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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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異色の良質漫画『おてんば珠姫さま!』 

石川県に北国新聞という、最大勢力の地元紙がありまして。金沢在住の頃は、ちょくちょく読んでました。森喜朗元首相の事は絶対悪く書かない…ケホンケホン…。
で、その北国新聞社が刊行している『アクタス』という月刊雑誌があります。石川県はもとより、富山県、福井県でも主要書店には置いてある、オールカラーの地元情報雑誌です。
内容は、石川県を中心とした神の国…いや北陸三県の政治、文化、スポーツなどを雑多に扱っており、松井秀喜や出島、サッカーの本田(星稜高校OB)を郷土の英雄として盛んに載せてますねw。
自分は前の仕事が教育関係だったため、定期的に載る北陸三県の県立高校ランク情報を重宝してました。北陸三県でその手の仕事をしている人は、必ず読んでいるはずです。おかげで、出身は長崎県なのに富山県始め北陸三県の高校事情には通じてます。
そんな地元情報のごった煮みたいな雑誌に、5年前から連載されている密かな人気漫画が『おてんば珠姫さま!』です。

この漫画、毎月8ページ、オールカラー(雑誌自体がオールカラーだしね)という珍しい形態で連載されています。
主役は珠姫さま、13才。二代将軍徳川秀忠の娘で、1601年に3才で加賀前田家に嫁いできます。どこから見ても完全な政略結婚ですが、なにせ3才でやって来た訳ですから、嫁入りというより加賀前田家で育ったというところ。この珠姫さまが、おてんばというかわんぱくwというか、13才の子供として市井の人々や金沢の文化に触れてゆくのが主な展開。
ちなみに夫は前田利常、加賀前田家三代藩主の19才。いつも鼻毛を伸ばしてのほほんと惚けているんですが、…まあ、歴史好きの人には、幕府を油断させるためアホっぽくしていたというのは常識ですよね。まあ、そういう人です。

この珠姫さま、しょっちゅう城を抜け出しては、市井の友達と遊んだり、全く知らなかった物事の実情に触れたり、仕事を手伝ったり、大喧嘩や大立ち回りをしたり、お世話係を苦悩wさせる日々を送っています。
珠姫さまにそういう事をさせながら当時の文化や背景を説明する、一種の学習漫画でもある訳ですが、なにせ珠姫さまのキャラクターが生き生きと魅力的で、さらに長期連載となって伏線や脇役も充実してきたので、もはや学習漫画の枠には入れられなくなってますね。
第一、1話から珠姫さまがならず者に襲われそうになるなど、結構シリアスな描写もありますから、開始当初からただの学習漫画にするつもりは無かったんでしょう。

あと絶妙だと思ったのは年代設定。珠姫さまが3才で嫁いだのが1601年ですから、13才の時点では1611年。この時期はまだ豊臣家が存在していて、鎖国も完成していない、実に微妙な面白い時期です。
この漫画の脇役として異彩を放つのが、まず豪姫。前田利家の四女で豊臣秀吉の養女、そして宇喜多秀家の妻である当代随一の大物女傑。関ヶ原以降は前田家預かりでしたねえ。珠姫さま以上のおてんばだった自分を踏まえ、珠姫を暖かく見守り、時に一緒に悪さをするw実に素敵なおばさま。珠姫も母のように慕ってます。まさに生きた手本w。
出番は少ないですが、かの高山右近もこの時期前田家にいます。もうじき国外追放となる身ですが、南蛮寺でキリスト教の素晴らしさを珠姫さまに説いてました。
また、珠姫さまの姉である千姫さまが大坂城を抜け出してw遊びに来たことも。姉妹初対面! 大坂→金沢というのもなかなかな距離ですがw。こういうお遊びも楽しいものです。千姫さまは4年後に落城を経験するんだよなあ…。
珠姫さま13才という年齢と、時代背景がピタっと一致した絶妙の時期だと思います。

さて、この『おてんば珠姫さま!』を描いているのが大西巷一さんという漫画家。現在38才くらいですね。
デビューは1997年に『アフタヌーン』で。代表作に『女渦JOKER』(渦は女偏です)、『曹操孟徳正伝』。あー、読んだかもしれない。
現在は加賀ゆびぬき作家の奥様と結婚されて金沢在住。『コミックヒストリア』にも連載を持っておられるようです。
画は安定して上手いと思います。生き生きと躍動感溢れる珠姫さまを描けているので、読んでいて実に楽しいです。コマから人物の全身像がはみ出る技法をよく使っておられるのも、躍動感を出すためでしょうね。
また、人物の描き分け、背景なども安定して上手く、仕上げがオールカラーになる事を踏まえて描いてらっしゃるんだろうなあと感服します。
いわゆる萌え絵ではないんですが、世間の萌え絵がたいてい静止しているのに対して、動きの感じられる絵で逆に萌えさせてくれる、素晴らしい漫画家さんです。

現在2巻まで刊行中なんですが、1冊1143円+税という価格設定はどうにかならなかったのか北国新聞社よ。いやまあオールカラー本なんで、安く出来ないのも理解は出来ますが。
こんな良質な漫画を、北陸三県だけのものにしとくのはもったいないので、なんとか全国に販路を作って売ってくださいよ~。とらのあなやアニメイトあたりにも売り込まないとダメですよ。

今や『アクタス』の目玉連載、石川県発の面白漫画『おてんば珠姫さま!』、通販でも何でもいいので、たくさんの人の目に触れてくれるのを祈るばかりです。
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2011/02/15 Tue. 20:19 | trackback: 0 | comment: 0edit

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