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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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押井には無理だった『戦車と少女』 

惜しい、いや押井守氏は今や業界の御意見番のようなポジションになってますが、しばらく前に『ガールズ&パンツァー』への気になった発言があったもんで、それについて触れます。

(ここから転載)

押井:そのあおりでいま模型業界が異様に盛り上がってるんだよね。
いままでプラモ屋の片隅で埃かぶってた4号戦車とかバレンタインとかマチルダとかがどこの店に行ってもないんだよ!

押井:俺からすれば『けいおん!』の戦車版とどこが違うんだよというさ(笑)。戦車転がすのは共同じゃないと無理で、砲手がいて、戦車長がいて、操縦士がいて、通信士がいてという
チームでしか戦車は転がせません、というコンセプトを持ち込んだわけだ。そこにリーダーシップがあったりとか。
それはそうとして、ともかく姉ちゃんがロボットじゃなくて戦車を転がしはじめたわけだ。いままでの戦闘機とかロケットとかもあったけど、みんなマイナーで終わったわけ。

――なのに戦車というリアルなものと結びついて、突然人気が爆発したのはなぜなんでしょうね?

押井:それがいまだにわからない。なぜそれが受け入れられたんだろ? 空想上の戦車じゃないんだよ?シールをペタペタ貼ってるとはいえ、第二次大戦のリアル戦車だからね? これのどこに根拠があるのかと思うよ。
依然として俺のなかでは、ほかのものはだいたい仕掛けも系譜も見えるんだけどさ。それ単独でという企画はあり得ないから。
必ず系譜があって、ホップ・ステップ・ジャンプがあって初めて成立する捨て石になる作品が必ずあるんだよ。『ガンダム』以前に山ほどあったように。

(転載ここまで)


ああ、上手くは言えないけど、押井さんは本当に"ズレた"んだなあ…と思いました。押井さんにとっての戦車というのは、あくまでもミリオタ的兵器車両でしかないんでしょうね。
記憶を辿れば、『うる星やつら2・ビューティフルドリーマー』で、あたるのクラスの出し物が"喫茶店・第三帝国"で、面堂が教室にレオパルドを運び込んで見栄をきってたシーン。あのレオパルドはあくまで"第三帝国"を象徴するだけの小道具であって、作中何も活躍しない。まあ…"夢の世界?"で面堂が、レオパルドの砲撃で世界の広さを実測するシーンはあったけど、あくまで面堂付属の小道具。活躍すんのは牛丼屋から発進するハリアーだよね。
『劇場版機動警察パトレイバー2』だと、都下の戒厳令で東京の街中に戦車が出現するけど、その物々しさとは逆に、自衛隊員は子供に手を振ったりしてるという構図が、"平和ボケで覚悟していない"感じを出していたと思います。ここでも戦車そのものは小道具でしかない。
実写の『アヴァロン』なんか、実際の戦車使ってましたね。
押井さんにとって戦車は、リアルな戦争の雰囲気を出せる小道具で、それを使って何か仕掛けるという思考は無かったのでしょう。

押井さんに言わせれば、実在の戦車のどこに根拠があるのかという事ですが、自分は「いや、実在の戦車だからこそ根拠があったんじゃないですか?」と思います。
押井さんも述べているように、戦車は役割分担しないと動かない代物。大体3、4人。ここは絶妙でしょ。RPGのパーティー的というか。
戦闘機は複座型でも2人。だからどうしても関係が重苦しい。そこを百合的にとことん突き詰めた『シムーン』という大傑作はあるんですけど、同じ女性搭乗モノでも『ガルパン』と『シムーン』は方向性が全く違いますからね。
爆撃機や艦船みたいなのになると、今度は大所帯過ぎて密度が薄くなる。リアルでもなく、話も作りにくい。デカブツ故に必ず敵も必要だしね。
人数で言えば『ストラトス・フォー』が『ガルパン』的ですが、あれは一種の『がんばっていきまっしょい』であって、目的に向かい達成するカタルシスに重きが置かれてるんで、お気楽ではないんです。

そして戦車に特有なのが、同じ車体、機種が大量に並んでいてもおかしくないし、それが当然というという部分だと思うんですよ。
一昔前に『ワールドタンクミュージアム』という食玩が売れましたが、あれの良いとこは"同じモノが被っても、それはそれで楽しい"ところでした。戦車は単独行動よりは部隊編成の方が似合いますから、いくつ被ろうと「お、これで一個小隊だな」とか思ってましたしw。
戦車は兵器なんだけどオンリーワンではなく、多数量産される事に意味がある、一般自動車に近い感覚とでもいいますか。
そういう要素があって、架空ではない実在する無骨な兵器に女の子のパーティーが乗り込む。ここが肝。アンバランスな物同士の競演、『戦車と少女』ですよ。(昔そんな写真集があったんです、今は表面上入手不可能、検索すんなよ)
これは、航空機でも艦船でもない、戦車故に実現したお気楽かつ絶妙な設定。中身は『けいおん!』くらい中身が無くてもいいんです。♪頭カラッポの方が夢詰め込める~

北久保宏幸氏(アニメ監督)の表現を借りれば、押井さんはいよいよ"惜しいさん"になった感じですねえ。小言ジジイ。『うる星やつら』で衝撃を与え、90年代までは切れ味あった人なんですが…。まさか駿より早く老け込むとは。
昔から小道具に戦車を使ってきた自負もあって、戦車にそんな要素が秘められていた事が悔しいのかもしれんね。瓢箪から駒、目から鱗。
でも、そういう自分もプラモデル世代のおっさんなんで、シール貼った戦車に女の子が乗り込むのは…楽しいけど抵抗もちょっとありますw。そこは惜しいさんに共感かな。
まあ、やったもん勝ちで、惜しいさんはやれなかったという事です。
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2013/09/06 Fri. 04:13 | trackback: 1 | comment: 0edit

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押井には無理だった『戦車と少女』 - メテオ・ストライクス!

グッチ バッグ | 2013/10/26 00:42

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