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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『テルマエロマエ』騒動と、漫画の映像化 

漫画のアニメ化、ドラマ化、映画化というのは日常的に行われていますが、裏にはもちろん"思惑とからくり"があるもんです。
それで得をする人と、損をする人がいる訳ですけどね。

(ここから転載)

ヒット映画「テルマエ・ロマエ」の原作使用料が約100万円だったことを、原作者で漫画家のヤマザキマリさんがテレビ番組で明かし、「安すぎるのでは」などとネットで議論が起きている。
ヤマザキさんの代理人を務める弁護士が3月4日、コメントを発表し、ヤマザキさんは原作使用料の多寡ではなく、金額の根拠について出版社から十分な説明がなかったことに疑問を抱いているという。

ヤマザキさんが原作使用料について言及したのは、2月23日にTBS系列で放送されたバラエティ番組「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」内。映画の興行収入が58億円に上ったのに対し、ヤマザキさんに支払われたのは約100万円。金額はヤマザキさんが知らないうちに決まっており、出版社から一方的に告げられたという。同作品はエンターブレインから出版されている。

代理人としてコメントを公表した四宮隆史弁護士によると、ヤマザキさんは金額に不満を抱いているのではなく、なぜ100万円なのかについて十分な説明を受けていないことに疑問を抱いているという。作家が責任や義務を十分に果たしているのに、出版社が説明責任という責任を果たしていないのは、偏った契約関係になると指摘する。

金額を問題にしたのは、金額が作品へのリスペクトの度合いを示す重要な指標になるからと説明。
「自分が知り得ないところで、第三者同士が自分の作品の価値を決め、十分な説明を受けることができず、結論だけ知らされる……この状態が続くと、『作品をリスペクトする気持ちがないのではないか?』という不審につながる」としている。

ネットでは映画を制作したフジテレビへの批判も高まっていたが、フジテレビと契約したのは出版社で、原作使用料について交渉したのも出版社。
「ヤマザキさんがフジテレビに押し切られて原作使用料が低額に抑えられてしまったなどという事実は一切ない」としている。

(転載ここまで)


自分は漫画読みですから、購入立ち読み、それなりに多くの雑誌に目を通してます。飛ばす漫画も多いけどw。
で…ここ数年、あちこちの雑誌で当たり前のように行われている連載作品の映像化には、疑問と危惧を抱いています。一つの雑誌に、複数のアニメ化、実写化作品が存在するのは珍しくもない。
作品の映像化そのものは80年代から常態化してましたが、昨今は…たいして原作が貯まった訳でもないのに、同時進行のような形で映像化されるケースが多いのがねえ…。
本屋でコミックの新刊を見てると、とっくの昔にアニメ化されている作品が、まだ新刊が(細々と)出ていて驚く事が結構あります。『ヤマトナデシコ七変化』とか『朝霧の巫女』とか、『ダンスウィズバンパイアバンド』とか、もう話題にすらなってない。こういうのは不幸だと思うなあ。

雑誌サイドから言えば、映像化は旨味と必要性が半々じゃないでしょうか。
雑誌の知名度を上げ、あわよくば部数を伸ばし、他の連載作品にも目を向けさせたいという必要性と、映像化がそれなりに成功した際に入ってくる利益という旨味。
そのために、出版社の方が躍起になって映像化を仕掛けてくる。あの秋田書店ですら『イカ娘』と『みつどもえ』でそれなりに成功を収めていたり。利益で土地を買ったに違いないw(秋田書店は余剰利益で土地を買い、苦しい時に売るのが方針)。
漫画家や原作者が作品の映像化に積極的に噛んでくるケースは、発言力のある大物漫画家以外はほとんど無いんじゃないでしょうか。連載中であれば当然忙しいし。
平野耕太の『ヘルシング』の場合は、GONZOに原作レイプされた怒りで「なら俺が、本当のヘルシングを作ってやる! 見てろGONZOの無能どもめ!」と率先して作ったんですが、そんな例は稀。日テレ版ドラえもんみたいに、原作者が不満で不満で、後年一切の再放送を認めず"封印"したりはありますね。
まあ、出版社が話をまとめて、原作者には幾ばくかのお金を渡し、映像化がなされる。これは変わらないでしょう。キャスティングで原作者の希望が通れば御の字くらいな感じでしょう。

今回のケースは、エンターブレインとフジテレビの間で話がまとまっており、原作者の入る隙間はありません。
そもそも、この映画がどの程度の利益をもたらすのか…"当たりか外れか"は公開してみないと分からない。エンターブレインとしては、原作者に100万円やって「そっちは完全に終わってた」はず。
ところがこの映画は当たった。フジテレビとエンターブレインに相応の利益が転がり込み、いや~良かった良かった。
そして原作者は考える。「私の漫画なのに…」

今回のお話、エンターブレインは「え? お金もうあげたよね?」的な感覚だと思いますよ。えげつないように見えて、大概の出版社はこんなもんでしょう。最初から歩合制の契約にしてくれるのは、漫画家にある程度格がある場合だろうね。
レコードで言うところの版権買い切りと同様ですが、例えば『およげたいやきくん』の場合、あまりにも巨大な売り上げをもたらしたので、レコード会社から子門真人氏に幾らか後払いされてるはずです(B面のなぎら健壱氏には無かったw)。

つまり、エンターブレインがケツの穴の小さい会社だったという事でしょうね。
映像化の時点では100万円でもいいんですが、儲かった作品に関しては「予想外の収益がありましたので、追加でこれだけ払います」と払ってあげれば、なんのことはない話だったはずです。
悪い言い方ですが、老舗の出版社はそういう"生かさず殺さず"が上手いんだと思いますよ。集英社とか。

この件がこじれると、今後の映像化の際、出版社ともめる原作者が増えそうな気がしますね。契約ありきになると、漫画雑誌及び出版社として影響は小さくないと思う。映像化ってのは、あくまで出版社の為にやるものだからね。
いずれにせよ、映像化は適度に原作が溜まってからにしてほしいものです。単発の映画は別として。"アニメ化決定! そして待望の第1巻が○日発売!"とかナメとんのか。そんなアニメは例外なく駄作。
とりあえず、エンターブレインは相応の金を払え。原作者を粗末にし過ぎると、後で痛い目を見るよ。
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2013/03/06 Wed. 01:50 | trackback: 0 | comment: 2edit

コメント

メテオさんさすがっすね。解りやすかったです。

契約書の内容はどうだったんだろうなあ・・と思います。出版契約書にこの手の話盛り込まれてる筈なんで。双方ハンコを押したのは間違いないんで、そこは出版社側の意見も聞かないと、とは思います。が、たぶん悪いのはエンブレです(後述)。

たぶん協議して100万か10万か1000万か知らないですけどその金額やら、ロイヤリティ(個別契約書による)契約の可能性があるか決めなきゃいけないところ、おそらく慣例的に「100万」ってやって、「売れるかどうかわかんねーコンテンツに100万ぽんと払い、しかも単行本の販促にもなったし増刷かかってアンタの懐には金が入ったしこれでいいっしょ」みたいなことなんでしょうなあ。で、イラッときたと。当たり前です。

この手の話は著者様と密なやりとりをしてれば(というかお仕事としてこれは当然)起きない筈。まあ100万が高いか安いか、とかそういう話じゃあないかなと、私も思います(そう代理人さんも言ってますしね)

ベラミ #- | URL | 2013/03/06 11:47 * edit *

>>ベラミ様
ホント、その通りですよねえ。おそらくエンターブレインだから起きた事例じゃないかと。近藤るるるもそういう体質に嫌気がさしたのではないかと(推測)。
まあ、エンターブレインとしては"大当たり"したのが初めてで、よく分かってなかったのかもしれませんねw。
『海猿』みたいな揉め方だけは避けてほしいですが…。

メテオ #- | URL | 2013/03/06 17:36 * edit *

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