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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

今週の『グラゼニ・東京ドーム編』は頭に来た! 

週刊モーニング連載中の『グラゼニ』って漫画は、特に嫌いじゃなくて…時に面白い主張や皮肉をしてくれるんで…まあ楽しく読んではいるんですが。
ただ、この漫画………明らかに読者を挑発してるとしか思えない展開を描く事があるんですよ。
今週またやらかしてくれました。コージィは絶対分かっててやってるよね。ああムカつくw。

そもそも現在の『グラゼニ』は"東京ドーム編"と銘打たれて、在京紳士たれ球団(モップス)を舞台に展開しています。
その主人公である有能な中継ぎ投手・凡田が、以前の所属チームであるスパイダースをポスティングで出る流れの時も、読んでて相当おかしい話でした。
スパイダースはリーグ優勝を果たすんだけど、その論功行賞である年俸交渉で、スパイダースフロントが…5人の選手にVIP待遇を与えて破格の大盤振る舞いをし、その5人に貢献度で特に劣らない(セットアッパーとして年間通してほぼ失敗無く、防御率も1点ちょっと)はずの凡田を"6番目の貢献度"として線引きしてケチり、凡田が思い描いてた年俸8000万を絶対出さないという胸糞悪い展開だったんです。
「VIP5人に出し過ぎて凡田の数百万をケチるって、球団のフロントはさすがにここまでアホな訳ねえだろ!」と憤ったものです。(原作者であるコージィの掌の上ですな)
で、契約交渉がこじれた凡田に、海千山千の代理人が近寄ってきてポスティングの話が出る。凡田は(魅入られたように)球団にポスティングによるメジャー移籍を訴え、球団もポスティングによって得られる金額に魅力を感じて、誰も積極的ではないポスティングが発動。
名乗りを挙げたメジャーチームのスプリングキャンプで、凡田は徐々にメジャーで投げていける手応えを掴みつつあったものの、今度はメジャーチームのお家事情(名選手復帰に伴う、名選手に見合った金額を捻出するための人員整理)に巻き込まれて、代理人の暗躍もあって…シーズン開始前に日本の文京モップスと契約。まあルール上は可能で、「こういう事も出来るんだな」と勉強にもなったエピソードではありました。
で、タイトルに"東京ドーム編"が付いた訳です。

モップスでの凡田は、春先は不慣れな環境とプレッシャーで安定感を欠き、監督から"負けゲーム要員"として扱われたものの、そこでようやく凡田らしい安定した投球を見せるようになり、優勝争いの中で手薄になっていくモップスの投手事情もあって夏場には完全復活。
しかし、モップス監督の優勝への焦りを凡田がモロに被る形となり、セットアッパーどころではない…7回からの3イニング締めや、負けていてもとにかく凡田を投げさせるという【酷使】。周囲も(ヤバいんじゃないか…)と思いつつも歯止めがかからない凡田凡田雨凡田状態。
凡田の頑張りもあって、優勝まであと一息というとこまで来たところで、…ついに凡田の左肘が悲鳴をあげる。監督らと複数の医療機関を回り、どこも異口同音に「このままではもう全盛期の投球は出来ない。すぐに(トミージョン)手術をやって、1年半後に復活するプログラムを組まないといけない」という結論。
登板試合数によるインセンティブ契約、優勝争い、結婚そして妊娠による発奮という中で【酷使】も気にせずやってきた凡田は、監督の前で「手術は嫌だ!」と嘆き、あまりにも凡田頼りだった監督も沈痛な面持ち。
モップスOBで、活躍しながら酷使による故障で引退した監督付き運転手の助言もあって、凡田の手術は粛々と行われ、凡田はチームの優勝を自宅で見ながら涙する。
しかし、凡田を欠いたモップスはCSで敗北し、監督も凡田酷使にケジメをつける形で辞任。読者の溜飲は少し下がりました。
監督付き運転手のOBが投手コーチに就任する事になり、真っ先に凡田夫妻の家へやってきて、リハビリ・復活への全面バックアップを約束するという展開もあり、「ああ、しばらくは復活編をやるんだな」と思っていたんですよ。
今日、最新号を読むまでは。

モップスは新監督を迎えて新戦力補強を活発に行い、リーグ優勝チームであるのにドラフトで10人指名したりする気合いの入れよう。
(それに伴い、トレードや自由契約になる選手の話もあるんだけど、長くなるんで割愛)
そして、…新監督が投手コーチと飲みながら、深刻な顔で相談を持ちかける。
「…実は、支配下選手登録枠の70人を使い切ってしまった」
…いやいやいやいや、天下のモップスともあろうものが選手との本格的契約交渉より前に支配下枠を使い切るって…漫画とはいえ迂闊過ぎて有り得んでしょ。これから先、緊急の補強はしないんかい。
笑い話かと思ったら、次の新監督の一言で「はあ?」と思考が止まりましてね。
「凡田は手術したばかりで来シーズンは戦力にならない。枠を一潰すのももったいないので、凡田を【育成枠】として支配下枠から外したい」
………………立ち読みしててクラクラしました。いやいやいやいや、それはどういう事よ。
もちろん投手コーチは「ちょ!待てオマ!」みたいな反応。その反応が普通ですよ。(てことは、やはりコージィは分かってて描いてるんだな)
これだけならまだしも、さらに新監督はスゴい一言を発します。
「で、編成が…育成枠の選手には8000万円とか出せないと言うんだよ。いいとこ2000万円」
これで、読んでるコッチのボルテージは一気に急上昇w。ふざけんじゃねえぞテメエ!
投手コーチは凡田に対して申し訳ない気持ちを持っていることもあって、「それは絶対に有り得ない!」と食ってかかるも、既にそういう話で動いているし、2000万円はさすがにアレだから4000万円なんとか出してもらって、減った分はさ来年の契約時に戻そう…と新監督は譲る気配無し。
とりあえず、今週はそんな話でした。

コージィの原作力は認めるけど、今回の流れはスパイダースフロントのVIP5人謎の優遇よりも無理筋すぎる。
まず、凡田は試合数インセンティブには少し届かなかったとはいえ、優勝に貢献した…どころか、【酷使】されて肘の靱帯を損傷してしまったというのは誰もが認めるところ。こういう投手の年俸が下がる…どころか半減するというのは、あまりにもおかし過ぎる。これがまかり通ったらモップスと契約する選手はいなくなりますぜ。
それに、チームは違えど2年連続でリーグ優勝に貢献し、ポスティングまでするほどの大物中継ぎ投手を、治療の為とはいえ育成枠で契約するのは…育成枠の意味を履き違えているし、どう考えても世間から叩かれる。(斉藤和己みたいに何年もプロリハビラーやってる訳じゃない)
そして結構大事なのが、支配下枠から育成枠に変更する際は…一旦必ず自由契約にしてウェーバーにかけないといけないのよ。モップスの新監督はこの視点が抜けてる。確か、日ハムの坪井が一旦自由契約になった後で、日ハムと再契約した事があったと思うけど、ああいう感じね。
凡田ほどの大物中継ぎが、1年半後に復活してくると分かっているのに自由契約公示されてしまったら、…絶対複数の球団が我先にと獲得に動くよね。言うのもアレだけど、阪神は絶対動くぞw。ソフバンとか中日も動くなあ。

モップスフロントがやってる事はどう見ても、馬車馬のように働いて優勝に貢献して壊れた投手を、8000万円払いたくない(というか上がるよなあ…)から育成枠に落として、本来なら本人の同意無しでは実現しない…年俸1億円以下の選手の年俸を半分に削る荒技なんですよ。
人道的に見ても明らかにおかしいし、現実世界なら選手会が大激怒する案件ですよ。調停でも勝てる。マスコミもモップスには一切同調しないでしょうね。

凡田のケースとはちょっと違いますけど、自分は阪神ファンですから…JFKの一角である好漢・久保田を思い出さずにはいられません。
2005年には胴上げ投手となり、翌年…ファンの自分ですら「いやいやいやいや、そこまで久保田投げさすなよ、どんでん」と思わずにはいられなかった年間90試合108イニングの登板。(試合数に関しては稲尾様や福間の記録を抜いたどこの話ではない)
もともと久保田は大変丈夫で使い減りもしてない投手だったんですが、その久保田をして晩年ヘロヘロになってしまうほどの【酷使】でした。
まあ、久保田は納得してるでしょうし、どんでんは「俺は久保田に刺されても仕方ない」と発言したりしてますんで、あとは当事者にしか分からん事ですけどね。「ムチャクチャしたれ!」
巨人時代の王監督の「ピッチャー鹿取!」とか、伊藤智仁を壊れると分かってて…それでも壊した野村監督とか、監督というものは良い投手を【酷使】しないとやっていけないんでしょう。
ただ…もし久保田が、故障を理由に…今回の『グラゼニ』の凡田みたいに育成枠送りで年俸半減とか、当時の阪神のフロントがやらかしやがったら、おそらく球団事務所は無事では済まなかったでしょうよ。
身体張って"ゲーム"を魅せてくれている選手に、それはあまりにも申し訳ないでしょ。
現在、引退した久保田が打撃投手として雇用されているのは、阪神が球団としての誠意を見せているからです。コントロールがいい方じゃないから大変であろうけどw、ファンは応援しとるよ。

話題づくりなんでしょうけど、今回の『グラゼニ』の展開はおかし過ぎる。
あんな事がまかり通るならプロ野球に行く子はいなくなるし、モップスのモデルである巨人でさえ、同じ事をやったらボコボコにされるでしょ。(脇谷のケースを参考にしたんだと思うけど、脇谷と凡田じゃ比較にならない)
とにかく胸糞悪い、嫌な展開でした。
…どうせ一読者の自分なんて、コージィの掌の上で踊らされてるだけですけどねw。
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2015/07/31 Fri. 04:54 | trackback: 0 | comment: 0edit

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