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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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『ロマンスの薬あげます!』(楳図かずお) 

先月、24時間営業のTSUTAYAの書店で夜中に本を物色していて、普段ならあまり気にしない文庫サイズのコミックの棚も一通り目で追っていたら、見つけました。

『ロマンスの薬あげます!』(楳図かずお)
なかよしオリジナル版作品集1  講談社  850円

おお! これはいいものを見つけた! 自分にとっての神漫画家である楳図かずおの、必ず語られるエポックメーキングな位置付けのコメディ作品。自分はこの作品をまだ読んだ事が無いんですよね。文庫サイズなのが残念ですが、思い立ったが吉日と即レジへ。
ただ、ウキウキと購入しておきながら、「あとで落ち着いて読もう」と袋のまま部屋の片隅に放置するのが自分の悪い癖でしてw。そうやって長期間寝かせている本が…結構あったり、果ては部屋の片付けにともない、読まずにブクオフ行きになる本もあります。実はコミック『ナナマルサンバツ』の1巻は買ったものの、興味が湧かず「多分読まないな」と判断して夏頃にブクオフに叩き売ってきましたw。よって2巻は買ってません。
幸い、この本は以前から興味があったので、先日ようやく書店の袋から出して、じっくりと読ませて頂きました。ざっと感想を書いてみます。

まず本の帯に"楳図ギャグの原点! 45年の時を越えてオリジナル版で初の文庫完全復刻!"とあります。この作品は1966年(昭和41年)、月刊『なかよし』の新連載で、それまで恐怖漫画で読者を震えあがらせていた楳図かずおが、イメージ一転して発表した学園ラブコメディです。楳図かずお研究本あたりでよく扱われる作品ですね。さすがに自分が生まれる前の新連載は知らないですw。
後に秋田書店の楳図かずおコミックスで『ロマンスの薬』と改題されて出版されていたようですが、自分も友達も買ってなかったですねえ。そうやって読む機会が無いまま今に至ってました。

とある学校のクラスに、小野たかしという生徒が転校してくる。この小野たかし君が大層なハンサム(決してイケメンではない)で、クラス中の女子が一気に色めき立つ、という導入。いや、小野たかし君バタ臭いわw。いい男といえば草刈正雄という世代なら分かってもらえるバタ臭さです。
色めき立つ女子の中で、小野たかしに一際心奪われた女子生徒にスポットが当たるのだけど、この娘がまあ可愛いこと! やっぱり楳図先生、女の子描くのは好きなんだろうなあ。いわゆるお人形さんのような可愛らしさです。
で、この女の子が帰宅して、花小路春名という名前だという事が分かるんだけど、この春名がその場に顔を見せた祖母に向かって「なによ、ばばあ!」と怒鳴るんですなwww。
楳図かずお作品が好きな人にはお馴染みでしょうが、外見が美しい人は、性格が悪い事が多いですね。その逆に外見が悪かったり、障害を持っている人が物語のキーパーソンになったりする(『漂流教室』の西さんとか)。一種の楳図哲学なんでしょうね。
この物語の主人公である花小路春名も、外見の良さとは裏腹に、自己中で内弁慶。さらに、家の蔵で見つけた"ロマンスの薬"を使って小野たかし君と相思相愛になるべく策を巡らす策士でもあります。可愛い顔してババンバン~。

この春名とライバルの秋子との、小野たかしを巡るいがみ合いにクラス全体が巻き込まれていくというのが大筋。細かいギャグはさすがに古いものの、テンポの良さと画の美麗さで、今読んでも普通に楽しめます。少女漫画素養がある方はなおさらですね。
惜しむらくは、終盤の展開が怒涛過ぎて、唐突に終わった感がある事ですねえ。特に春名のお姉さんは、もう少し出番を作っておいてほしかった。そうするとオチが見えすぎるかもしれませんが…。
あと、春名と秋子の決闘で、お互い相手のお尻を叩くというのは、今だと別な意味で素晴らしい決闘だと思うなあw。45年前とは思えない斬新さです。

終わり方が唐突な割に、きちんと余韻があるというのも不思議です。連載期間は1年、それくらいがちょうど良いんでしょうかね。
長年読みたいと思ってた漫画でしたが、期待通り面白い内容でした。やはり恐怖と笑いは紙一重ですね。
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2011/10/20 Thu. 06:40 | trackback: 0 | comment: 0edit

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