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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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生頼範義画伯に育てられました 

生頼 範義氏(おおらい・のりよし=イラストレーター)27日午前11時35分、肺炎のため宮崎県国富町の病院で死去、79歳。兵庫県出身。
葬儀・告別式は29日午後0時10分から宮崎市花ケ島町柳ノ丸508の1、プリエール宮崎花ケ島の杜で。喪主は妻、康子(やすこ)さん。

昭和55(1980)年にハリウッド映画「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の国際版ポスターを担当し、世界から注目された。
平成の「ゴジラ」シリーズを始めとする幾多の映画ポスターのほか、ゲームソフトのパッケージ画や書籍の装丁を多数手がけた。


「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」や「ゴジラ」「信長の野望」などのイラストを手掛けた、イラストレーターの生頼範義さんが27日、肺炎のため亡くなったことが分かりました。79歳。

映画のポスターなど多くのイラストを手掛け、特に「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」では、前作の日本版ポスターを見たジョージ・ルーカス監督たっての希望で国際版ポスターの製作を正式に依頼され、世界的にも一躍有名に。
また「ゴジラ」シリーズのポスターや、「信長の野望」などコーエーのゲーム作品全般のイラストも担当していました。

(転載ここまで)


この訃報は堪える…。
俳優さんや歌手の訃報ももちろん堪えるんですが、この御方は自分の趣味の分野では必ず目にする、唯一無二の御方だったんですよねえ…。
こういう方面の画家・イラストレーターは、かの小松崎茂先生を始め大御所がたくさんおられますが、生頼先生は実に目につきやすいモノにさり気なく描かれていて、そしてそれが圧倒的にスゴい、カッコいい絵だったんですよね。作品内容によっては詐欺ともいえるくらいにw。
以下、自分が好きでたまらん生頼先生の絵の仕事を。


☆【角川文庫版『幻魔大戦』(平井和正)の表紙絵】
平井和正氏がアニメ映画版のキャラクターデザインを見た時、例の大友克洋による坊主頭の東丈に対してかなり御不満だったそうですけど、それはひとえに文庫版の表紙を担当した生頼先生の絵のイメージがあったからに違いありません。
あのバタ臭いちょっと長髪の東丈と、小説の中の神懸かった東丈のシンクロ具合は異様で、相乗効果がありましたね。
絵自体もワクワクする出来映えなんですが、その巻の出来事や登場人物などがキチンと織り込んで構成されているのも感心したものです。
平井和正氏の小説量産スピードが速すぎて、全20巻の後ろの方は生頼先生の絵ではないけどねw。
生頼範義という御方の絵を意識したのは、この文庫からです。

☆【白泉社文庫版『スケバン刑事』(和田慎二)の表紙絵】
これは90年代…大人になってからのものですが、相当ビビったんですよ(でも考えてみたら、もう20年経ってるorz)。
そもそもは『スケバン刑事』という漫画が大好きで(人生の漫画ベストテンの1本)、「もちろん持ってるけど、文庫版が出るんなら当然買うよ~」くらいの勢いでルンルンと本屋で手に取ったんですけどね。「!!!………これ、生頼絵じゃん!」と本気でビビったという。
どういう経緯で生頼先生が描いたのかは分かりませんが(確か和田先生御指名だったような……違うかも)、生頼先生の仕事歴を踏まえるととんでもない組み合わせなんですよね。
とにかくね、無駄にカッコいい! なんだよこの洋画はよ…たまんねえなあ、もしハリウッドで本格的に実写映画化したらこうなるんじゃねえか? そんな表紙絵なんです。神恭一郎は必見。
そして全巻ちゃんと…その巻の展開や登場キャラクターをしっかり描いてあるんですよね。地獄城の女看守とか、青狼会の装甲バイク軍団とか、それを中心に持ってくるか!という嬉しい配慮。これは生頼先生ノリノリで描いてらっしゃるわ。
おかげでねえ、毎月買うのが本当に楽しみでした。和田先生の絵が見たかった方には申し訳ないけど、「あの生頼範義がスケバン刑事を描いた!」衝撃はデカかったですね。

☆【映画『グーニーズ』のポスター】
これもインパクトあったねえ。
あの能天気だけど手に汗握る陽気な映画に、ちょっと怖い映画にも見える生頼ポスターの対比がスゴい。ババアがよく似てるわあ。
『グーニーズ』はまだ内容が対抗出来た方だけど、生頼先生の映画ポスターは異様なまでに重厚でカッコいいため、ポスターを見ると世紀の超大作だと思ってしまうという、困った特徴があったんだよねえw。
映画秘宝のムック本では、「どんなカス映画も超大作に変身させる大画伯、生頼範義の美学!」と銘打って、カラーページで『テンタクルズ』『フューチャーウォー198X年』『首都消失』『ミラクルマスター』『黄金の犬』『陽炎』『キングコング2』、そして『メテオ』が紹介されてます。(確かにカス映画ばっか)
面白くないものをいかに面白そうに見せるか、生頼先生は実に確かな仕事をされてました。(見るのは自己責任)

【光栄のゲーム『信長の野望』『三国志』『大航海時代』『提督の決断』『太閤立志伝』などのパッケージ絵】
『信長の野望』で一番お気に入りの生頼絵は"戦国群雄伝"か"覇王伝"かなあ。
『三国志』は、やってない"2"のインパクトがスゴかった。あの呂布が手招き指で仁王立ちしてるヤツ。
とにかくね、あの…9800円なり14800円なりするゲームのパッケージに相応しい、これからどんな歴史を作るんだろうという気持ちが盛り上がってくる絵なんですよね。この絵があったから、皆納得して金を出せたんだと思いますよ。
出来れば…『アンジェリーク』のパッケージ絵も描いてほしかった。そしたら『アンジェリーク』もやってたと思う。

【平成ゴジラシリーズ全7作品のポスター絵】
これは傑作過ぎて、見ると涙が出るくらい好き。
生頼先生がポスター絵を描かれる時期というのは、具体的な宣伝素材がほとんど無い時期なんだそうで(というか、ポスターが宣伝素材になる訳だし)、出来上がってもいない映画を独特の感性でポスター絵にされているんですが、それが逆に本編より評価の高いポスター絵となってしまう。
実際、ビオランテもメカゴジラもポスターと映画では造型がかなり違うんだけど、ポスター自体のあまりの出来の良さにそんな些細な事はどうでもよくなるんです。
平成ゴジラシリーズが非常に動員好調だったのは、あのポスターでワクワクしてやってくるお客が多かったからでしょう。子供時代にアレを見て我慢出来るはずがない。
海外では生頼絵の映画ポスターは高値で取り引きされているそうですけど、この平成ゴジラシリーズも大人気だそう。そりゃあそうでしょうねえ。


他にもいろいろ仕事をされている巨匠でありますけど、小説、漫画、映画、ゲームという…ボンクラな自分らを虜にするメディアに、そのものすごい画力で強烈に駆り立ててくる案内人であったのです。だから、思い入れがありまくるんですよ…。
頼みますから、どこか気概のある出版社の手で、その膨大な仕事をまとめた画集を出してくれませんかね。…1万円以内で。
生頼範義先生の絵は、自分の趣味嗜好に多大な影響を与えてくれました。感謝の言葉しかありません。本当に有難うございました。

あの、へなちょこ映画の『メテオ』で、よくあんなポスター描けるもんですね。このブログにして、いまだにあの映画には触れたくないくらいのカス映画なのにw。
プロの仕事、お見事でありました。
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2015/10/28 Wed. 05:20 | trackback: 0 | comment: 0edit

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