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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『この世界の片隅に』見てきました 

今日は休日で、いつもの如く『君の名は。』を見ようと思っていたのですが、もうひとつ気になっている映画『この世界の片隅に』の公開も始まってまして。
で、富山県で『この世界の片隅に』を上映しているファボーレ東宝のタイムスケジュールを確認すると、14日月曜日は"東宝シネマズデー"ということで1100円で映画が見れる日でして。
「これは! 行くしか無いじゃーん!」という事で、おそらく金沢在住時代以来と思われる"映画のハシゴ"をすることにしました。2本見て2200円ですぜダンナ。
シネコンってのは、こういう面では強いよね。

ファボーレ東宝までは、神通川を越えつつ徒歩40分。
『君の名は。』を8回見に行ってるJMAXシアター富山だと徒歩30分弱、しかも街中の道程ですから、それに比べるとちょっと面倒くさい訳ですけど、今年は『ガルパン劇場版』を見るために…徒歩90分余のシアター大都会まで5回(空振り1回)も歩いたもんで、ファボーレ東宝なら近いなという感覚が出来ましたw。橋さえ無ければもっといいんだけど。
天気も薄曇りでまずまず。テクテク歩いて2年ちょいぶりのファボーレ東宝。前回来たのは午前10時の映画祭『幸福の黄色いハンカチ』の時ですね。
券売機の前でどっちを先に見るか悩んだ挙げ句、終わるのが早い方で『君の名は。』→『この世界の片隅に』のコンボで決定。ほどなく『君の名は。』開場。
同じ映画を異なる映画館で見るのって、『耳をすませば』『少女革命ウテナ・アドレッセンス黙示録』(どっちも1回は大阪梅田で見ている)、そして『ガルパン劇場版』と…なぜかアニメ作品ばっかw。まるでアニオタみたいだ。

で、9回目の『君の名は。』。
今回差異を感じたのが音場。前から3列目真ん中という「いつものポジション」で見たんですが、ファボーレ東宝はドルビーデジタルの中でもセンタースピーカーが強めです。台詞は明瞭。
椅子については、前の方で見る分にはファボーレ東宝の方がいいかも。JMAXシアターが悪い訳ではないけど、多少楽な気がしました。
予告編では、『海賊と呼ばれた男』と『ローグワン』を初めて拝見。JMAXシアターでも見ていた『チア☆ダン』『ボクは明日、昨日のキミとデートする』『ファンタスティックビースト』も、使われてる映像が違うバージョン違いで、なかなか新鮮でしたね。東宝直営だからかしら?
それと東宝シネマズデーのおかげか、平日昼2時台の回なのに観客が40人から50人くらいいましてね。7割方女性。大型ショッピングモールですから人も多いし、かつ1100円なら見ていこうかしら…というのがあるんでしょうね。
おかげで息遣いやすすり泣きが結構聞こえてきましたよ。貸し切りもいいけど、みんなで見るのもまた映画です。

次まで1時間半ほど空いたものでいろいろ散策してたんですが、"午前10時の映画祭"のスケジュールを確認したら、………『七人の侍』『生きる』『アマデウス』『バック・トゥ・ザ・フューチャー1~3』などが"もう終わっている"ことが発覚し、脱力orz。
チェック怠ってた自分が悪いんですが、せっかく映画館で見れる機会をフイにしてしまいました…。
権利関係難しいかもしれないけど、ぼちぼちアニメもやってほしいよね。『マクロス愛おぼ』とか『うる星やつら2』とか。


(ここからネタバレが始まります)

さて、本日のメインと言ってもいい『この世界の片隅に』。
原作は、こうの史代さんの傑作漫画。自分はこうの史代さんの『夕凪の街/桜の国』を部屋で読んで一人で号泣した経験がありまして、以来大変好きな漫画家の一人です。
『この世界の片隅に』は買ってはいませんが、雑誌アクション連載時にチラチラ読んでましたので概要は知っています。日常を描いているにも関わらず、時折なんとも言えない締めつけで絶句する作品ですね。
夕方5時台の回、観客は20人ほど。特徴的なのは…ほぼ男性だったこと。前評判の高さが伝わってる層と考えればいいでしょうね。
予告編が入るかと思いきや、CMやカメラ男からいきなり本編始まりました。これは…上映時間が2時間超で長めだからかしら?

とにかく、こうの史代さんの絵柄が美麗に動いている時点で感動。ああ、これは丹念な仕事だわ。このクオリティで『夕凪の街/桜の国』をアニメ映画化してほしいなあ。
この作品、前評判の高さと同時に…妙な文化人がこぞって推している面もあるので、いわゆる左巻き映画だと思われるかもしれませんが、大まかに言えば「戦時中日常系」であって、変なメッセージ性はありません。登場人物の誰も「戦争は嫌だ」とは言いません。
ただ、呉に嫁入りしてきた主人公すずが、嫁としての仕事をこなしつつ、それなりに明るく生きている中で、呉の軍港を狙っての空襲が次第に激しさを増し、毎日のように空襲警報が鳴り響くという、"戦争と接している庶民"が描かれています。
すずの夫も義父も海軍関連の仕事をし、街全体が海軍の為にあると言ってもいい「呉」という舞台設定が、映像化されてみると際だって良いんです。海軍と共にある街(ミリタリー好きな方にもオススメ)。
小姑のまだ幼い娘さんが「あれは利根」だとすずに教えてくれたり、夫が「大和」の話をしてくれたり。絵を描くのが好きなすずが、無邪気に軍艦をスケッチして官憲から大目玉を喰らって間諜呼ばわりされ、官憲が帰った後で一家で大笑いになったり。
そういう息づく街が、日を追って敵機に蹂躙され、焼き払われ、そしてすず達にも悲劇が…。
大事なものを失いながら、それでも懸命に生きていたすずが、玉音放送を聞いて「最後の一人まで戦うと言ってたじゃないか! まだここに五人いるのに!」とまくしたてるのが、自分は一番堪えました。
直接的な描写もメッセージも避けてあるのに、締め付けられるような話なのです。

基本的には原作(全3巻)を通して映画化されていますが、時間的に無理だったのか、色街の遊女さん絡みのエピソードはかなり端折られてます。原作ファンには残念なところですが、あまり長過ぎても冗長になりますしね。
原作を知らなくても問題はありませんが、原作を落とし込む為にテンポが良い(良過ぎる)ので、読んでおくと楽ではあります。
当時の再現は…よくぞここまでと思わざるを得ない出来映え。広島も呉も集められる限りの写真、資料、そして生存者の証言を基に街並みを再現しています。おかげで街にリアリティがあって、そこで生活する人達も血肉が通っています。
今から70年以上前の話ですから、現代人の感覚では捉えにくい表現もあります。すずの嫁入り経緯なんてのは、今の女性には考えられないでしょう。それと…すずを尋ねてきた幼なじみ(男性)と、すずの夫の実に微妙な関係とか(あれはドキドキした)。若い娘さんに見ろというのは厳しいかも。
逆に、おっさんおばさん世代にはすんなり入れる世界観ですし、お爺ちゃんお婆ちゃん世代なら描かれる風俗や世相、生活様式を見ただけで泣けるはずです。
自分は観ながら、ウチの母親(昭和14年生まれ)が「昔は……だったのに、今の子は楽で…」みたいな愚痴説教をしていたのを思い出してました。水を汲みに行ったとか畑仕事がとか…ね。
当時は「はいはい、それは昔の話でございましょ」と思ってたんですけど、この映画の生活はまさにウチの母親が体験してきたもののはず。母親がこの映画を見たら号泣するだろうなあ。
そういう世代にぜひ見てもらいたいものです。

主人公すずを演じる「のん(能年玲奈)」は、実にいい感じでこの役をこなしています。天然のほほんとしているすずと相性がいいのでしょう。
自分は『あまちゃん』全く見たことが無いので「のん(能年玲奈)」については好きも嫌いもありませんが、この映画を機に仕事の機会が増えるのはいいことじゃないでしょうか。
その他の役も味がある声の方々なんですが、遊女さんの役が新谷真弓さんとは気づきませんでした。好きな声優さんが予想外の演技をしてくれるのは嬉しいものです。
キャラクターとしてはすずも好きですが、小姑さんがイヤミかと思いきや深い人柄で気に入りました。

クラウドファンディングで資金を集めた映画だもんで、エンドロールの後でさらに出資者のお名前が流れました。
話によると1万円以上の出資でエンドロールやパンフに名前が出るそうで、一般人のお名前に混じって、アニメ監督の本郷みつるさんや漫画家の赤石路代さんのお名前を確認。
この映画にお金を出せたというのは、末代まで誇っていいんじゃないでしょうか。

泣ける!という触れ込み口コミが多い映画ですが、実は自分は泣いてはいません。深く感銘を受けた映画です。
泣こうと思えば泣けるかもしれませんが、悲しいというよりは衝撃で息詰まる展開でしたし(晴美ちゃんとか右手とか…)、呉で明るく力強く生きるすずと嫁入り先の一家のたくましさの方が印象的でした。
だからこそ、最後にあの子がすずと出会ったのでしょう。


自分、映画については比較論が好きではないので、『君の名は。』や『聲の形』と比べて云々みたいな事は言いません。
あくまで個人的な感想で言えば、『君の名は。』みたいに短期間に繰り返し見る気分にはならないタイプの名作ですね。ちょいと重い。『火垂るの墓』ほどヘヴィーではないけど。
もう一回劇場で見るかというと…なんとも。『聖の青春』がファボーレ東宝なんで、それと絡めてもう一度見る可能性はアリ。
それと…パンフレット売り切れてたんよねw。公開3日目で切らすなよ…と思ったけど、どうやら全国的に欠乏してるらしいです。刷れよ配給元。今年見た映画でパンフレット買えたのが『君の名は。』だけって、どういうことよ…。

まあ間違いなく言えるのは、「『この世界の片隅に』は期待通り素晴らしい映画だったよ」という事ですね。
読んでから見るか、見てから読むか。原作共々、ぜひ知ってほしい映画であります。
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2016/11/15 Tue. 04:19 | trackback: 0 | comment: 2edit

コメント

両方よかったです

今頃になってすみません。今夜『この世界の片隅に』を見てきました。
(近所の映画館では明日というか今日までなので)
『君の名は。』のほうはメテオさん以外にもいろんな人に勧められて見に行ったのですが、この映画はメテオさんの勧めがなければ見ることはありませんでした。
素敵な映画を紹介してくれてありがとうございます。
泣きはしませんが感動しました。
(メテオさんの言う通り、泣かないから感動しない、という事ではないですよね)

ただ贅沢を言えば、『君の名は。』でもらった感動を消化しきれてないうちにこれを見てしまい、感動が消化不良気味です。
(自分のブログではそっけない感想しか書きませんでしたが、感動をまだ言葉にできないだけです)

ともあれ、メテオさん。いろいろありがとうございました。

エトワ-ル☆ #- | URL | 2016/12/09 00:56 * edit *

>>エトワール☆様
いえいえ、恐縮です。
作品との出会いの一助になれたのであれば、大変光栄であります。
それもまた「結び」です。

メテオ #- | URL | 2016/12/09 10:13 * edit *

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