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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

『こち亀』の記憶と思い出 

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を初めて読んだのは、小学…何年生だったかなあ。
小3になる直前の春休み、当時捕鯨船で仕事をしていた父親を迎えに行く…兼…観光旅行で東京に行った時、旅行の間ずっと読んでいたのが『サーキットの狼』14巻(流石島レース終盤)と『こち亀』の何巻かだった記憶。
『リングにかけろ』の世界戦で、黄金の日本Jrがフランス、ドイツ、ギリシャと戦ってた頃は時々ジャンプを買ってたんだけど、その頃はもちろん『こち亀』も読んでたはず。『すすめパイレーツ』とかと同時期だね。
小学校3年くらいから高校1年くらいまで親しかったM君の部屋には『こち亀』が揃えてあって(まだ10巻も出てなかった頃だね)、遊びに行くとよく読みハマっていたものです。
…いずれも70年代後半の記憶です。『こち亀』の1話となると小1の頃なので、リアルタイムの記憶なんかありませんね。自分よりもおっさんじゃないと無理でしょう。

当時のジャンプはやはり『リンかけ』『パイレーツ』『朝太郎伝』『悪たれ巨人』『ホールインワン』辺りが主力で(『チャンピオン』が一瞬トップを取った頃です)、ちょっと後になると『コブラ』『キン肉マン』『テニスボーイ』『リッキー台風』『いずみちゃんグラフィティ』…そして『Dr.スランプ』が登場します。ジャンプ黄金時代の幕開けですね。
自分ら小学生はもちろん、看板主力作品を目当てにジャンプを手に取った訳ですが、巻末の方に載ってて安定して面白いのが『こち亀』でした。今思えば貴重で得難い戦力ですよね。
『こち亀』のスゴいところは、型破りなバイオレンスコメディでありながら、豊富なネタを隠し味に使って行き詰まらなかったことですね。一発芸やキャッチーなフレーズ、お約束に全く頼らなかったので飽きられず、毎回面白さをキープしながら『マカロニほうれん荘』の鴨川つばめのように壊れていくことも無かった。(ギャグ漫画を描く人は打ち込むほど壊れやすい)
豊富な知識と時事ネタの投入、警察官故の常識破壊の面白さ、あくまで亀有近辺の話に留めたことなど、成功要因は多々あるでしょうが、まあ何にせよ面白かったんですよ。
両津というキャラクターも素晴らしかったし、中川、戸塚、寺井、部長といったサブキャラクターもクセがあって可笑しかった。特に両津と戸塚が悪ノリしていく流れは好きでしたね。
ジャンプの看板は変わっても(看板たくさんあったなあ…)、巻末の『こち亀』は常に面白いというのが、もはや常識となっていきます。

とはいえ、自分が『こち亀』を面白いと感じていたのは…コミックで言えば40巻くらいまでです。
相変わらずネタも豊富で読んでて飽きない漫画ではありましたが、スピード感リズム感のある身体を張ったギャグが減ったんですよね。
何巻か忘れましたが、草野球で両津が巨大な竹馬を使って走塁していて、けつまづいて勢いよく肥溜めに突っ込む場面がありまして、自分はM君の部屋で狂ったように笑いが止まらなくなったことがあったんです。今だったら"ツボにハマった"と表現するとこですが、そういうお約束を畳み掛けるのも『こち亀』の魅力だったんですよね。
そういうノリでの格好の相棒である戸塚がいなくなったのも痛かった。
まあ、ジャンプ自体は90年代に入っても立ち読みチェックしてましたんで、100巻ちょいくらいまでは目は通してましたけど。
『カメダス』は買ったし、100巻もなんとなく買いました。あと『少女革命ウテナ』のパロディ刑事が載ってる108巻ですね。ジャンプ本誌で読んだ時は強烈に面白かったw。
で、『ヒカルの碁』が終わり、『スティールボールラン』(ジョジョ7部)がウルトラジャンプに移籍した時点で、自分にとっての少年ジャンプは完全終了し一切手に取らなくなりました。海賊王とか一番隊とか忍者とか知ったことじゃない。
2年ほど前に、同僚が『こち亀』の最近の巻を1冊だけ職場の休憩室に置いてあったんですが、謎の下町風黒髪の若い女(婦警)が妙にクローズアップされていて、中川も麗子も影が薄かったので「なんやこれ」と思いました。もう自分の知ってる『こち亀』じゃないな。

一昨日の夜中、コンビニに寄ったら祝日の関係で少年ジャンプがありまして。
「ああ………仕方ない、『こち亀』の最後だそうだから買おう」
おそらく…10年15年ぶりくらいに少年ジャンプを手に取り、買ってしまいました。
最終回自体はお祭りでしたが、せっかく出た星逃田すら淡泊に見えてしまう絵柄が…。スクリーントーン重ねてほしかった。
最後の見開きに、戸塚、両津弟、浮浪者が出てたのはニヤッとしたけど、犬、寺井、タバコ屋の洋子ちゃんは出てないな。あと太田裕美とか三波春夫とか村田英雄とか…(芸能小ネタ多かったなあ)。

近年の流行として、こういう大物漫画や大物作者のお祝いには、雑誌や出版社の枠を超えて寄稿があるものですが(ゴルゴ13、ドカベン、じみへん最終回、などなど)、この『こち亀』最終回は…全てジャンプ連載中の漫画家だけで終わらせているのが、逆にスゴいと思いました。
他社の漫画家や、車田、鳥山、ゆで、桂、高橋、宮下…などジャンプOB組だって寄稿したいでしょうに、そうしなかったジャンプ編集部の矜持は評価するべきでしょう。
秋本先生の今後の仕事予定を見ると、集英社が握って離さないようですし、あくまでジャンプの『こち亀』として終わらせた形ですね。
(『Mr.クリス』よりは『白バイファイター雪之丞変化』が読みたかったなあ)

ともかく40年200巻は偉業。
自分が漫画を意識して読み出す前に始まった作品で、まだ終わっていない作品はいくつかありますが(『ガラスの仮面』とか『浮浪雲』とか)、休まず衰えず走り続けたのは『こち亀』と『ゴルゴ13』くらいじゃないですかね。週刊という事を考えれば空前絶後でしょう。
近年はすっかり御無沙汰だったとはいえ、小学生低学年時代の記憶に直結する漫画の終了は寂しいものです。『パタリロ!』は小6からだからね。お疲れ様でした。
今後は、読み切りの名手としての秋本先生を楽しめれば…と思っています。
…これを期に、手に入る範囲で初期の『こち亀』を集めてみようかな。
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2016/09/19 Mon. 06:28 | trackback: 0 | comment: 4edit

コメント

戸塚巡査

当初はかなり過激でした。リアルタイムで10巻くらいまで単行本は初版で購入してましたが(山止たつひこ名義)、今の再販ではカットされている作品やセリフが多々ありますもんね。収録された第1話のマヨネーズうんぬんのところは「ロシアンルーレットで死んでしまったが」というセリフだったと思います。

戸塚巡査は存在そのものがヤバくなったんでしょう。入れ墨をいれた警察官じゃねぇ。

自分もジャンプを読まなくなって数十年たちますが、40年の連載は凄いの一言。秋本先生、両さん、お疲れ様でした。

突然段ボール #- | URL | 2016/09/19 22:56 * edit *

自分も社会に出てからはジャンプから離れており、たまに見ては「昔ほどのドタバタ感がなくなったなあ」と思ってました。

初期の頃で忘れられないのが「火の用心の巻」だったかな?上下二分割で同時進行していく話がありました。

また、漫画家検定試験と称して「背景を描け」とか「両津が持ってるロッカーを描け」みたいな設問がところどころにちりばめられていて「これは体のいい手抜きじゃねえか」みたいな。まあ、それが面白かったんですが。そういった実験的なことをやっていたのが痛快というか、楽しんで描いてるなあと思わされましたね。

後に単行本で修正されてるようなんですが、よく掲示板とか壁の貼り紙にラジオの深夜番組の話題が書かれていたり、壁に「ざらぶせいじん」がかけられていたりとか。そんなノリも好きでした。

通りすがり #uP9uBTlw | URL | 2016/09/20 01:34 * edit *

>>突然段ボール様
台詞が改変されているのは結構指摘されてますよね。まあ仕方ないんでしょうが、ロシアンルーレットとマヨネーズじゃあ…。
中川が乗ってくるタクシーの初乗りが280円というのも時代ですね。

戸塚の事情は察しているつもりですが、ギャグ漫画としては残念です。中川家のパーティーで二人が暴走するのとか好きなんで。
『こち亀』の世界は大人が垣間見える(花札とか競馬とか)のも魅力でしたから、自分ら世代の受けた影響はデカかった気がします。
本当に、40年お疲れ様でした!としか言えません。

メテオ #- | URL | 2016/09/21 04:46 * edit *

>>通りすがり様
コメント有難うございます。
そうですね、実験漫画が時折ありました。おっしゃられてる上下2段の漫画もそうですし、色に拘ったカラー漫画もそうでした。
知識もさることながら、そういう遊び心が楽しい漫画でしたよね。
流行ってるモノは逃さず漫画に出す好奇心が、連載後半の主軸になっていったというのも、秋本先生ならではだと思います。こういう漫画はもう出ないでしょう。

メテオ #- | URL | 2016/09/21 04:57 * edit *

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