゲス不倫」は、川谷絵音が堂々と会場に来るんなら面白いけどね。

【ジカ熱、シン・ゴジラ、SMAP解散、聖地巡礼、センテンススプリング】
「SMAP解散」は充分なインパクトはあるけど、誰も会場には来んわなw。
「センテンススプリング」も素晴らしい言葉なんで、ベッキーが会場に来たら大賞モノでしょ。復活したいなら来るべきだ。

【タカマツペア、都民ファースト、トランプ現象】
「タカマツペア」ってバドミントンだっけ? リオ絡みネタって少ないね。
「トランプ現象」っていう言葉の選択がイヤらしいw。リベラル共が心底悔しいんで"現象"という言葉でお茶を濁そうとしてるとこがね。そんなだから政治音痴なんだよ。

【パナマ文書、びっくりぽん、文春砲、PPAP、保育園落ちた日本死ね、(僕の)アモーレ、ポケモンGO】
「パナマ文書」は庶民には遠すぎる話なんで無理。
「文春砲」は、SMAPベッキー清原などなどを砲撃で沈めたんだから資格充分。
「保育園落ちた日本死ね」は左翼自作自演だからね。保育園建設反対運動報道にはダンマリ、いかにも。そもそも「死ね」っていう言葉を平然と選ぶ無神経さに反吐が出る。
「ポケモンGO」を躍起になって叩くのは、ソシャゲメーカーがマスコミにお金を払ってそういう報道をさせているからですね。ソシャゲメーカー以外にも任天堂を敵視するとこもありますし(笑)。日経とか。

【マイナス金利、民泊、盛り土、レガシー】
「盛り土」は「空洞」とセットにしないとねw。まあ日本のどこでも普通に行われてるレベルの一件だと思います。


とりあえず上記の中から選ばれるんでしょうけど、明らかに漏れている言葉を挙げておきます。

「二重国籍」
蓮舫が必死にうやむやにした一件ですね。個人的には国籍が台湾のままで議員やってもいいとは思いますが、法律に引っかかるのであればしかるべき説明はしてほしいですね。

「ヴァージンだと病気だと思われるよ」
かの鳥越俊太郎の名言ですね。こいつを祭り上げたヤツは本気だったんでしょうか。

「安倍マリオ」
あってもいいと思うんだけど、この賞の選者は絶対入れたくないようでw。

「ガルパンはいいぞ」
一部では確かに流行していた言葉ですが、一般層は全く知らない言葉ですから無理ですね。
『ガルパン劇場版』に感激したガルパンおじさん(自分も含む)が足繁く映画館に通った結果、興収24億円。
今や老若男女に幅広く客層が広がった『君の名は。』が、現在185億円超え。
オタクはあくまでオタク、「社会現象だ!」とか夢を見ちゃダメなんです。

「生前退位」
陛下は全くそういう言葉は使っておられないのに、マスコミが作り上げてしまった言葉。一発で浸透しちゃったけどね。
マスコミ的には蒸し返されたくない言葉でしょう。


まあ、「センテンススプリング」が一番いいと思うよ。定着したしね。
そしてベッキー出て来い。復活したいならそれしかない。
2016/11/18 Fri. 03:28 | trackback: 0 | comment: 0edit

マラソンの清原和博 

神戸マラソン男子で一般参加の清原和博が堂々の4位に入った。

プロ野球で名をはせた強打者と同姓同名の25歳は「招待選手を一人でも多く抜きたかった」と笑顔を見せた。
テンポ良くリズムを刻んで25キロ地点で9位に浮上。息切れした招待選手を次々にとらえ、40キロで4位に躍り出ると、2時間27分38秒の好タイムでフィニッシュした。
「2時間半を切ったのは2度目」と充実感を漂わせた。

地元の神戸市出身。父が野球好きだった影響で、神戸市立丸山中では投手だったという。
「野球はへたくそでしたけど、足は速かった」と、20歳を過ぎて本格的に長距離を始めると、市民マラソンで上位の常連となった。

現在は神奈川県相模原市在住で、トレーニングジムで働きながら、練習を重ねている。
「次はもっといいタイムを出したい」とさらなる飛躍を誓った。


(転載ここまで)


25年前というと1991年頃ですね。
その頃の清原和博は、キャリアハイの37本を打った直後くらいで(まさかあれがキャリアハイになるとは思ってなかったけどね)、秋山清原デストラーデのAKD砲の中核であり、常勝西武を象徴する存在でした。
まだイチローも出てきておらず、ロッテの平沼にジャンピングヒップアタックをかまして逃走したりはしたけど、基本的には「前途洋々でさわやか」だと思われていました。
そういう人ではなかった訳ですけど。

まあ…親としては"清原"という名字を活かす最高のネーミングだったのでしょう。
歴史好きなら「清原元輔」とかもありますが、一般的知名度が無いだろうしね。
そもそも存命者にあやかった名前をつけるのはつくづく博打だと思います。すでに没していて評価の定まった人の方がまだいい。
伝聞ですが、飛ぶ鳥を落とす勢いだった田中角栄にあやかって、子供に角栄と名付けたら…ロッキード事件以降の角栄報道で子供がイジメられて、名前の変更を申し入れたという話を聞いたことがあります。実話かどうかは分かりませんが、角栄は名前だけでインパクトあるからなあw。

以前も書きましたが、安易な同姓同名はやめといた方がいいと思います。
松坂大輔、斎藤佑樹あたりは勢いでつけた親がどこかにいる気がしますが、いたら…現在はキツいでしょうね。特に斎藤佑樹はパトロンにポルシェをたかるような早稲田馬鹿ですから。
幸い、上記の清原和博さん(25)は市民ランナーとして生きていくそうですし、そういうしっかりした拠り所があるなら名前もネタに出来る余裕があるでしょうけどね。タイムも猫ひろしよりよっぽど速いし。
仮に…桑田ますみさんという女性と結婚したら、オカルトでいう"偶然の一致"レベルの話になりますが。

ま、いいネーミングもあるでしょうが、同姓同名はなるだけ子供につけないが吉です。
2016/11/21 Mon. 05:43 | trackback: 0 | comment: 0edit

メーカー別に振り返る2016年のパチンコ 

今年も11月下旬、そろそろ1年を振り返る時期なんですね…。
例年パチンコの振り返りをしていますが、ちょっとその前に興味深い数字を見つけたので、ちょっと考察を。
メーカー別の売り上げ台数です。


1位 三洋系 30.8万台
2位 三共系 25.2万台
3位 サンセイR&D 21.2万台
4位 サミー系 20.9万台
5位 平和系 18.2万台
6位 ニューギン系 14.9万台
7位 藤商事 8.8万台
8位 高尾 5.3万台
9位 西陣 4.1万台
10位 大一 3.3万台

一昔前は10万台売れる機種なんてのもあったんですが、遊技人口の減少、パチンコ店の減少、そして今年のエポックであるマックス規制と継続率規制、スロットの5.5号機不振などありまして、パチンコメーカーも小商いを強いられています。
とはいえ、仮にパチンコ1台30万円から40万円だとすると、1万台売れれば30~40億円の売り上げになるんですから、手堅くやってればすぐに潰れるような事も無いんですけど。知恵と嗅覚があればね。

1位は三洋。
御存知「海シリーズ」を抱える業界最大手。どんなホールにも一定数の「海シリーズ」があるんですから、常に安定した売り上げがあります。
それに加え、"機歴"と呼ばれるデータを商売に上手く取り込んでます。
ファミコンの抱き合わせ商法みたいなもんですが、「この台を買えば、次の海シリーズを優先的に販売する」的な商売ですね。評判は良くないやり方ですが、ホールも「海シリーズ」の新作は欲しいわけで、致し方ない関係ですね。
だから時折、妙な版権モノの台が三洋から出てくるんですが、…正直そんなに面白くないw。『聖闘士星矢』『咲-Saki-』『リリカルなのは』など、もう少しどうにかならなかったのか…というのが多い。
ま、業界の重鎮ですから、今後も地位は揺るぎないんですけど、予告の色使いだけは是正してほしい。

2位はSANKYO。
金も技術もある割に、近年大ヒットには恵まれないメーカーですね。
せっかく取った『ガンダム』の版権を主軸にしたいようで、すでに3作もリリースしてるんですが、出来は悪くないのに突き抜けない感じで主役にはなれてません。そこそこ売れてはいますけど。
あと、ビスティ名義での『エヴァ』も抱えてますが、これも昔に比べたら地位は落ちました。そこそこ売れてますけどね。
今年は『宇宙戦艦ヤマト』がそこそこ売れてましたね。打ってみたけど、ちょっとウザいが面白い。
そしてこのメーカーは、自社版権のパワフルやクイーン、パトラッシュなどをサクッと一定台数販売出来るので、地力もあるし利益もそこそこあるはず。
そういう安定性が、2位という結果に繋がっているんでしょう。

3位はサンセイR&D。
昨年は初の1位だったんですが、あれは…絶狼→ゴウライガン→キャプ翼→牙狼魔戒という極悪なマックス売りつけコンボが強烈だったからで(そりゃ警察も怒るわ)、さすがに連覇は出来なかったよう。
それでも3位に踏みとどまれるあたり、「牙狼シリーズ」の威光は凄いものがあります。今年は、キャプ翼甘、牙狼ザルバ、初代牙狼復刻版、小室さん、…そして牙狼ヤミテラス。どんだけ牙狼で商売してんだよw。
果たして来年も3位以上に残れるか、興味津々ですね。

4位はサミー。
今年そんなに売れたっけ?とは思うものの、北斗無双、蒼天の拳、ジョー甘、ドラム系などそれなりに売れてそうではあります。
ここは技術だけでなく、版権へのリスペクトもキチンとしているとこなんで、打つ分には不安は無いです。ジョー甘なんか「よく気を遣ってるなあ」と思いますし。
北斗以外での大ヒットは欲しいんでしょうけど、余裕を感じるメーカーです。

5位は平和。
屋台骨は『ルパン三世』が支えてます。台にハンドルやらピストルやら付けるのはやめた方がいいと思うんですけど。面替え出来ないじゃん。
また「萌えの平和」呼ばわりされるほど、その方面の充実度には定評があります。今年は『ガルパン』でその真価を見せてくれました。昨年の『めぞん一刻』とかもね。
その萌え方面、大半を自社版権で賄えるのも強み。『戦国乙女』『麻雀物語』など長年育てて、それらのキャラクターで『乙女フェスティバル』を出してしまえるんですから。
『ジョーズ』も稼働してるし、なんだかんだで結果を残してきたメーカーですよ。

6位はニューギン。
ここの屋台骨は『花の慶次』ですね。一時期行き詰まってましたが、根強い人気で持ち直してきました。
萌えでもドラム系でも出せる引き出しはありますが、サミーに比べると安定はしないかな。まあ好きですけどね。

7位は藤商事。
『リング』『呪怨』『灰暗い水の底から』など、ホラー系の台では業界第一の実力。『地獄少女』『暴れん坊将軍』といった定番も強い。
今年は『ヘルプ』が一番印象的でした。こういう台も作れるんだな。…でも『緋弾のアリア』もそうですが、まだ萌えには慣れてない気がします。
今の台枠、ラッキーエアーとスピンドルボタンがいいですな。
何気にオリジナル名曲の多いメーカーなんですが、一向に販売してくれないのが不満。

8位は高尾。
好き嫌いの分かれる個性の強い台を出すメーカーとして名高かったんですが、ここ2年くらいの高尾は…妙に安定してる気がします。いやまあ、個性は強いけどねw。
『一騎当千』『クイーンズブレイド』に続いて『閃乱カグラ』を自信満々に送り出してくる社風、いいですね。
今の台枠、勃起するボタン、いつでも調整出来る音量光量、データランプ見やすくするために丸く入ってる切れ込みが好き。
長年試行錯誤してきた結果が、今の高尾なんでしょう。

9位は西陣。
今年は…『モモキュンソード』と『織田信奈の野望』ですか。あと"甦りパチンコ"ね。
演出のクセは非常に強いし、『エウレカセブン』という大型版権も活かせないとこですけど、パチンコ特許持ちなんで不安が無いメーカーなんですよね。
まあ、今後もこういうポジションで推移するんだろうなあ。

10位は大一。
正直、今年は大一の台は打ってない気が…。なんか出てたっけ?(失礼)
3万台ってことは、各ホールに3台は新台入った勘定なんだけどね。立派なもんです。
早いとこ『おそ松さん』のパチンコ出さないと旬が過ぎるよ。
そして2018年には『明菜4』な、頼むよ。


意外だったのは、豊丸が10位以内にいなかったこと。
まあ、身の丈にあった商売してるし、欲をかかないのがいいとこなんですけどね。
小さなホールでも豊丸の台はちょこちょこ入ってるイメージだったから、大一より下とは思わなかった。

それと…今や凋落の代名詞となった京楽。
今年の販売台が上のランキングの時点で1つ(アベンジャーズ)だけなんで圏外なのは当然ですが、販売台数が6000台ほどだったとか。
ちなみに最新台の『ガンツ』も目標25000台をぶち上げて、結果6000台だったらしいです。アベンジャーズなんて版権使用料だけでも結構な金払ってるんでしょうに。
抱えていた版権もいつの間にか手放して、『ジョーズ』は平和に、『銭形平次』は高尾に。次は何を手放すんでしょう。
仮面ライダーを金色にして、石ノ森プロと東映から大目玉を喰らったという話も、この会社の版権への軽い考えがありあり分かります。
版権を軽んじ、お客を軽んじ、ホールを軽んじた結果が今の評判です。
地に墜ちた評判はもう消せないと思いますけど、とりあえず『ウルトラマン』か『仮面ライダー』か『水戸黄門』で、抑制したまっとうな台(ライトミドル)を出してみるべきじゃないですかね。
牙狼と勝負しようなんて甘い考えは捨てて、ね。

てなとこですね。
今年は潰れるメーカーは出ませんでしたが、一時期の賑わいはもう無理なんだろなと感じる年となりました。
来年は…もっと渋い年になりそうな予感。
機種ごとの振り返りは、12月に。
2016/11/25 Fri. 03:30 | trackback: 0 | comment: 0edit

『はるかリフレイン』(伊藤伸平) 

伊藤伸平という漫画家さんがおられましてね。
キャリア30年余りのベテランで、代表作は………一般の人はあんま知らない気がするなあ(失礼)。
OVAにもなった『楽勝!ハイパードール』がまあ代表作なんでしょうが、連載誌だった徳間書店の「少年キャプテン」突然の休刊に巻き込まれて中断。10年くらいしてから、某雑誌で復活を謳ったら…ほどなくその雑誌が消滅w。運が無い。
その他、単巻や2巻で終わる単行本を90年代に結構出してました。『東京爆発娘』『エンジェルアタック』『エンゼルハート』『ネメシスの剣』とか。00年代は『大正野球娘』があったな。
近年だと『まりかセヴン』が代表作になりますね。
作風としては、身も蓋も無いバッサリした展開に、マニアックなネタを織り交ぜていく感じ。大好きなんですよ。一般ウケはしないけど(失礼)。
そんな伊藤伸平作品の中ではちょっと異色で、ホロリとさせつつも身も蓋も無いジュブナイルとして心に残るのが『はるかリフレイン』。
自分は名作だと思ってます。

主人公である星はるかは、小学校の時からの知り合いである上条啓太と高校入学を機に急接近し、晴れて恋人同士となる。
だが、幸せも束の間、啓太は登校時、待ち合わせしていたはるかの目の前で交通事故に遭い亡くなってしまう。
虚脱しさ迷うはるかの前に不思議な猫が現れ、その直後、時計台の4時の鐘が3回目まで響いた瞬間、はるかは交通事故の前々日に戻っていた。もちろん啓太もまだ生きている。
啓太を救うチャンスを得たはるかは、どうやれば交通事故を避けられるか試行錯誤するが、どうしても啓太は事故に遭い、そしてはるかはまた時計台の鐘とともに前々日に戻ってくる。
果たして、はるかは運命を変えられるのか?

基本的にはこの繰り返しです。
時間、経路、交通事故を起こす相手など、どうすれば啓太は死なずに済むのかを追求するはるかを、作者独特のギャグをベースにしつつ真摯に描いていきます。
毒のある表現も少しはありますが、作者の他の漫画に比べれば非常に抑制されていて、それなりに青春漫画になっているとこがいいんですよね。
この漫画は、連載された媒体が「進研ゼミ高1チャレンジ」(ベネッセ)という珍しいところで、当然読者が全員高校1年生だという前提があったそうです(1997年連載)。そりゃあマニアックには出来んよねw。
制約があるから名作になるっていうのは、いろんな実例がある気がします。

こういう「時間の繰り返し」にはいろんな作品がありますが、この漫画によく似ているのが『タイムアクセル12:01』というマイナー映画です(アメリカ映画)。
この映画では、想いを寄せる女性が射殺される悲劇に遭った主人公が、ある実験に巻き込まれて女性が射殺される当日の朝に戻るようになり、何度も失敗しながら運命を変えようとしていきます。
自分は15年くらい前、オーディオ雑誌のDVD紹介でこの作品の概要を知って、「『はるかリフレイン』に似てる!」と即購入しました。案の定メチャメチャ面白かったですよ。
マイナー映画なんでDVDも処分せず今でも大事に持ってるんですが、今このDVD…Amazonのマーケットプレイスだと最低12000円するんですよね(売らないよ)。
みんなのシネマレビューでも6人しか感想書いてないし、マイナー映画のままなんでしょう。
『はるかリフレイン』の元ネタの一つなんじゃないかなあ…と思ってますが(映画は1993年)、実際どうかは分かりません。どっちも面白いのは間違いないです。

『はるかリフレイン』は1998年に白泉社から出版され、その年のSF大賞星雲賞の候補にも挙がったりして、心に残る漫画となった方が少なからずいたようです。自分も含めて。
どれくらい重版されたのかは分かりませんが、結局…絶版となったようです。まあ致し方ないですが。
絶版ですから「あれは名作だった」と言っても読んでもらう術が無い訳で、1998年頃にそれなりの購買力があったおっさんしか知らない作品となって…幾星霜。

【2016年11月23日、『はるかリフレイン』復刊ドットコムより700円+税で復刊しました!】

この朗報を知ったのは雑誌『ダ・ヴィンチ』での紹介記事。立ち読みなのに思わず「まじか!」と言いそうになるくらい嬉しかったです。
なんでも復刊ドットコムのサイトでの復刊希望投票で支持されたとのことで、やっぱ心に刻んでるおっさんがいるんですよ。
すぐに復刊ドットコムのツイッターアカウントをフォロー、思いの丈をツイートしたりして発売を心待ちにしてました。
TSUTAYAには入ってなくてコミック専門店で確保、それも1冊しか無くて、「相変わらずこの専門店にはセンスのある担当がいねえな!」と心で毒づきながらもニコニコ。
白泉社版はもちろん持ってますがここ何年も読んでなかったので、買ってきた復刊ドットコム版を熟読。結末は変わってませんでしたw。
あとがきも1998年版だけでなく、描き下ろしの2016年版が新たに入っているんですが、…今の絵柄ではるか描くと別人だねえw。『どっきんロリポップ』復刊版もそうだったけど、現在の絵柄でのあとがきは結構むずがゆいです。
ま、それも含めて復刊は嬉しい。

今の若い人にどれだけ通じるかは分かりませんが、手に取ってもらえる機会が出来たことは素晴らしいことです。
復刊ドットコムなんで小さい本屋には並ばないでしょうが、なんとか入手して読んでもらえると嬉しいですね。
果たしてはるかは、無事に啓太を救うことが出来るのか? 結末はあなたの目で確かめてください。
2016/11/27 Sun. 05:34 | trackback: 0 | comment: 0edit