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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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白薔薇さま、焼き鳥屋を志す 

佐賀県鳥栖市の焼き鳥店で1月、強盗に現金を奪われたと嘘の通報をした店長(22)が、その前日に刃物を持って自ら店に押し入っていたとして、強盗未遂の疑いで8日鳥栖署に逮捕された。

逮捕されたのは同市の佐藤聖容疑者(22)。
逮捕容疑は1月15日午前0時55分ごろ、閉店作業中の男性店員に刃物のようなものを突き付け、現金を奪おうとした疑い。

容疑者は覆面とサングラスで顔を隠していたが、しぐさなどから店員に「佐藤店長ですか?」と見破られ、「強盗には気をつけて」と言い残して立ち去ったという。

翌日、容疑者は「2人組に30万円を奪われた」などと嘘の110番。
その取り調べで、店の売上金など約5万7千円を着服していたことが判明、業務上横領の容疑で逮捕、起訴された。
同署は動機を調べている。

(転載ここまで)


「ごきげんよう」「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。


卒業式前日、ふと白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)に会いたくなった。
誰もいないだろうなと思いながら三年藤組を覗いたら、驚くべきことにいた。何と、本人が。
「忘れ物ですか」
そうは見えなかったけれど、祐巳はそんな言葉で声を掛けた。
「ああ、祐巳ちゃん」
気がついて、白薔薇さまは「おいでおいで」をする。
「忘れ物、といっちゃ忘れ物かな」
白薔薇さまは机に座って天井を仰ぐと、照れくさそうに髪をかき上げた。
「教室にね、お別れを言いたくて。図書館で時間つぶして、みんながいなくなる頃合いを見計らって戻ってきた」
過去の卒業式はほとんど通過儀礼みたいなもので、適当にやり過ごしたのに、って。白薔薇さまにとって、今回はちょっと特別らしい。
「白薔薇さま、私!」
「な、何、祐巳ちゃん」
驚かせて悪かったなと反省しつつも、びっくり目がちょっと新鮮とか思ってしまった。いや、今はそんな表情に見とれている時じゃなくて………。
「私に、何かできることはありませんか」
遺言聞くなら今だ、と思った。
「祐巳ちゃんに? 何だって?」
「頼みたいこととか、して欲しいこととか、約束とか、託したいこととか」
エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。
「なーに、それ」
白薔薇さまはカラカラ笑った。真面目に言ってるのに、失礼しちゃう。
「でも、私白薔薇さまのために何かしたくて」
「餞別、ってやつ?」
白薔薇さまは机から飛び降りて伸びをした。
「そうねー。んじゃ、私の店に食べにきてもらおうかな」
「!?」
店って言われても意味が分からないんですけど。
「今はまだだけどね、店を持つことに決めたんだ」
白薔薇さまは楽しげで、こっちの動揺など意に介していないようだ。
「なんのお店ですか?」
「焼き鳥」
一瞬何を言っているのか理解出来ず、彫りの深いお顔をマジマジと見てしまった。どこまで本気なのか分からないから恐ろしい。
「先々、ちょっと遠くへ行こうと思ってるんだ」
「そのためにお店を?」
返事はなかったが、おそらくそういうことなのだろう。遠くというのは…栞さんを追うつもりなのだろうか。
「先の話だからね、食べに来るのはその時で」
白薔薇さまは、こちらに笑顔を向けた。
「そうねー。んじゃ、お口にチューでもしてもらおうかな」
「!?」
焼き鳥の話はどこへやら、マジで顔を近づけてくるから、あわててのけ反った。
…話が本筋に戻った気がした。
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2016/02/14 Sun. 04:02 | trackback: 0 | comment: 0edit

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