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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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北大路欣也の代表作は? 

「またか…」

そう思ったニュースがありましたので、いい機会ですから語ってみたいと思います。
『北大路欣也という役者』についてね。


(転載ここから)

俳優の故藤田まことさん主演で人気を集めたフジテレビ系時代劇「剣客商売」が、俳優の北大路欣也(69)主演で2年半ぶりに復活することが30日、分かった。
時代は江戸、40歳も年下の若い女性を妻にする60歳近い剣の達人、秋山小兵衛の武勇伝。
北大路は「役とはいえ、いい思いをさせていただいてます」とニンマリで、今年夏にまずは単発ドラマとして放送される。

作家の故池波正太郎さの生んだ「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ同名代表作が原作。
藤田さんは1998年から2010年2月までシリーズや単発で小兵衛を演じて当たり役となり、北大路で4人目の主役となる。

起用理由について、担当の成河広明プロデューサー(42)は「原作の持つ奥深さや斬新さ、軽妙洒脱な世界を描く時、思い浮かんだのが北大路さんでした。日本を代表する俳優で時代劇スターの北大路さんなら、新しい小兵衛を創り出していただけると思ったんです」と語る。

今月初めに京都・松竹撮影所で撮入。小兵衛の妻になるおはるに女優、貫地谷しほり(26)、小兵衛に思いを寄せる女剣士、三冬役に女優でモデル、杏(26)を迎え、老中田沼意次の主催した剣術試合を振り出しに起きる数々の事件と人間模様が描かれる。

すでに撮り終えた北大路は大好きな池波作品に初出演とあって「まさかこの役をやらせていただけるとは。(2人の若い女性に思いを寄せられ)役とはいえ、いい思いをさせていただいています」と嬉しそう。小兵衛は普段ひょうひょうとした人物でもあり「変化球をいくつも持ったような役なので、僕にとっては挑戦です」と新鮮な気持ちで取り組めたようだ。

妻となる貫地谷は「最初は戸惑いもあったけど、演じているうちに小兵衛さんがかわいく思えてきました」、剣士役の杏は「歴史も時代劇も池波作品もすごく好きなので、本当に光栄です」と今も興奮さめやらぬ様子だ。
スタッフはシリーズ化も視野に入れており、まずは単発で時代劇ファンの心をガッチリつかみそうだ。

(転載ここまで)


「またか…」
これは、別に北大路欣也が嫌とか、そういう理由ではないんです。むしろ素晴らしい役者さんだと思ってます。
前々から不思議に…というか、もったいなく思っていたのが「何故、北大路欣也はリリーフ専門なのか?」という事なんですね。それも、前任者のイメージが強烈な役柄ばかり。

ここで、自分が知る限りの北大路欣也リリーフ歴について書いてみます。

◎明智小五郎(天知茂の後任)
天知茂さんという役者さんは、画に描いたような"歩くニヒル"で、いるだけで非日常な空間を作り出せる希有な存在でした。『非情のライセンス』のぶっ飛んだ設定も天知さんならアリ。
その天知さん最大の当たり役とも言える『江戸川乱歩・美女シリーズ』の明智小五郎は、どんな奇っ怪な事件でも苦虫噛み潰したようなニヒル顔で渡り合い、肝心な場面では顔の特殊メイクをペリペリ剥がして明智小五郎登場のお約束をやってのけるという、強烈なキャラクターでした。天知さんが育てたようなもんです。
北大路さんの明智小五郎は、確かに若返ってキレは良かったですけど、あのシリーズ独特の怪しさが消え失せ、健康的な明智小五郎という印象でした。顔ペリペリもやってたけど…。

◎銭形平次(大川橋蔵の後、風間杜夫を経ての後任)
銭形平次といえば大川橋蔵、大川橋蔵といえば銭形平次。これほどマッチした役柄と役者は空前絶後でしょう。
時代劇最長(シーズン物の水戸黄門を除く)の888回の放送回数。時代劇専門チャンネルでの放送はいつも数年がかりw。開始当初は白黒放送ですよ。
女形の歌舞伎役者である橋蔵の持つ誠実さと男の色気が、庶民の為に奔走する腕利き岡っ引きの平次に強烈にマッチングして、視聴者からの圧倒的支持を得た名作。ここぞという場面で出る銭投げ、平次が出かける時に女房が火打ち石をカチカチやるシーンなど、真似したくなる要素がキチンとあるのもいいですよね。
番組が最終回(ゲストが美空ひばり!)を迎えた半年後に橋蔵さんが病気で亡くなられたのも印象深いです。まさに一世一代の平次役者。
北大路さんの平次は、風間杜夫というワンポイントを挟んでいたせいか、結構良かったように思います。実直な北大路オーラが存分に出せていたと思うし。橋蔵平次に対して埋もれてしまうのは仕方ないですけどね。

◎旗本退屈男・早乙女主水之介(市川右太衛門)
これはリリーフというより、親子継承だからまあいいんですけど。
ただ、市川右太衛門独特の節回しによる「(ぷぁっ)天下御免の向こう傷!(ぷぁっ)拙者早乙女っ(ぷぁっ)主水之介ぇ!」などの決め台詞が流行った事を考えると、やはり前任者のイメージが染み着いた役柄なんですよね。西川のりおがやってたのも右太衛門版だしw。
あと、あくまでイメージとしてですが、早乙女主水之介の持つ派手派手しさが、北大路さんとはマッチしなかった感もあるかなあ。

◎大岡越前(加藤剛からの間接後任)
日本人に「大岡越前と言えば?」と聞いたら、9割方「加藤剛でしょ」と返ってくるであろう、大岡越前のイメージアップに大貢献した役者さんですよね。庶民的町奉行の遠山金四郎とは対照的な、為政者としての町奉行像をクソ真面目に見せてくれましたw。テーマソングも良かったなあ。
北大路さん版はTV局も違うし、直接に役を継承した訳ではないんですけど、加藤剛さんのイメージが完全に出来上がってる役柄をよくやるよなあ…と思ったものです。

◎子連れ狼・拝一刀(萬屋錦之介、田村正和などの間接後任)
これもねえw。錦之介の拝一刀といえば、70年代が生んだ豪快極まる怪作。
不健康そうな一刀の顔色と目のクマ、喋ると案外高音w、乗り心地悪そうな押し車に大五郎、その押し車には近代兵器w、毎回大五郎の目の前で起こる殺戮、恐怖の毒味役・阿部頼母(金田龍之介の怪演)、ラスボス柳生烈堂との長い長い対決など、もう魅力いっぱいの作品でした。パロディもたくさんされたし、主題歌も有名だしね。
北大路さん版は、原作や錦之介版の…怪しい部分を削ぎ落としたという感じで、阿部頼母は出ないし、柳生烈堂が単なる悪役という、なんじゃそりゃ(゜Д゜)的な仕上がり。押し車の近代兵器もありません。
まあ真摯に作ってはいたし、大五郎にとっての良き父親みたいな面を強調したんだろうと思いますが…。

そして今回は『剣客商売』ですよ。
こういうリリーフ仕事が回ってくるのは、北大路欣也が"上手い、間違いない"役者である事の証明ではあるんですよね。ただ、便利屋扱いされてるようでもあり、判断が非常に難しい。
北野武が『座頭市』をやる時の記者会見で、「勝さんが生きておられたら、こんなバカな事はしないよ」と言っていて、大いに賛同した覚えがあります。リリーフは難しいのに割りに合わないんですよ。
北大路さんは、こういう…前任者のイメージが強烈な仕事を、好んでやっているのかなあ。いや、おそらくは好んでやっているのだろうと思います。イバラの道を進んでいくような感覚で。
それは賞賛すべき事なんですけど、一つ残念な事があるんです。
『北大路欣也の代表作は何か?』と考えた時に、スッと出てこないんですよ。あれほどの役者なのに。

まあ映画だと、『仁義なき戦い』の2部か『八甲田山』。でもどっちも北大路欣也が…というほどの主演ではないんですよね。印象的ではあるんだけど。
TVだと…『独眼竜政宗』の伊達輝宗は最高だったなあ、主演じゃないけどw。あの輝宗の慧眼と死に際があればこそ、政宗が引き立つのです。
…やっぱ北大路欣也は、脇で重厚な演技をさせると映えるタイプなのかなあ。

北大路欣也ももう69才。リリーフと重要脇役に重きを置く大物というのも趣はあるんですが、北大路欣也といえばこれだね!という役柄にぜひ巡り会ってほしいなあ。
『剣客商売』も、無難にこなしてしまうんだろうけどなあ…。
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2012/06/03 Sun. 07:00 | trackback: 1 | comment: 0edit

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「またか…」そう思ったニュースがありましたので、いい機会ですから語ってみたいと思います。『北大路欣也という役者』についてね。(転載ここから)俳優の故藤田まことさん主演で人気を集めたフジテレビ系時代劇「剣客商売」が、俳優の北大路欣也(69)主演で2年半ぶり?...

まとめwoネタ速neo | 2012/06/03 09:14

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