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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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実写版『咲-Saki-』見てきました 

このブログで以前『咲-Saki-』の実写について不安を書きました。
いい漫画故に、原作レイプなんて言われようはしてほしくないですし、アニメ版はとても出来が良かったし。それを嫌な形で上書きされたくはない。学芸会は勘弁。
そんな不安を抱えたまま、昨年12月。まずTVドラマとして1話30分×4話で清澄高校エピソードが描かれ、番外編30分で県予選決勝で激突する龍門渕、風越女子、鶴賀学園のエピソードが補完されました。
……これがね、よかったんですよ。
いやまあ富山じゃ放送してないんで、YouTubeとか画像、実況ログに頼ったんですけどね。ウチWi-Fiとか無いから動画サービス無理なんで。
でも、そういう断片的な情報からもこの実写化が非常に頑張っているのが伝わってきてました。これはイケるんじゃないか? ファン専門だろうけど。
俄然、劇場版の公開が楽しみになってきたんですが、公式サイトで公開館をチェックすると……富山どころか……日本海側には福岡県しか公開館が無いorz。小規模なのは仕方ないけど…。
これは映画館で見るのは無理かな、と諦めておりました。

2月、富山市の三大シネコンのサイトで近日公開作品の動向を調べていたら、やるならここしか無いと思っていた【シアター大都会】で…3月11日から『咲-Saki-』が県内独占上映されることが判明!よっしゃ!
3月に入り、細部の流れを思い出すためブックオフで長野県予選決勝の結末まで立ち読みw、準備万端。
職場のシフトも偶然3月11日が休日となり、これは天の配剤と気合いが入ります。
そして当日、行って参りました。

シアター大都会はガルパン劇場版以来ですから約1年ぶり。片道徒歩100分ほどですが、ガルパンで何度も往復してますから苦ではありません(楽だとは言ってない)。
ガルパンで公開初日の土曜に行ったら…完売無駄足を喰らったトラウマがあるもので、午前11時20分の初回を念頭に、もし買えなかったら午後3時の回を押さえるという二段構え作戦をとります。シアター大都会は全席自由席で、流行りのネット予約なんか無い実力行使のシネコンなのだ。
朝8時30分に起き、9時前に出発しズンズン歩いて、10時40分に現地到着。今んとこ行列は…無い。果たしてチケットは…楽に買えましたw。ていうか一番乗りだったかも。(そう考えるとガルパンは異常過ぎたなあ)
パンフを確保し(お高め1500円)、待合いソファとか無いので立ったままツイッターで暇を潰し、開場と同時にスクリーン3へ。
今までシアター大都会で見たエヴァ序、エヴァ破、ガルパンは大きい箱だったんですが、今回初めて小さめの箱に入りました。
座席数は100くらいですが、奥行きが狭くて金持ちのホームシアターが豪華になった風情。前から2列目真ん中に陣取りましたが、スクリーンは視界に楽に収まるくらい。音響も特筆するものでもない。いい感じに寂れてる感じですね。
予告編が4本入り、カメラ男のキレの良いダンスを挟んで、いよいよ始まります。


(ここからネタバレわんさか入ります)

いきなり自転車で疾走するタコスから入って吹きましたw。TV版の引きがこのシーンだったんですよね。
中田譲治さんのナレーションも入り、オープニングで人物紹介しながら会場に各校集結。
ストーリーはほぼ原作準拠なんですが、原村和が仮眠してる間にエトペンが盗まれるエピソードが改変されたのは個人的にすごく嬉しかったですね。
あの爽やかな青春麻雀群像劇の中で、あのエピソードだけ…ちょっと嫌なものを感じて、原作でもアニメ版でも好きじゃなかったんですよ。(こういう性格だから『聲の形』が見れない)
盗まれるのではなく、一緒に仮眠していた宮永咲が抱いて熟睡していたので、そのまま置いて対局に挑もうとしたら、目覚めた咲がエトペンを和に届けるためやってくる。いいじゃないか!
まあ、エトペンの発見に天江衣が一役買って、ハギヨシが繕ってくれる流れが無くなりましたが、そこは仕方ないでしょう。おそらく時間の都合と、話を散漫にしないためだと思います。
では、順を追って決勝の感想を。

【先鋒戦】
清澄のタコスがエネルギー源のタコスを龍門渕の井上純に喰われてダッシュ出来ない間、その龍門渕の井上が畳み掛け、それを風越女子の福路さんが牽制しつつペースを握る展開。
タコスはTVの時から役作りの破壊力が散々言われてましたが、身体がデカいのも含めてよくやってくれてると思います。
井上純はボーイッシュというか、麗人要素と憎まれ言動が原作以上に加わって申し分ないキャスティング。
福路美穂子さんは常に片目を瞑っている外見が…実写だと妙にインパクトありますが、落ち着いた実力者っぷりがよく出ていました。結果的に先鋒で大成功。映画だけ見ると竹井久との因縁が分かりづらいけど。
鶴賀学園の津山睦月は面子的に目立たないが、美人。

【次鋒戦】
鶴賀学園の妹尾佳織の初心者タコ麻雀に、他3人が翻弄される展開。本来はここでエトペン盗難などが入ってくるんだけど改変されたんで、闘牌自体は地味。
清澄の染谷まこは、個人的に実写化最大の成功。顔がすっげえ好みです、原作ではワカメ扱いなのにw。清澄の5人では一番目立たないポジションでしたが。
鶴賀学園の妹尾佳織の役の子は水着仕事の多いグラビアアイドルですが、素人らしいたどたどしさを買われたのでしょう。
龍門渕の沢村智紀、風越女子の吉留未春はそれぞれいい眼鏡っぷりでしたが、見せ場は少ない。

【中堅戦】
清澄の部長竹井久が場を支配し、他校が圧される展開。
竹井久は清澄の中で一番…似てないんだけども、そもそも造形的なポイントが難しいキャラクターだからね。頼りがいさえ感じさせればいいと思うんで問題無し。ハネ上げツモは無難にカット割ってました。
龍門渕の国広一ちゃんは外見のインパクトはあるんだけど、原作からして闘牌ではさほど活躍してないからね。私服も着てないし、どっちかというと龍門渕透華の話し相手ポジション。可愛い。
風越女子の文堂星夏は糸目キャラクターだけあって細目の子をキャスティング…したのかと思いましたが、美人さんが細目を演じているそうで。悪くない。
鶴賀学園の蒲原智美(実は主将)はハマーン&ミンキーモモ型の髪型ではなく(あれは再現出来ない)、ちょっと工夫して雰囲気出してました。

【副将戦】
原村和を意識する龍門渕透華の仕掛け、ついに「のどっち」と化して場を支配したかに見えた原村和、しかしそこに「ステルスモモ」東横桃子が姿を現す。原作でも見所の多いところ。
清澄の原村和やってる子はかなり大きい脂肪の塊をお持ちなんですが、原作がアレなので少し気の毒。ツインテな髪型、覚醒のどっちなど頑張ってくれています。
龍門渕透華はかなりのハマり役。気位の高い喋りが嫌みじゃないのはスゴくいい。「おはよう、のどっち」も文句無し。
原作で自分が一番好きな鶴賀学園の東横桃子、TV版では徹底して姿を見せませんでしたが、現れ方は普通でした(光学迷彩みたいなCG処理するのかと思った)。顔も声もピッタリ。加治木さんの「私は君が欲しい!」もちゃんと出たしね。
原作では……ぽっちゃりキャラクターだった風越女子の深堀純代、演じてる子も体重増やして挑んだようですが、もう少しぽっちゃりしてほしかったかな。

【大将戦】
問答無用の展開。嶺上開花を連発する宮永咲、チャンカンでそれを止める加治木ゆみ、天江衣海底全開、追い込まれる池田、0点池田に差し込み加カンする宮永咲、池田復活も勝負は天江衣と宮永咲の叩き合いに…。二人の怪物と二人の強豪常人の名勝負。
宮永咲は独特の透明感がよく出ていて、いいキャスティングだと思います。主人公として申し分なし。原作に負けてない。
天江衣役を小学生にしたのは大正解。世の中くまなく探せば天江衣みたいな高校生もいるでしょうが、衣らしさが感じられればいい。喋り方のたどたどしさと、それでいて小難しい言い回しをするとこが実に衣。
風越女子の池田華菜は、顔が池田池田していて素晴らしい。似てるというより、笑って悲しんで調子乗って悔しがるキャラクター性がこっちに伝わってくるんですよ。伝説の名台詞「リーチせずにはいられないな」「そろそろまぜろよ」も言ってくれます。
鶴賀学園の加治木ゆみは、落ち着いたオーラで化け物相手に奮闘する様といい、最終局終了時に手牌を伏せるとこといい、いい芝居をしています。

とにかくね、漫画の実写化作品としては大成功の部類。というか、このレベルまで成功した実写化があったか?
完成度の高い原作を、ほとんどいじらずにただ再現することに徹しつつ、作品のテンポを失わないような改変を混ぜている。エトペンが盗まれないとか、京太郎の存在が消されているとか、一部の闘牌(咲の安アガリ3連とか)が省略されてるとか。
パンフレットに監督が、「原作が面白いのだからそのままやろう!」というコンセプトのもと、オーディションで200人以上の女の子に会って配役を決め、リハと麻雀練習を繰り返したと書いてあります。嬉しいことです。
結果、原作と同じ感動を得ることが出来る。これは難しいんですよ。
あと、作品の出来がいいこともあって、演じている10代20代の若い女の子達の、輝いている時間を閉じこめた映像となっている点も評価したい。これだけの数の若い子らが役になりきって熱演するというのはいいもんです。ここから大物になる子もいるかもしれない。
実際の若い女の子がやることで、原作よりも部活感が出ているのもいいなあ。3年生はこれで引退…。
願わくば続編やってほしいとこですけど、なんせ原作が足踏みしてますしねえ…。一応映画は咲が「お姉ちゃんの待つ全国へ!」という感じで終わるんですが、全国にしろ合宿にしろその他にしろ…現時点で実写化は出来ないでしょうねえ。

基本的には『咲-Saki-』を読んだ、アニメ見たという人向けの映画です。
でも全く知らない人が映画見ても、なんやかんやで楽しめると思うんです。それだけクオリティは高い。
『ガルパン劇場版』はガルパン未見でも存分に楽しめる名作ですが、『咲-Saki-』の実写映画もそれに近いですね。
ただ…いかんせん公開館が少ないので、なかなか見られないかもしれませんが、機会があれば是非御覧頂きたい。レンタルや配信に出たらそれでもいいので。
自分も…あと1回見とこうか思案中。遠いんでねえw。『モアナ』も見たいし。

ともかく『咲-Saki-』はやはり名作だと実感出来る実写版です。毛嫌いせず是非。
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2017/03/12 Sun. 21:33 | trackback: 0 | comment: 4edit

コメント

全く期待してませんでしたが、メテオさんの熱のこもったレビューを読む限りでは相当いい出来のようですね。映画館に行くかどうかはわからないけど、どんな形にせよ見ようと思いました。

咲は確かに名作だと思いますが、登場キャラが多すぎて辛い…
記憶力の弱い自分が純粋に楽しめたのは県大会まででした。

エトワ-ル☆ #- | URL | 2017/03/13 23:24 * edit *

>>エトワール☆様
反応遅くなりました、すいません。
実は自分も県予選までしか付いていってない派です。その後はパラパラと見たりしてるんですが、なかなか進まないようですし。
それだけに、この県予選決勝だけを映画にするべく、TVで序盤をやった監督は慧眼だと思います。
馬鹿なことを大真面目にやってもらえるのは嬉しいことです。

メテオ #- | URL | 2017/03/19 02:49 * edit *

さすがのレビュー、感服いたしました。
「咲で儲けようとしてるにしても実写化とかちょっとファンをバカにしてるだろ」とか思ってた時期もありました、監督に頭下げたい気持ちでいっぱいですわ……
惜しむらくは評判よくてもネタ映画感は払拭できず、公開週が伸びることもなく(客足も伸びず)やはり爆死してしまい…難しいですね。そもそも麻雀漫画映画化、が咲どうこう関係なく厳しいだろうのはわかる(ふつう、観ない)ので、企画通した人はまず偉い、感謝であります。

ベラミ #- | URL | 2017/04/05 09:28 * edit *

>>ベラミ様
小規模公開ですから致し方ありません。でもよくTV版4+1話やりましたよね。
製作委員会で大金が出るような映画になっちゃうと、いろいろ大人の事情が発生しますし、これで良かったんだと思います。
二階堂亜紀の映画の主役が加治木ゆみ役の子になるそうですし、『咲-Saki-』を足がかりに出世していってくれれば嬉しい限りです。

メテオ #- | URL | 2017/04/09 03:08 * edit *

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