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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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クロアチアで徳政令 

歴史を紐解いていくと必ず出くわす、奥の手のような政策。
21世紀の今日においても、繰り返し行われるのですねえ…。

(ここから転載)

東欧のクロアチア政府は5日までに、電気代などの支払いにも事欠く同国の低所得層、約6万人の借金を棒引きにする政策を発表した。

同国経済は景気停滞に悩んでおり、債務を帳消しにして消費者の信頼感や支出の拡大を狙う。
四半期ごとの国内総生産(GDP)は2011年末以降、縮小を続ける悪循環に陥っている。

1人当たりで最大6万クーナ(約103万円)の債務を免除する。
この政策は「新たな出発」と銘打たれたもので、多数の銀行、電話や電力などの企業、地方政府なども支持している。
同政策は特に、過去3カ月間の収入が2500クーナ以下などの経済的な苦境の条件を満たす貧困世帯の救済を狙っている。

クロアチア政府は、これほど大規模な借金棒引きの政策はこれまでなかったと指摘。ただ、1回のみ打ち出す措置としている。
政権の支持率は最近低下しており、16年2月末までに予想される議会総選挙で支持率向上を図る政策との見方もある。

国際通貨基金(IMF)は、クロアチア政府に対し経済再生のための改革案のリストを提示している。
昨年11月には、金銭的に貧窮する世帯の借金支払いの免除案を支持していた。

(転載ここまで)


これはまさしく『徳政令』ですね。ただ、対象が最下層、貧困層なんで、歴史上の徳政令とは若干趣が違いますけども。

そもそも"徳政"ってのは、天皇が親政を行って朝廷の威信を取り戻すという復古主義から出た言葉。
世に名高い『永仁の徳政令』が出た当時、朝廷は鎌倉幕府に押されて失権してましたんで、"徳政"という言葉に朝廷の願望が入ってる訳です。幕府も「朝廷も少しはしっかりしろよ」的に見守っていたそうですし。
ただ、徳政令そのものは御家人の保護の為であって、朝廷は都合良く名前を使われただけですw。

で、この徳政令、一回出しちゃうとみんなが味を占めるんですなあw。
その後は定期的に出さざるを得ず、後醍醐天皇も幕府滅亡後に建武徳政令出してますし。御機嫌取りの手段となっていく訳です。
室町幕府成立後は、民衆側が強硬手段(土一揆、徳政一揆)で徳政令を勝ち取るという流れになって、もはや当初の理念は影も形も無し。
戦国期においては、戦国大名がそれぞれ領国内で独自に徳政令を出すとこまでいって、当主の代替わりや、戦の勝利にかこつけて徳政令が出るようになります。もう通常の政策ですわなw。
『徳政令』という言葉自体が完全に独り歩きし、為政側も民衆側もこれを巡って駆け引きし、金貸しがその都度泣きを見たのです(それくらいでへこたれる金貸しじゃないだろうけど)。
江戸時代にしたって、徳政令という言葉こそ使われてないけど、寛政の改革での『棄捐令』みたいに、しばしば借金棒引き令は発せられてましたからね。
結局、いつの世も人々の生活は苦しく、どこからか借金して生活水準を保とうとするので、金貸しという商売が成立するのです。あれは必要なものなんですよ。

今回のクロアチアの徳政令、おそらくは一定の成果を挙げるでしょう。
しかし、クロアチア全体の景気が回復しない限り、貧困層の借金はすぐに前の水準に戻るはずです。
その時、再度の徳政令を求められたら政府はどうするのか。そこが見物ですね。下手すると国内政情不安にもなりかねん。正長の土一揆みたいな事態になったら…。
時代が21世紀になっても、歴史作ってんのは人間なんでねえ。乗り切れるかクロアチア。

これ、日本でやったら大騒ぎだろうねw。
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2015/02/08 Sun. 02:49 | trackback: 0 | comment: 0edit

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