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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

『ザ・コンサルタント』見てきました 

4日の土曜日は休みだったので、『君の名は。』(24回目)と…もう一本何かハシゴしようと思って、前日からシネコンの上映時間とニラめっこしてたんです。
『この世界の片隅に』『マグニフィセント・セブン』は時間も合わないし、既に見てるから今回はパス。
『ドクター・ストレンジ』にはあまり魅力を感じない。最近のマーヴルヒーローは興味が湧かんのです。CG全開でドヤ顔されたくないというか。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、前も書いたように脳裏に残って夢に見そうなんで避けたい。ミス・ペレグリンの顔は魅力的だと思うけどね。
『本能寺ホテル』『破門』『恋妻家宮本』は最初からアウトオブ眼中。『沈黙』は…評価すべき作品と分かってても、おそらく自分には息苦しい。
そして残ったのが…『ザ・コンサルタント』。
ベン・アフレック主演の、いかにも渋い佳作という予感があって気になっていた映画です。
こういう映画は得てして拾い物だったりするのよね…という思惑もあって、これを見ることに決めました。

『君の名は。』を見終わって20分後、同じ箱の同じ席(真ん中、前から4列目)にまた座りますw。道理で時間連結がいい訳だ。観客は20人くらいかな。
実はこの映画、原題は『THE ACCOUNTANT』と言いまして、主人公の職業は会計士なんですが、どういうわけか邦題は『ザ・コンサルタント』です。
…いやまあ、アカウンタントという単語が日本ではマイナーだというのは分かるんですが、この邦題は誤解を招くんじゃないかなあ。公認会計士は正確にはコンサルタントではないだろうに。
先日の『マグニフィセント・セブン』の時は…良い邦題を付けたほうが…とか書いたんで朝令暮改なんですけど、これは意味の違う英単語にしてるんでタチが悪いと思います。
ストレートに『ジ・アカウンタント』あるいは『アカウンタント』ではダメだったんでしょうかね。
日本語邦題で「炎の会計士」とかやっちゃうとギャグですし、この映画は伏線が気持ち良いのでネタバレ的なモノは厳禁だし。
結局、日本人の英語力が中途半端以下なのが悪いんですけど。


(ここからネタバレ入ります)

物語は、田舎町で公認会計士をやっているクリスチャン・ウルフが、農家の老夫婦にそれとなく節税アドバイスをしているところから始まります。(あとで思ったけど、『マルサの女』とは真逆の始まり方です)
言葉も少なく、愛想の欠片も無い大柄で眼鏡の無表情な男だけど、善良な老夫婦に与えるアドバイスは的確。仕事の出来る男。
場面は変わって財務省犯罪捜査部。局長のキングが、捜査部分析官のメリーベスを呼び出し、数枚の画像を見せる。
裏社会の大物が多数写っているその画像に、後ろ姿で立っている眼鏡で大柄な男。この男こそが、長年に渡って裏社会の資金洗浄を引き受け、そして…その危険な仕事を完璧にこなしながらも命を落とすことなく生きている謎の会計士だという。
キング局長は、メリーベスが自分の過去の犯罪を抹消して分析官をやっているという弱みをネタに、局長直属としてこの謎の会計士の正体を探るよう命令する。

基本的には、クリスチャン・ウルフがいかに有能かつ恐るべき会計士であるかを見せつつ、そのルーツである彼の過去にたびたび踏み込んでいきます。
彼は子供の頃からの高機能自閉症で、それに苦悩する母親と、生きていける人間にするためあらゆる技能を仕込んでいく父親の存在がとても重要。子供時代の映像がたびたび出てきますが、この映画の伏線が数多く仕掛けられています。

電話とPCだけでクリスチャン・ウルフをサポートするマネージャーから、誰か(メリーベス)がクリスチャンを検索しているので、しばらく表社会の仕事をするようにと忠告し、入ってきた仕事が大手家電電子企業のリビング・ロボ社。
この会社の経理担当の女性が発見した使徒不明金を洗い出すべく、クリスチャンは15年分のあらゆる帳簿に目を通し、わずか1日でダミー会社への送金を割り出す。
(クリスチャンがマーカーで書く膨大な数字が、ホワイトボードをはみ出し、ガラス張りの壁一面に広がっていくシーンはゾクゾクします)
だが翌日、重役の"自殺"を理由に仕事の終了を告げられる。一度始めた仕事を途中で終わらせるのが耐えられないクリスチャンは荒れる。
せめてもの気分転換に、農家の老夫婦の農場で射撃をやろうとしたら、そこで武装集団に襲われ命を狙われるが、これを全て返り討ちにし、老夫婦の命も救う。
リビング・ロボ社の差し金と察したクリスチャンは、経理担当の女性も救い出して身を隠し、財務省犯罪捜査部の追求もかわしながら、リビング・ロボ社と武装集団への反撃に転じていく…。

現在のクリスチャン・ウルフ、過去のクリスチャン・ウルフ、財務省犯罪捜査部、リビング・ロボ社といったラインが交互に展開しながら、次第に明らかになっていくクリスチャン・ウルフと謎の全貌。とにかく脚本がスゴい。
映画の冒頭の方で、子供時代のクリスチャン・ウルフがジグソーパズルを裏向きに組んで完成させてしまうという場面があるんですが、映画が進行するに連れ、見ているこちらの脳内で情報がピシッとハマっていく快感といいますか、伏線の散りばめ方と拾い方が恐ろしく気持ち良いんです。
『ダイハード』の1作目も気持ち良い伏線回収映画ですが、それとタイプは全く違いますけど全く引けはとらないと思います。テンポもいいしダレない。
そして、高機能自閉症というクリスチャン・ウルフを演じるベン・アフレックのハマり度がスゴい。ベン・アフレックの特徴である「デカい体格で、目が死んでる」というのが最大限に活かされています。もちろん役作りもキッチリやっているんですが。
キング局長を演じるJ・K・シモンズ、経理担当の女性を演じるアナ・ケンドリックなど、脇役陣もいい顔、いい芝居してますわ。
残念ながら現在の邦画では撮れない作品ですね。

見終わった時「いやあ、これは当たりだった。いいもの見たわあ」と御満悦でした。昔なら絶対ソフト買ってたろうな。
それくらい人にオススメ出来る映画ですが、残念ながら一部の映画マニアだけが喜んでる状況で、興収ランキングを見てもパッとしません。もったいない。
なんとか2月中は映画館で見れると思いますので、機会のある方はぜひ御覧になってください。伏線回収の快感、味わってみませんか。
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2017/02/06 Mon. 02:18 | trackback: 0 | comment: 0edit

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