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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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ネット書店vs紀伊國屋書店 

本屋巡りが好きだと公言する自分ですが、Amazonで本を買う事はままあります。
ネット書店の最大の利点は、購入者が時間と手間を削減出来る(または出来た気になる)ことだと思います。本屋をハシゴしなくても、ポチれれば数日後には必ず手に入る。宅配業者や郵便配達と受け取りのタイミングを合わせる必要はありますが(自分は御不在連絡票持って取りに行くタイプ)、それは既に"自分の本"なんで、多少受け取りが延びても不安は無いですからね。
売れ筋の本だと本屋をハシゴしたところで必ずあるものでもないし、取次が東販系の本屋ばかりハシゴしても意味は無い。日販系にも行かないといけないんだけど、本屋マニアじゃない限り取次まで把握はしてない。
で、どっかで注文しようとしても、「10日ほどかかります」とか「現在版元品切れなんで、いつになるか分からない」とか言われる。本屋側はそう言わざるを得ない。
そりゃあ、ネット書店に人が流れるわけですよ。買いたい本、お目当ての本が明確にある人ほどそっちに流れる。
で、実際の本屋は…自分みたいに「ん~、本屋行って面白そうな本を漁ってみるかあ」と思いつつブラっと入店する客ばかり残っていくのです。

(ここから転載)

紀伊国屋書店は21日、インターネット書店への対抗策を発表した。
9月刊行予定の人気作家、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する。
アマゾン・ドット・コムなどネット書店の販売量は5千冊にとどまる。紀伊国屋書店は売れ残りリスクを抱えるが店頭への集客につながると判断した。

一般に出版物の流通は取次が出版社から書籍などを仕入れ、書店に配本する。書店は一定期間売れなかった本を取次経由で出版社に原則返品できる。
紀伊国屋書店は今回こうした慣行と一線を画す異例の措置を取る。

対象は中堅出版社のスイッチ・パブリッシング(東京・港)が9月10日に刊行する村上氏のエッセー『職業としての小説家』。
紀伊国屋書店は買い取る9万冊のうち3万~4万冊を自社で、残りを他社の書店に供給する意向だ。
狙いについて紀伊国屋書店は「初版の大半を国内書店で販売しネット書店に対抗する」と明言した。

紀伊国屋書店の買い取りでスイッチ・パブリッシングは返品リスクを減らせる。同社は残った1万冊の半分を販促イベント用に取り置くなどするためネット書店には5千冊しか渡らない。
紀伊国屋書店は増刷する場合に同様の仕組みを採用するかどうか検討している。

出版物の年間推定販売額は2014年まで10年連続で減った。国内書店はネット書店の台頭にも押され苦境が続く。
調査会社のアルメディアによると、書店の数は5月時点で約1万3500店で1年間で500店減った。

紀伊国屋書店は4月に大日本印刷と設立した共同出資会社でも、出版社と直接取引や買い取りの拡大などに取り組む考え。
10月にも10社超の出版社と買い取りの実証実験を始める。
アマゾン側も、6月に一部の書籍を値引き販売した。業界で主流の定価販売を揺さぶる戦略を取っている。

(転載ここまで)


これは…村上春樹指名買いの客をつなぎ止めようという施策ですね。
自分が紀伊國屋でパートしてた頃は『ノルウェイの森』や『ダンスダンスダンス』が飛ぶように売れてましたが、本屋にとっては村上春樹は依然として特A級のコンテンツなんでしょう。
これ、どう見ても紀伊國屋が取次になって自店を優先して配本するよって事なんですけど、従来の東販・日販などはどう思ってるんだろうね。Amazon云々よりそっちの方が気にかかりますわ。
まあ、村上春樹とはいえ小説じゃなくてエッセイだし、出版社も大手じゃないんで、何かの譲歩とか提示してうまく丸めこんだんでしょう。
紀伊國屋としても、この本だけなら全国の本屋相手に取次の真似事をやってもこなせるでしょうけど、まさか煩雑な取次の業務を奪うつもりは無いでしょうからね。結局…紀伊國屋は自分の支店優先ですから、地方は品薄で紀伊國屋にはダダ余りなんて事態も引き起こしかねないので、取次業務には向いてない。
あと、初版はそれでいいとして重版はどうすんのかね。大半の…読めりゃいいお客は、初版とかには拘らないだろうし、ブクオフだって初版だから高く買ってくれるなんてことは無いし。
重版する度に紀伊國屋が9割買い取るなんてアホな事はせんと思うけど…。

ネット書店の利用層を考えれば、もう少し違う方面で同じ事をやってみるべきだと思いますけどね。
鎌池和馬の『とある魔術の錬金術師』シリーズの新刊や、その他のライトノベル売れ筋あたり。本来なら…『涼宮ハルヒ』あたりが理想的なんだけど、展開的にも作者のモチベ的にも完全に煮詰まったみたいだしねw、アレ。
そういう、コミック専門店やネット書店の割合が高い分野の本で試してみてほしいですけど、たぶん叩かれるだろうねえw。紀伊國屋は購入者特典とかつけなさそうだし(そこかい)。

ま、村上春樹という名前を使ったアドバルーンであって、大勢には影響しないと思います。
影響すんのは、紀伊國屋なんかその辺にねーよ!という地方都市の本屋とお客ですよ。
もしそういうとこに行き渡らないような不備が起こったら、嫌われるのは紀伊國屋です。そういう恨みは意外と心に残るからね。
つくづく、本の流通は魔物であります。
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2015/08/23 Sun. 07:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

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