07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- --. --:-- | trackback: -- | comment: -- | edit

最高の高倉健映画、『遙かなる山の呼び声』 

高校時代の話。
自分は高校の時は文化系部活(コンピューター部)でしたから、当然…高総体の時期は高校に居残っている訳です。
で、高校側としては居残っている生徒に授業はやりたいんだろうけど、体育会系部活の連中が軒並み欠席している中では授業が進められない。どこの高校も同じだろうけどw。
で、ウチの高校の場合、居残り組は…軽めの球技大会と…何故か体育館で映画を見せられたんですなあ。高総体の時期なんで当然夏ですし、体育館に暗幕張って結構な人数集まると…それは地獄w。学校に冷房なんぞあるはずもないし。
しかし…この映画鑑賞会がですねえ、ありがちな教育映画とか啓蒙、記録映画の類ではなく、ちゃんとした映画だったんですよね。
1年の時に見たのが、武田鉄矢主演の『思えば遠くに来たもんだ』。何故そのチョイスなのかは全くの謎ですがw、いわゆる映画館状態で見れた事もあって、非常に楽しかったですねえ。あの時見てなければ、この映画はその後一生見とらんでしょう。
で、2年時だったか3年時だったかは忘れてしまいましたが、この居残り組真夏の映画鑑賞会で…忘れられん映画に出会うことになります。

高倉健主演、『遙かなる山の呼び声』です。

それまでの人生で、高倉健の映画をどの程度見ていたかという記憶は…正直よう覚えてません。
『野生の証明』と『南極物語』は確実に見ていたんですけど、『駅-STATION-』とか『冬の華』はたぶん見てなかったんじゃないかな。『幸福の黄色いハンカチ』や『八甲田山』『新幹線大爆破』は確実に見てない。
そういう感じだったもんで、まだ高倉健という存在に特別なものは感じてなかったんですよね。
ただ、ウチの母親の口癖である「高倉健かジャンケンか」(高倉健に匹敵する"ケン"は、世の中にジャンケンくらいしか無いという意)であるとか、高倉健を扱う時のマスコミのトーンの変化具合などから、問答無用の大俳優なんだなあ…とは思ってました。

ざわついた体育館で「どうせならロッキーとかグーニーズとか見せろ」「エマニエル夫人がいい」などと、しょうもない会話に花を咲かせつつ…上映開始。
『遙かなる山の呼び声』というタイトルを見ても、正直ピンと来てません。何の映画なのかすら分からない状態。
※物語は嵐の夜、小さな牧場に高倉健が一晩の宿を求めて転がり込み、牧場の経営者である倍賞千恵子がやむなく物置を提供。そしたら深夜に牛のお産が始まって、高倉健が手助けし、翌朝去っていくという流れから始まります。※
…予想外に大物の役者が出てきて、見ているこっちとしては「なんやこれ…」状態。去年の映画に比べると重厚だなあ。
※しばらくして、高倉健がその牧場を再訪し、牧場の作業員として雇ってほしいと希望。雇ってはみたものの、倍賞千恵子は未亡人で息子(吉岡秀隆)と二人暮らしでもあり、高倉健に警戒心マンマン。
しかし、倍賞千恵子にちょっかいを出す連中(ハナ肇など)を叩き伏せ、兄貴分として君臨したりするのを見て、徐々に警戒心を解いていく。※
…もうこの辺になると、体育館のざわつきのレベルも下がり、かなりの人数が映画に引き込まれているのが分かります。
※もはや親子三人といってもいいレベルまで溶け込んでいた高倉健でしたが、長居し過ぎたことで警察に勘づかれたことに気付き、自分が殺人を犯して逃亡中である事実を告白。そのまま牧場を去るはずが、牛の急病での獣医の緊急手術に立ち会い、そして夜明けとともにやって来たパトカーに連行されていく。※
…もうね、泣いとる女子がいるんですよ。いや自分もちょっと危ない感じだったけど。体育館が高倉健の世界に包まれてます。
※高倉健は裁判で実刑を受け、網走刑務所まで列車で護送されることに。それを倍賞千恵子やハナ肇が見つけ、通路を挟んだ席に陣取って…聞こえるように世間話を始める。牧場をたたんで母子二人が町で暮らしてるんだ、数年後に帰ってくる人を待っているんだよ…と。それを聞きながら、高倉健が窓に顔を向けて涙を流しながら…END。※
…ヤバい、これはなんてイイ映画だよ。女子なんてほとんど泣いてんじゃねーのか。いやいや男子も涙目だぞ。自分もそうじゃねーか。
とにかく高倉健がカッコいい、男前過ぎる。なにこの人、同じ人類なの?
騒ぎたい盛りの高校生を何百人も収容した体育館を、完全に高倉健ワールドに染めてしまった恐るべき映画。自分の心にも、「高倉健という俳優は、本当に凄いんだなあ」という思いが刻み込まれました。
そう、『遙かなる山の呼び声』とは最高級の高倉健映画だったのです。

その後、いろんな高倉健映画を見ましたが、高倉健による高倉健らしい高倉健映画となると『遙かなる山の呼び声』に勝るものは無いです。
倍賞千恵子のハマりっぷりも凄いですが、息子役の吉岡秀隆の芸達者ぶりは卑怯の領域w。そしてハナ肇の助演が素晴らしい。舞台は北海道、イッツ・ア・高倉健ワールド。
後年の『鉄道員』も結構な高倉健映画ではありますが、あれは"テネシーワルツ"のフレーズで現実の健さんとダブらせてるんで、相手役不在なのがね。そういう映画なんだけど、申し分無い相手役がいる方に軍配を上げたい。
そんな映画に出会えた、あの夏の体育館映画上映は忘れられないですね。高倉健の価値を教えてもらいました。

訃報を聞いて以来、ずっと高倉健の映画の事を考え、やはりこれに触れておきたいなあ…と思っていた次第。諸事情で遅くなりましたが。
奇しくも今日は『幸福の黄色いハンカチ』がTV放送されたそうで。明日は日本各地で、好みのコンビニ店員に「もう奥さんですか?」と聞いたり、「お前みたいなのを草野球のキャッチャー言うんや」と言ったりするんだろうなと思いますがw、『幸福の黄色いハンカチ』の姉妹編とも言うべき『遙かなる山の呼び声』も是非見てほしいですねえ。

『遙かなる山の呼び声』予告編 by YouTube

ある意味、日本映画ってのは終わったな…と思います。
関連記事
スポンサーサイト
2014/11/29 Sat. 05:29 | trackback: 0 | comment: 0edit

コメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://meteorsan.blog107.fc2.com/tb.php/1645-dc790127
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。