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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『GHOST IN THE SHELL』(字幕版)を見てきました 

『攻殻機動隊』は、まあ…好きな作品ですよ。
ただ、士郎正宗の原作はほぼノータッチでしたし、それを元にした押井監督の『GHOST IN THE SHELL』も公開された頃には見てません。後年、知り合いとコタツで酒盛りしながら見て、お約束のように寝たりした程度です。
1995年の自分は金沢市在住で、仕事とセガサターンに忙しく、そして10月にエヴァンゲリオンが始まり、それを12月にLDで見て衝撃を受けることになる時期だったので、映画館にはあまり行ってなかった。
富山に来て、スカパーのPPVで『攻殻機動隊』というアニメをやってて、かなり面白いらしいというところからですね。さすがにPPVでは見なかったけど、アニマックスに降りてきたとこでガッツリ見て、「これは確かに面白いわ」と認識しました。ハマってはいなかったけど。
しっかりハマったのは、2013年頃にパチンコでCR攻殻機動隊が出た時ですね。スペックと演出が好きだったので、打ち込んで分からないとこを見て解決してました。面白い機種だったなあ。
そんなに詳しくはなかったのに、パチンコを機に全体像を把握し、漫画も読むようになった。そういう感じです。根っから心酔してる人には申し訳ないですがw。
世界観や概念において、内外のアニメや映画に大きな影響をもたらしたのは間違いないでしょう。

そんな攻殻機動隊が、ハリウッドで実写映画化されました。
思い出すのが10年くらい前に、チャイドル上がりのタレント吉野紗香が攻殻機動隊ファンで、ブログで「草薙素子役をやりたい!」と希望を述べたら……それだけなのに大炎上したという、訳の分からない事件がありましたよね。吉野紗香は気の毒にも謝罪まで強要されていました。
攻殻ファン的には、そういう発言をする事自体が思い上がっているので制裁を加えたようなんですが、「攻殻という作品のファンは特権意識の高い馬鹿ばっかり」と刷り込まれた記憶があります。
というか、攻殻ファンの男共の大半は…押井や神山特有の小難しい世界観に酔い過ぎていて、草薙素子を神格化し、女神か何かだと思い込んでいたのでしょう。
結果的に、攻殻機動隊を好きな女性ファンを一人排除し、アニメファン全体のイメージを悪化させただけです。
映画化で公式からこういう配役になりましたという発表があって、それに対してブーたれるのは構いませんよ。それはどんなコンテンツの実写映画化にもあることです。
ファンの芸能人がただ「この役やりたい」と発言しただけで叩いて叩いて謝らせるってのは、攻殻ファンのお里が知れてるってもんです。
あの時…吉野紗香を叩いて批判して土下座させた攻殻機動隊ファンのボンクラな皆さんは、今回ハリウッドでスカーレット・ヨハンソンが少佐を実際にやるのは叩かないんですかあ? 土下座させないんですかあ? 日本人がやるべきとか言ってたじゃないですか、日本人じゃないんですよおお?
吉野紗香を叩いたくせにスカーレット・ヨハンソンにはダンマリの連中はその程度の存在。反論があったらどうぞ。笑ってあげるから。
ま、攻殻の公式も…ハリウッドでの映画化だったら馬鹿な連中も干渉出来ねえよな…という考えもあったかもしれませんね。
気持ちの悪い攻殻ファンが一杯いたことは覚えておきましょう。


(ここからネタバレ入ります)

さて、そのハリウッド版『GHOST IN THE SHELL』を、4月27日に見てきました。
物語そのものは、押井版(人形使い)を分かりやすく再構築しながら、攻殻機動隊の世界観に沿うネタをいくつか散りばめてある感じです。
そして、主人公である少佐の断片記憶と苦悩、自分探索が関わってきます。
親切な再構築ではあるんですが、気になったのは…少佐の脳移植全身義体が"初の成功例"だという点が強調され過ぎていて、少佐が『ロボコップ』のマーフィーと同じに見えてしまうことです。
あれも自分の正体を記憶の断片から自分で探す話でしたし。作り出した企業に黒幕がいるというとこも同じだしね。(してみると、やっぱ『ロボコップ』は偉大な作品だよなあ)
無論攻殻の本質はそこではないんですけど、特に前半は『ロボコップ』っぽいなあ…と感じる場面が多々ありました。
押井版ほど暗くない代わりに、ちょっとお涙頂戴的な演出はあります。そこは、107分のアクション作品として分かりやすくするためのもので、理屈っぽいことを並べて煙に巻くよりは遥かにいいと思います。

世界観はすごく頑張ってます。
『ブレードランナー』の東洋大都会イメージを突き詰めた、巨大で入り乱れた東洋文化都市。街の随所に何もそこまで…と言いたくなるほどの立体ホログラム広告。
冒頭のドンパチの舞台となる居酒屋(料亭?)の、香港日本中国がチャンポンになった感覚。オリエンタルとでもいえばいいのか。
CGにせよセットにせよ小道具にせよ、画面の中にチープだと感じる部分が無く、これがハリウッドで映画化するってことだなと痛感。日本映画はどんなに頑張ってもこれが出来ない。金をかけるってのはこういうこと。
映画が始まる時に配給会社のロゴが入りますが、パラマウントの後でアジア系が二つありました。おそらく中国と香港かと。ここに日本の会社が入れないってのがねえ。そりゃあ中華系の世界観になるわな。
日本映画がリアルタイムで世界に売れたのを『君の名は。』で初めて見ましたが、その東宝も明らかに不慣れを露呈してましたし、映画の元ネタは出せても、映画として世界に売ったり、協力して製作して配給したりというのは、日本の映画会社には出来ないんでしょうね。そんな事を想定せずに生きてきたから。
見ながらそういう事を痛感してました。

その日本要素といえば役者ですが。
公安9課を束ねる荒巻を演じるのが北野武ですけど、正直なところ演技が上手いとかはありません。台詞も聞き取りにくい。英語字幕が補助してくれたけどw。
ただ、妙な存在感はあるのと、日本語でボソボソ喋っているので…おそらく日本以外の人にはそれほど不評ではないんではないかと。自分らが洋画を見ていて、英語でボソボソ喋っている俳優を大根だとは思わないみたいに。
後半で荒巻が拳銃を使うんですが、ここの動きはサマになってます。さすがは『アウトレイジ』。
黒幕を追いつめた荒巻が少佐に盛んに同意を求めるシーン、あれは「お前が殺したいだろうけど、俺が殺っちゃっていいか?」ということだろうね。
少佐が自分の正体を探していく過程で出会う女性を、桃井かおりが演じているのですが、英語を喋っても実に桃井かおりで味がありました。
現在は海外で役者活動をしておられるので、北野武みたいな不安定さは欠片もありません。
渡辺謙みたいに目立たなくてもいいので、こういう風にサラッと洋画に出てくる日本人俳優がもっといてほしいですねえ。
エンドロールにはチラホラ日本名が読みとれましたが、講談社とかはちゃんとロゴ使ってもらえよ。中華系は漢字のロゴ使ってるぞ。

スカーレット・ヨハンソンは頑張ってると思いますよ。アクションもこなしつつ、内面性を追求する難しい役ですが、外見も含めて不満は無いです。
ただ義体が白っぽ過ぎて、着ぐるみというか肉襦袢というか、そんな印象。もう少し暗色にしてもらえると良かったなあ。
バトーは中盤からカメラアイになって、「ああバトーだ」と納得w。少佐の相棒感はよく出てました。
トグサは結構活躍してて、中華系俳優でもいいよねとは思ったけど、アニメみたいにいい男ではないので…吹替で山寺宏一の声が付くのは違和感あるだろうなw。
サイトーとか出て来ないのかな…と思ってたら、クライマックスで突然狙撃役で登場して笑いました。
イシカワ、ボーマはいるようだけど判別出来ず。パズ?…いません。

『攻殻機動隊』として見ると評価は割れるだろうけど、アクション洋画として見ればまずまず面白いと思います。『ブレードランナー』と『ロボコップ』と『マトリックス』のミックスみたいな感じで。
続きがあってもいい終わり方なんだけど、アメリカでの興収を見るに…まあ無いかな。コケた訳でもないけど、大ヒットとも言えないし。
でもね、やっぱハリウッドは凄いですよ。曲がりなりにも『攻殻機動隊』をこのレベルで映画化出来るんだから。これに関しては日本映画じゃなくて良かった。
『無限の住人』も、いっそ全部ハリウッドに任せたら良かったかもしれないね。そういう歴然とした差を感じました。
元ネタを知ってる人も知らない人も、見といて損は無い映画ですよ。
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2017/05/02 Tue. 13:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

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