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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

アンパンチは見事な結末ですよ 

世の中には暇人がたくさんいて(実時間的なモノではなく、脳内時間的なモノ)、愚にもつかない事を延々考えているものです。
こうやって自分が書いているブログも、要は暇人の戯れ言で間違いないですしねw。
アニメや漫画、映画などの展開やお約束についても、『空想科学読本』とかいう…現実の科学考証でツッコミを入れるという、実に無粋で意味の無い本があったりします。(自分は、柳田理科男もあの本も大嫌いです)
『ウルトラマン研究序説』とか『磯野家の謎』みたいな、重箱の隅をつつく検証本も好きではないですね。そんなもんは笑い話で済ませとけばいいんです。
そして、こういう事を言い出す馬鹿も嫌いなんですよ…。

(ここから転載)

ストーリーに共通してあるのは、前半で悪いやつが徹底的に悪いことをして、いいやつが徹底的に被害を受けるってところです。
ここで大切なのは、いいやつは「いいことをする」というよりも、被害を受けるのです。
そこで見ている私たちは、「こいつ(悪役)は殺されるだけでは足りない」と思うほど、怒りとリベンジに震え、最大限に攻撃性を放出させるようなストーリー展開にするわけです。そして最後に、悪役はやられるわけです。

でも、よーく考えてみると、最後に悪役のやっつけられ方のほうが、最初彼らがやった加害行為よりも数倍ひどく残酷なやられ方(殺され方)だったりするわけです。
アンパンマンだってそうです。
バイキンマンは決して、アンパンマンやその仲間を、お山の向こうにぶっとばすようなパンチをおみまいしたことはないはずです。あわれ、バイキンマン…。

一時期アンパンマンの教育的価値がうたわれた時期がありましたが、わたしはアンパンマンのメッセージには少し注意も必要だろうと思っています。確かに「正義」をテーマにしたストーリーではあります。
しかし、基本的にあれは「正義」を活用した、攻撃性放出ストーリーだと思います。やっつけるためのストーリーなんですよね。

もう少しいえば、「これが正しい」とか「正しいことをやろう」っていうストーリーというよりも、「お前は悪い」っていうストーリーのほうがどうしても強調されてしまっている。
「お前は悪い」だからリベンジっていうスタイルのストーリーは、「正義」がテーマであっても、「正しいことをやろう」っていうストーリーにはなりにくいことがあります。
実際にアンパンマンで行われる正しい行為のなかで一番インパクトがあるのは、やっぱり「アンパンチ」(=リベンジ=攻撃性)なんです。

知名孝(ちなたかし)
NPO法人ぺあ・さぽーと理事長/沖縄国際大学人間福祉学科准教授。

(転載ここまで)


………一番相手にしちゃ駄目なタイプですよね。
こういうエセ人権家にかかると、ほとんどのエンターテイメントが死んでしまいます。TVにクレーム入れまくってんのは、この手の人達なんでしょう。
引き合いに出されているのは『アンパンマン』ですが、ばいきんまんの悪事ってのは"懲りずに行われる"というとこに重点があるもんでしょ。毎週毎週何か思いついては実行して、カバオ君とかが酷い目にあってw、アンパンマンも水を喰らって「力が出ない~」状態になる。アンパンマンも周囲もいい迷惑です。
そこまで話を積み立てといて、そして…アンパンマン復活「新しい顔よ!」からのアンパンチってのが、エンターテイメントとしても、うっすらとした教訓としても生きてくる訳でしょ。
そんで、お山の向こうに吹っ飛ばされたばいきんまんは、翌週また懲りずに悪事をやる。様式美であり伝統芸です。
この文章を書いた人は、アンパンマンがどうするのが正しいと思ってるんでしょうね。…ひょっとすると、水に濡れた顔をチェンジするのは食べ物を粗末にしてるから、しっかり乾かそう!とか言いかねないなw。

自分が大好きな『必殺シリーズ』なんかは、いいやつが被害を受けるに止まらず、大概は命を落としたり、吉原に身を売ったりして、なけなしのお金を仕掛人(仕置人、助け人、仕留人、仕業人、仕事屋、仕置屋、からくり人、商売人、仕切人、橋掛人、渡し人、仕舞人、剣劇人、うらごろしチーム…など)に託す。
頼み人の悲劇性をこれでもかと高めることによって、秀あたりが「やるしかねえ!」とか言い出して、念仏の鉄が独特のフィンガーアクションをかまし、辻平内が煙管をふかしながら現れ、先生が謎の旗持って疾走するわけですよ。
悪人はもう、派手に殺される為に存在していますからね。それこそ「数倍ひどく、残酷に」殺されなきゃいけない。
何より大事なのは、仕掛人(以下略)達は…自分達を正義だとは思ってないという事です。その点はシリーズ全てに共通してますし、若い時の秀みたいな青臭い発言しようもんなら、主水がキツい言い回しでたしなめます。
もし「悪人も人間です。反省させましょう」とか言い出したら、その瞬間視聴者はお茶吹きだすか、即座にチャンネル回すでしょう。そんなものは誰も望んどらんのです。

必殺シリーズに限らず、「これにて!一件落着!」(遠山金四郎)にしろ、「天に代わって破れ奉行、…てめえらぁ斬る!」(速水右近)にしろ、「助さん、格さん、やっておしまいなさい!」(徳川光圀)にしろ、視聴者が心待ちにしている瞬間があるもんでね。さんざん悪事をはたらいた悪人が"数倍返し"される瞬間ですよ。
一言で言えば勧善懲悪となりますが、エンターテイメントですから単なる懲悪ではなく溜飲が下がらないと駄目なんです。
アンパンマンのアンパンチってのは、実に見事な結末だと思いますけどね。

転載した文章を読んで…寒気がしたのはもちろんw、「ああ、この手の人ってのは、こういう思考回路なんだなあ…」と勉強になった次第。
日本のエンターテイメントが右肩下がりで衰退しているのは、間違いなくこういう考えのせいだわ。
そのうち…アンパンマンが毎回ばいきんまんを諭して終わるようになるかもよ…。ああ、やだやだ。
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2015/01/25 Sun. 03:51 | trackback: 0 | comment: 2edit

コメント

まぁ、知名という人は月光仮面的な「罪を憎んで人を憎まず」といった事を言いたいんでしょうが、
「バイキンの気持ちも考えてあげよう」みたいになったらイヤですね(笑)

かりあげ正太 #- | URL | 2015/01/26 21:49 * edit *

>>かりあげ正太様
全くです。「罪を憎んで人を憎まず」は、善人なんだけどやむを得ない事情で悪事に手を染めた時に、お白州なり水戸藩の隠居なりが気の効いた裁きをして、視聴者の溜飲が下がる場面で効力を発揮するもんですからね。
ばいきんまんは小悪党ではありますが、毎度懲りないのが問題なんでw、「お前はやり過ぎなんだよ!」と懲らしめられるのが教育的にもいいはずです。

メテオ #- | URL | 2015/01/27 13:22 * edit *

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