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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『惑わない星』(石川雅之) 

このブログで以前、ショートショートと称してツマらないお話を書きました。
太陽系の惑星を会社員に見立てて、大好きな宇宙ネタを使いつつオチも無いような話でしたが、本当はあと何本か書きたかったんです。踏ん切りがつかないまま放置してましたけど。
時は流れて、ついに惑星擬人化漫画が登場しました。もちろん、自分のショートショートなどより遙かに高い完成度で。

石川雅之という漫画家さんは、…今まで意図的にスルーしてきた方です。
誤解を恐れずに言えば、絵柄がちょっと苦手だけども妙に惹かれるという不思議な感じなんですよね。だからあまり漫画の本筋が入ってこない。
代表作といえば『もやしもん』と『純潔のマリア』なんですけど、これほど高名な作品で、かつ「モーニング」「イブニング」「アフタヌーン」などは欠かさず目を通しているのに、何故か避けてました。
女性キャラクターの、クドいくらいクッキリとしていて凛とした雰囲気とか、立ち姿が"安彦良和キャラクター"っぽいとことか、惹かれるんだけどそこばかり気になるんですよね。
だもんで、『もやしもん』にしろ『純潔のマリア』にしろ時折パラパラと目は通すんですけど、「なんというか、スゴい絵だよなあ…」とスルー。ちゃんと読めば面白いんだろうけど…。
という感じで距離を置いていた石川雅之作品でしたが、「モーニングtwo」で新しく始まった連載が『惑わない星』。
惑星ネタで取っ付きやすかったのもあって、初めて石川雅之作品をしっかり読み込むこととなりました。

話の舞台は、かなり未来の地球。
地球は人間の起こしたある出来事をきっかけに青い星ではなくなり、人間は汚染された地表を捨てて、"内"に籠もってしまう。
そのまま時代は進み、人間は"外"にあった風景も忘れ、記憶や知識は継承されなくなり、教育水準は下がる一方。
そんな"内"に辟易しつつ、"外"で星に手紙を送るという仕事をしていたS沢の元に、衰弱した女性が迷い込む。彼女は『地球』と名乗り、S沢に頼み事をしたまま寝たきりになる。
混乱しながらも頼み事を遂行したS沢の前に、一人また一人と女性が現れる。『火星』『金星』そして『水星』…、彼女たちは「『地球』を救う為にやってきた」という…。

単刀直入に言えば、この仰々しくデカい設定の物語に石川雅之の絵柄はすごくマッチしています。
『地球』は現在のところ弱々しい姿しか見せていませんが、快活で小悪魔的な『火星』、テンションが高く麗しい『金星』、小柄で思慮深い『水星』、そしてもう一人出てきた星もよく出来たキャラクターですね。…難を言えば、顔のバリエーションが多い漫画家さんではないので、外見をしっかり頭に入れる必要はありますけど。
あとは宇宙好きにはしっくりくる小ネタですねえ。ダイモスとフォボスを連れてる『火星』、『金星』のスーパーストーム、そして…地球に寄り添って人間を眺め続けてきた"月"の、人間への冷たさ…。
これらの惑星の会話も、単なるエコ思考とは一線を画していて気に入っています。
特に『火星』がS沢に言った「人間ってさ、地球のコアに何かちょっかい出せたことある?」「星ってね、表面なんてどうなろうが大したこっちゃないんだよ」「表面でチョロチョロしたくらいで地球が調子を崩すなんてありえない」「あんた達は単に自分達で自分達の首を勝手に絞めて遊んでるだけ」「そんな思い上がった考え方は安心して忘れちゃいなよ!」という台詞ですね。そう、表面が汚れて人間が困っても、地球が困ってる訳ではないのです。
1巻の終盤で、あの星が言い放つ「星は惑わない」という一連のくだりもグッときました。あの星が言うから説得力があるんだわ。

この話、最終的にどういうオチを見据えているのか、さっぱり分かりません。
どう考えても『木星』『土星』の両巨頭の出番はあるだろうし、他の二人も来るはず。皆が集まって、衰弱している地球を救えるのか。人間はどうすればいいのか。どうなるのか。
惑星の擬人化というとこを越えて、大きなテーマを描ききろうとしているとは思いますけど、果たして…。
まあ、単に宇宙天文が好きというきっかけでも充分読める作品だとは思います。自分のショートショートなんぞより圧倒的にw。
現在は1巻が出たばかり。掲載誌の「モーニングtwo」はそれなりの本屋じゃないと読めないでしょうが、単行本待ちでも読む価値はあります。
擬人化した星は何を語り、人間は何が出来るのか。今後の展開が楽しみです。
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2016/03/29 Tue. 05:39 | trackback: 0 | comment: 0edit

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