07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- --. --:-- | trackback: -- | comment: -- | edit

さようなら、佐渡川準 

長年、週刊少年チャンピオンには目を通してます。
ジャンプ、サンデー、マガジンとは明らかに違う雰囲気、そして濃くて個性的な面々、いい漫画雑誌です。"刃牙ドカ浦安"とか"絞ると汗が出る"とか、いろいろ揶揄されますけどね。
その雑誌で、長年、そして現在も"いい脇役"だった方がですね…。

(ここから転載)

13日午前5時ごろ、茨城県利根町中谷の利根親水公園で、東京都小金井市、漫画家・佐渡川準(本名・川人睦〈むつみ〉)さん(34)が、首をつった状態で死亡しているのを発見された。通りがかった男性(60)が110番通報した。茨城県警取手署は現場の状況から自殺とみている。
署の発表によると、佐渡川さんは公園内の木にロープをかけ、首をつっていた。死亡したのは13日未明ごろという。
免許証から佐渡川さんと確認された。公園の駐車場に佐渡川さんの乗用車が止めてあった。所持品には遺書はなかったという。

佐渡川さんは利根町出身。秋田書店によると、現在、「週刊少年チャンピオン」で「あまねあたためる」を連載中。
代表作は「無敵看板娘」「ハンザスカイ」。

(転載ここまで)


…こういうのは、本当に何も言いようがありません。
佐渡川準、チャンピオン愛読者からは【サドガー】と呼ばれていましたが、実にこう…真っ直ぐないい漫画家さんだったんですよね。

『無敵看板娘』については御存知の方も多いと思いますが、隣接する食堂とパン屋が客を取り合ったり、何事かを競ったり、血で血を洗う抗争を毎回展開するスラップスティックコメディです。
食堂が舞台なのに、味や料理にほとんどスポットが当たらないとこも好きだったですね。そこがいかにもチャンピオン的。全体的なノリもハードというか、無駄にアツくて好きでした。
あと、おおっぴらな設定ではないですが、主人公の鬼丸美輝は"飲酒してもいい年齢"なんですよね。要は20才かそこら。同級生は大学生とか、子持ちの母親だったりしてました。これも自分の好感度高かった要因。なんでもかんでも女子高生や女子中学生にすりゃあいいってもんじゃない、食堂の看板娘なんだから20才上等な訳ですよ。自分の中の二大看板娘は、鬼丸美輝と竹本チエです。
あと、『無敵看板娘』はアニメもまあまあ良い出来で、特に生天目仁美と小清水亜美の熱演が印象的でした。

その後、『パニッシャー』を経て、連載開始したのが『ハンザスカイ』。
これは非常に真摯な空手部漫画で、野球漫画で言えば『プレイボール』くらい派手さの無い、良質の作品でした。地味と言ってしまえばそれまでなんだけど。
不良少年が、空手部の女子の強さに惹かれて、次第に空手を志していく流れは王道。恋愛要素は皆無とは言わないが薄く、主人公の半座クンが「強くなりたい!」とグイグイ空手に魅せられていく姿は、実にいいスポーツ物でした。
部活動なんで、防具をつけた空手なんですけど、これをしっかり描いているのも案外少ないですよね。大概、胴着は着てても防具はつけてないし。なんでもサドガー本人が空手部経験者で(というか、相当な腕前らしい)、空手の描写が素晴らしく、派手な技の応酬ではなく、ポイントを取る部活動空手を描いてみたいという本人の熱気が充分伝わる出来でした。
ただ、真摯な分、セールスポイントにも欠ける良作で終わった感があります。先日もバレエ漫画に絡めて、"本人が描きたい漫画が世間的に面白いとは限らない"とここに書きましたが、なんかそんな感じが残りました。

で、現在連載中………だった『あまねあたためる』。
「お、サドガーの新作かあ」とページを開くと、…まさかの萌え、いや、萌えを視野にしたコメディとでもいいますか、とにかく意表を突かれました。
温周(ぬくもりあまね)という女子高生が、いろんな人と出会いながら巻き起こす騒動…といった感じですね。ブラックコメディまではいかないけど、辛辣な台詞もあったり。
これが当初は迷走…とまでは言いませんが、「ああ、サドガー苦戦しとるのう」とは感じてました。相当手探りだなあという印象。
それが、ようやく慣れてきたなと感じるようになったのは、今年の春以降ですね。ちょうど第1巻が発売になったので「買おうか?」と手に取って悩んだりしたものです。
先日2巻も出て、「よし、そのうちまとめて買おう」と心の買うリストに入ったとこで…。
コミックス2冊と数話。この後どんな風に展開し、まとめていくのか、そこを見たかった。

自分などが推測しても意味の無い事ですが、なんでそういう選択になったんだろう。
連載中の『あまねあたためる』に何か葛藤があったのか。サドガーには不本意な部分があったのか。でも当初に比べたら、間違いなく面白くなってきていて、「ああ、さすが『ムテカン』でギャグを長い間描いていたサドガーだわ」と思ってましたんで、そこに深い闇があったとは考えにくい。まあ、チャンピオンの編集はアレだと一部で有名ではあるけれど。
作品云々ではない、何か突発的な出来事があったんではないか。

でね、上の記事をよく読むと、サドガー帰省中だったようなんですね。「ここかもしれん…」と思いました。
手前味噌な話ですが、自分はもう20年以上、出身地には行っておりません。行く必要も無いし、行ったところで楽しくないからです。環境的にも、親や姉との会話もね。向こうが何を言ってくるか手に取るように予想出来ているのに、そんな死地に飛び込むのは御免です。
まあ、自分とサドガーでは事情は全く違うでしょうが(話によると、サドガーは空手道場の息子なんだとか)、人によっては故郷というのは、暗黒面を引き出すファクターだと思います。
かの『まんが道』の有名なエピソード。東京である程度成功した二人が、富山に帰省した途端、漫画が一切描けなくなって連載を落としまくり、干されてしまう。方向性は違いますが、これも暗黒面だと思いますよ。
あくまでも推測ですし、これ以上は触れません。その瞬間の事なんて当人以外知りようもないし。

少年チャンピオンという雑誌にしても、サドガーを失ったのはあまりにも大きい。
そもそも、現在チャンピオンに根付いているコメディグループというのは、00年代に入ってサドガーが『無敵看板娘』を定着させ、しかも地味ながらアニメ化もした事で系譜が出来たものです。
そして『みつどもえ』が生まれ(作者の桜井のりおはサドガーの大ファンなんだよね…)、さらにサドガーの直弟子である安部真弘の『侵略!イカ娘』が生まれた。サドガーがいなければ、チャンピオンはまだ汗と不良が9割以上を占めていたかもしれません。
サドガーはその間も、『ムテカン』『ムテカンN』『パニッシャー』『ハンザスカイ』『あまねあたためる』と安定した作品を載せ続けていた。それこそ"刃牙ドカ浦安"に次ぐ地位をチャンピオンの中で持っていたのです(まあ、高橋ヒロシも忘れちゃいかんけど)。ここまで育ってくれた漫画家は雑誌にとって、本当に得難いはずです。
チャンピオン一筋に10年余り描いてきてくれたサドガーには、読者として心底感謝してます。こんなまとめを突然書かなきゃいけなくなった事は、もう…あまりにもやるせないけどね。「いつもサドガーは安定してるなあ」と思っていたかったんですよ。

秋田書店公式発表にて、『あまねあたためる』のすでに完成している2話分はチャンピオンに掲載するとのこと。それで読み納め…です。
長年チャンピオンを支え、慕う人も多かったサドガー。影響がデカ過ぎます。普段から弱々しい『イカ娘』の安部ちゃんは師匠を失ったんだし、1年の長期休養でようやく描けるようになって帰ってきた桜井のりお(女性)もショックだろうし…。大丈夫だろうか。
2ちゃんのチャンピオン系全スレがお通夜状態になっているし、本当になんでこんな事になったんだろう。ていうか享年34って…。

ともかく、サドガーには「有難う! 面白かったよ!」とだけは確実に伝えたい。チャンピオン紳士は全員そう思っているはず。
サドガー、佐渡川準、チャンピオンを面白くしてくれた漫画家、有難う、面白かった、…さようなら。
関連記事
スポンサーサイト
2013/08/15 Thu. 02:47 | trackback: 1 | comment: 0edit

コメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://meteorsan.blog107.fc2.com/tb.php/1172-9598e426
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

gucci 財布

さようなら、佐渡川準 - メテオ・ストライクス!

gucci 財布 | 2013/10/26 00:42

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。