05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 07

メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

『ラ・ラ・ランド』見てきました 

日本人は、果たしてミュージカル映画が好きなのか?嫌いなのか? これ、結構意見割れると思うんですよね。
年輩で映画が好きな人は、『サウンドオブミュージック』や『マイフェアレディ』、『チキチキバンバン』『雨に唄えば』『オズの魔法使』『バンドワゴン』『ウェストサイド物語』など、名作と言われるミュージカル映画には接してきたはずです。この辺の洗礼を受けた映画好きは、ミュージカル映画にそう抵抗は無いでしょう。
比較的若い世代でも、ディズニーの『美女と野獣』『アラジン』『ライオンキング』などに脳を焼かれた方はたくさんいるでしょうし、『シカゴ』や『ムーランルージュ』『レ・ミゼラブル』などハリウッドのミュージカル映画は定期的に供給されています。
それだけに…頑なにミュージカル映画が嫌いという人もいるでしょう。タモリは昔から公言してますが、「なんで歌に乗せて台詞言うの?」というツッコミをして貶すタイプですね。
まあ生理的な問題というか、映画を見る時に理詰めになりがちな人には不向きなのかもしれません。

自分は、ミュージカル映画好きですね。音楽が好きだからというのが大きいかもしれませんが、台詞を歌われても特に不思議には思いません。
『美女と野獣』『アラジン』や、マドンナ主演の『エビータ』は映画館で見て、全てLDも買いました。
まあ…『君の名は。』みたいに歌の歌詞が心情描写に大きく影響するような映画、『ブルースブラザーズ』みたいにゴキゲンなナンバーをサラッと入れてくる映画、80年代洋画みたいに売れ線挿入歌入れまくりの映画、『ムトゥ踊るマハラジャ』みたいに数曲踊り歌うマサラムービーも大好きですよ。なにせすぐにサントラ買っちゃう子ですから。
強いていえば、邦画のミュージカル映画は乗りにくいですかね。
邦画ミュージカル映画の名作といえば『鴛鴦歌合戦』『ニッポン無責任時代』がありますが、作る方も気恥ずかしいのか本数があまり無いし、ノウハウも無い。近年だと『嫌われ松子の一生』と『舞妓はレディー』(タイトル自体が『マイフェアレディ』のモジリ)くらいですか。
確か実写版『めぞん一刻』は、ミュージカル映画仕立てだと当時のスピリッツで読んだ記憶がありますが、そんな恐ろしいものは見たくありません、はい。
姉の影響で、宝塚歌劇に抵抗無いのも大きいかもしれません。

そんな自分が、久しぶりにミュージカル映画を映画館で見てきました。『ラ・ラ・ランド』、今話題の映画です。
アメリカで割と小規模の公開からスタートしたこの映画が、口コミによる絶賛で徐々に上映館を増やし、ランキングも演歌的な上がり方粘り方で話題をさらい、ついにはアカデミー賞13部門ノミネート、そして監督賞や主演女優賞など6部門を制覇。作品賞では運営のとんでもないミスでゴタゴタしましたがw、公開が始まったばかりの日本では逆にいい宣伝になった形。
新時代のミュージカル映画との呼び声も高い作品、見ないわけにはいきません。
ちょうど火曜日メンズデー1100円でもあったので、まずは『君の名は。』(27回目)を鑑賞。10日ぶりということもあって、気持ち良く泣けました。
待ち時間は、ロビーで小一時間ほどくだらないツイートをしまくり、ドリンク剤を飲み、パンフも買って、いざ『ラ・ラ・ランド』へ!


(ここからネタバレ入ります)

映画が始まってすぐ、大渋滞で止まっている高速道路で始まるオープニングは圧巻。スゴいという評判は聞いてましたが、噂に違わぬ先制パンチ。
停車中の車から次々と人が飛び出してきて歌い踊るんですが、それらのパフォーマンスをステディカムぶん回しの長回しで一発撮りしてるのが強烈。こういう映像は邦画じゃ絶対見れんのよ。さすがはアカデミー撮影賞、夢の世界への誘いです。
この渋滞の中に、ピアノ曲のイメトレをする男と、台詞を覚えようとしている女がいまして、この二人がこの映画の主役。
女の方はミア(エマ・ストーン)、役者志望でコーヒーショップのバリスタをやりながらオーディションを受けているが、どこにも引っかからない。
ある夜、レストランで演奏されるピアノが気になり、ピアニストの男に声をかけようとするが無視される。
この男がセブ(ライアン・ゴズリング)、偏屈なこだわりのある彼はレストランのオーナーの指示に従わず弾きたい曲を弾いたため、たった今クビになったのだ。
(余談ですが、レストランのオーナーを演じているのがJ・K・シモンズでして、先日『ザ・コンサルタント』を2回見た自分は吹いてしまいましたw。どう見ても財務省監査局長だよ)
この時は会話も無かった二人ですが、再度出会った時からお互い次第に惹かれていきます。二人の心が接近していく様を、手を替え品を替えミュージカルとして見せていきますので、あらすじ的には大したことは起きませんw。
セブは自分の店を持って、好きなだけジャズを演奏したい。しかしその理想を実現するための金が無い。ミアとの結婚も視野に、セブは夢を封印して友人のバンドに参加する。
しかしミアは、やりたいジャズを封印しているセブに疑問を抱く。それでいいのか。
二人は心も時間もすれ違っていくようになり、ミアが全てを賭けた一人芝居の舞台も失敗。ミアは泣きながら故郷へ帰る。
そのミア宛に配役事務所から連絡があり、セブが伝言を頼まれる。セブはミアの故郷へ向かい…。

ってな粗筋ですね。だいぶ端折ってますが、見所はいろいろあって飽きません。
ミュージカルシーンにも物語の部分にも、いろんな映画へのオマージュが散りばめられています。『シェルブールの雨傘』『バンドワゴン』『理由なき反抗』『ニューヨーク・ニューヨーク』…etc.
そう、この映画は一般の人が見ても充分楽しいのですが、映画好きが見るとニヤニヤ出来るようになっているのです。自分程度が見てもピンと来る箇所はありましたから、ディープな映画マニアはいろいろ引っかかるでしょうね。
そしてこの映画の舞台は『LA LA LAND』、つまりロサンゼルス、ハリウッドです。
邦画にも『蒲田行進曲』と『キネマの天地』という作品がありますが、こういう題材は映画好きが過敏に反応するんですよ。一種の楽屋オチというか。
映画好きをニヤニヤさせつつ、新しい試みを盛り込んで新時代のミュージカル映画を完成させた。音楽もいい。
実に見応えのある作品だと思います。

ライアン・ゴズリングもいい男だけど、エマ・ストーンの「目」はいいよねえ。そそられました。
自分が贔屓する洋画の女優さんって、シガニー・ウィーバーとかドリュー・バリモアとか、ジェニファー・コネリーとか、あまり正統派はいないんですけど、エマ・ストーンはいいわあ。
主演の二人の踊りや演奏も素晴らしい。しっかり役を作り込んできたんだというのが分かります。
こういう贅沢な部分を楽しめるのも洋画の醍醐味ですねえ。

オチは………あえて書きませんが、『君の名は。』とは正反対だとだけ言っておきましょう(モロバレ)。
直前に見たせいもありますが、心地よい余韻が『君の名は。』のメガヒットの要因なんだろうなあ…と再確認しました。
終わる直前に数分流れる"幻の映像"は、アニメ作品にはよくある手法ですが、まさかハリウッドでかましてくるとは…。
別にバッドエンドではなく、まあ…ちとほろ苦いという類のもので映画にはありがちなんですけどね。思いこんで見ると肩すかし喰らうかも。
そのオチも含めて、いい映画だと自分は思います。

ばっちり予算をかけて、役柄と演技を作り込んできた役者で、豪華な画面と音楽、過去の映画へのオマージュを盛り込んだ、王道で新しいミュージカル映画。
アカデミー賞14部門ノミネートで、監督、主演女優、主題歌、作曲、美術、撮影の6部門を制覇(なんてミュージカル映画な受賞だろう)。
作品賞のゴタゴタも、話題性で興行的には追い風。まあ…一旦作品賞を受賞した時に、配給してるGAGA(ギャガ)の広報のツイートが「社内で胴上げが始まりました!」と喜びまくっていたのは気の毒でしたがw。
夢の世界、大人の寓話、浸れる2時間余。そういうのが好きな人は是非見ておくべきだと思います。
ようこそ!ラ・ラ・ランドへ!
関連記事
スポンサーサイト
2017/03/02 Thu. 08:48 | trackback: 0 | comment: 0edit

コメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://meteorsan.blog107.fc2.com/tb.php/2242-99f5951b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)