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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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前後編映画にはリスクがある 

映画がウケるとシリーズ化するというのは、昔からよくある話です。
ナンバリングが付いていくタイプでは『ロッキー』や『ランボー』、『ターミネーター』『エイリアン』『ミッションインポッシブル』などが有名ですね。1作目の高評価をうけて2作目を作ったら、これも客が入ってシリーズ化していく。『インディジョーンズ』もそうか。
日本だとナンバリングはしないものの、『男はつらいよ』『駅前シリーズ』、植木等の『日本一の○○男』など喜劇に多いんですが、近年は『ビーバップハイスクール』と『あぶない刑事』、『踊る大捜査線』『海猿』が成功したくらいですかね。
割と多いのが、『バックトゥザフューチャー』や『マトリックス』『スターウォーズ』のように、1作目のヒットをうけて3部作とかサーガ化するケースですね。2作目と3作目を同時に撮影しちゃうのが多いようで。『ロードオブザリング』は最初から3部作ですけど。
変則的なのは『スーパーマン』で、あれは1作目と2作目が同時撮影されています。1作目のエンドロールの最後に「NEXT YEAR SUPERMAN Ⅱ」と出るのは有名な話で、2作目の三悪は1作目にちゃんと登場しています。

さて、近年の邦画では最初から「前後編」を謳った映画がよく作られています。
『デスノート』『進撃の巨人』『64』『ちはやふる』など、ジャンルも方向性もいろいろなんですが、とにかく前後編にしたがる。
これにはもちろんメリットがあって、まず重厚な原作をあまり端折らずにじっくり映画化出来ます。原作ファンの不満も抑えられるでしょう。
加えて、単純に2本撮るより予算が少なくて済みます。俳優のスケジュールも押さえやすい。
それでいて、後編は前編の80%くらいの興収が計算出来るのですから、映画業界としては利益をあげやすい。
10年くらい前に人気漫画を映画化した『NANA』という作品があって、非常に好評で40億円の興収をあげ、意気揚々と続編の製作を発表した…ものの、主演の宮崎あおいを始め幾人かのキャストのスケジュールを押さえられずキャスト交代となり、結果『NANA2』の興収は12.5億円となってしまった。この事例が、最初から前後編で映画を撮る流れの発端になったのでしょう。
しかし、必ずしも良いことばかりだとは思わないんですよね。

前後編ということは、前編を見てない人が後編を見るはずがない。だから後編は前編の80%くらいになるし、『進撃の巨人』みたいに前編の評判が悪いと後編では半減してしまう。
これは意外と怖いことだと思うんですよね。客が入る見込みの無い映画を上映しなきゃいけない。空席だらけ。
今年の春、2つの前後編映画が封切られたんです。『3月のライオン』『サクラダリセット』ですね。
自分は『3月のライオン』という漫画については、「漫画ジャーナリストの間では評価される作品」というイメージを持ってまして、将棋漫画好きにも関わらずかなり苦手な作品です。正直、面白いと思ったことはありません。
そういう感じなもんで、映画館で予告編を見ても全く食指が動かず、「ああ今年はこれが東宝の前後編映画なのか」としか思ってませんでした。ほんわかな雰囲気を醸し出す漫画と違って、えらく殺伐とした内容っぽいなあ…という感想。
ま、原作が好きな人は見るんだろうよ…と思っていたら、これが春休み前から公開してるのに、4月2日時点の興収が5.7億円…。4月半ばからは後編が始まるんですが。
ちなみに昨年の『ちはやふる』は前編が興収18億円ですので、比較するまでもなくこれは「爆死」です。
原作自体はまあ…意識高い漫画読みにはウケてるみたいですし、NHKでアニメ化もされてるんですが、一般層への広がりは無いかも。
見た人のレビューを読んでもかなり賛否ある内容で、口コミも良い方には作用しなさそう。そもそも原作ファンは羽海野チカのほんわか作風が好きなんであって、殺伐とした世界観は望んでないようで。
ま、いろいろな戦略ミスがあったうえでの現在の興収なんですが、問題は…これ後編の公開を控えてるんですよ。後編は前編を超えないというのに。後編5億もいかないのが濃厚。
昨年の『ちはやふる』にしたって、後編公開時に東宝がうっかり「来年、完結編を作る」とかアナウンスしちゃう大ポカをやらかして(つまり後編では完結しないと明言してしまった)、後編興収が12億に止まり、その完結編も宙に浮いて立ち消えになったままなんですがね。やれやれ。
『3月のライオン』後編は、『コナン』『クレしん』がランキングを賑わす時期に、ディズニーの実写版『美女と野獣』と同じ日に封切られます。もし前編と同規模の箱を用意するんであれば、シネコンにとっては壮大な罰ゲームとしか言いようがありません。
もう一つの『サクラダリセット』は規模はそれほど大きくないんですが、公開初日に…31週目の『君の名は。』よりも客が入らなかったという体たらくで、2週打ち切りするシネコンが続出してます。たぶん1億もいかない。
東宝じゃないから切り捨てやすいんだろうな。

この春の2作品が提示した前後編映画の問題点、「前編が失敗したら後編はただのお荷物」。
これは非常に重要だと思いますけどね。今までは運良く利益を出せていたけど、安易に前後編で映画を作ると失敗した時に傷口がデカい。
昨年もかの有名な漫画『イタズラなKiss』の実写版映画が最初から3部作で作られ、1作目が60館ほどで公開されたんですが、あまりの不入りで2作目は公開規模が20館ほどになり、3作目は…いまだに公開日程が決まってません。公式ツイッターが親切丁寧なのが不憫でね…。
アニメ『偽物語』の映画も無駄に3部作にした結果、8億→3億と興収だだ下がり。『偽物語』は『化物語』の余韻があるうちにさっさと公開すべきだったのに。
最初から前後編あるいは3部作という映画にはリスクがあるということが、一気に表面化してきた感があります。
東宝は懲りずに来年も前後編を企画してるんでしょうが、見る方に2倍金を出させる映画にちゃんとなっているのか、検証した方がいいんじゃないでしょうか。
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2017/04/05 Wed. 03:56 | trackback: 0 | comment: 0edit

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