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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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明徳義塾、馬淵監督の凄み 

生まれて初めて買ってもらったコミックスは『キャプテン』の10巻でした(何故10巻…と言われても、事実だからね)。
この一冊の10巻を何百回読んだかは覚えてませんが、ここを皮切りに『キャプテン』という漫画に触れる事で、とても大事な事柄をたくさん学べました。
『キャプテン』には、野球の本質が包み隠さず描かれていたのですよ。

高校野球予選で、高知県の代表が明徳義塾に決まったそうです。そして伝え聞くところによると、明徳は相手の4番を5つの四球(敬遠2つ)で封じて延長にもつれ込み、サヨナラで甲子園切符を掴んだそう。

『素晴らしい!!!』

まずね、"正々堂々"だの"高校生らしく"だの"教育の一環"だの言ってるヤツは、何からそんなに目を逸らして生きてるんだっつーの! 自分がドス汚れているからって、代償行為を高校生の野球に求めるんじゃねーよ!
高校生は負けたら終わりなんじゃ! (今回の件には20年来の思い入れがあるので、気合い入ってます)

さて、四球は故意か否かで捉えようも変わります。そのつもりが無いのに四球にしてしまうとボディーブローのようにダメージを受けてしまうもの。しかし「塁を1つくれてやる」つもりの四球は、守備側のギャンブル。次の打者を抑えられれば成功ですが、失敗すれば致命傷にもなりかねません。
どの打者で勝負をするかは、高校野球の場合、監督がしっかり読み切る事が必要。4番は危険だが、5番なら抑えられると判断したら、手を抜かずに作戦を徹底する。これが出来る監督は強い。
明徳の馬淵監督は、20年前に甲子園で石川県の星稜高校と対戦した時、星稜が4番打者が突出し過ぎていてバランスが悪い事を見抜いて、4番打者に1つ塁をくれてやる代わりに、徹底して5番を抑える作戦を実施。これは素晴らしい作戦でした。4番を封じられた星稜は為す術無く敗北します。
野球において大事なのは、最高の打者と勝負せざるを得ない形を作る事。3番王→4番長嶋とか、3番バース→4番掛布とかですね。また、清原がこの作戦を評して「僕の高校の場合は、敬遠しても後ろが打つからねえ」と語っています。清原を敬遠しても、桑田や内匠やその他がボコボコ打つんだから、意味は無い訳です。
星稜には酷な言い方ですが、4番の実力に胡座をかいて、4番の後ろを打つ5番の育成を怠った。その致命的弱点を明徳に突かれた。負けるべくして負けたのです。
この試合の後に巻き起こった、高校野球見てるヤツは馬鹿ばっかかよと言いたくなるような感情論については、思い出したくもありません。
バスケットボールで言えば、残り10秒でのセットプレイで逆転のチャンス。だけど相手に凄いセンターがいる。まともにいったら止められる。そこでまずボールを貰った選手が、相手のセンター方向へドリブルで切れ込む…と見せかけて、味方にパス。そこからシューティングガードにパスを繋いで、相手センターに仕事をさせない形でスリーを狙う。できればブザービーターで決める。
そして、その通りに勝ったチームに対して…「相手センターが仕事出来なくて可哀相だ!」と言い出すくらい、あの時の感情論は馬鹿でした。
さて、20年経ちましたが、あの時変な感情論を振りかざしてた皆さん、頭冷えましたか? あなた方のお涙頂戴の感情論は完璧な間違いです。 星稜の4番も、明徳の投手も、同じ高校生で、同じ野球のルールの中で戦っただけで、明徳が一枚上手だっただけです。

20年間、明徳義塾の馬淵監督は、自分の作戦が正しい事を疑った事は無いでしょう。だからこそ今回、甲子園切符をかけた大事な決勝戦で、再度あの作戦を仕掛けてこれたのです(ホント、尊敬するわ)。
勝てば天国、負ければ地獄というのが高校野球。長年その現場で指揮を執るという事は、勝負師として徹底出来るという事です。ましてや今回は延長戦までいく勝負、一つのミスが命取り。そこで勝てたというのは、馬淵監督の勝負師ぶりもさることながら、部員にもその意図がきちんと伝わっていたからでしょう。
ちなみに、今回も5番打者は完璧に封じたそう。うむ、いい勝ち方だ。

『キャプテン』という漫画は、野球に青春をうんぬんみたいな紹介もできますが、野球の面白い部分が誤魔化さずに凝縮されている点が非常に秀逸なんです。
2塁ランナーは、相手バッテリーのサインを盗んで、打者に伝える事が当然。キャッチャーもそれを踏まえた上で、偽のサインを出したり、ノーサインに切り替えたりする。
青葉学園の監督(グラサン、cv森山周一郎)は、墨谷二中で孤軍奮闘の投球をするイガラシを、ファールで潰そうとする。そこまで追い込まれた故の苦肉の策だが、強烈に効果的で、墨谷二中としては為す術が無かった(本来は、そうならない為に谷口が投手の練習をしていたんだけど)。
同じファール攻めは、イガラシ3年時に北戸中が仕掛けてきたものの、イガラシが極限まで耐え、残りを近藤が意外に踏ん張って、最後に近藤がムラっ気出したもののw、イガラシのファインプレイで命拾いした。
予選などでは、相手の学校まで誰かが出かけて、情報収集してくるのが当たり前。これを逆に仕掛けられて、たいして強くない金成中に苦戦したりする事も。
近藤キャプテン時代、墨谷二中の走者が本塁に突入してくるそのコースに、相手キャッチャーがキャッチャーマスクをさり気なく置いて妨害、揉める。その後でキャッチャーがまた同じ事をしようとしたら、審判がマスクを蹴り飛ばしたw。
…ざっと思い出しただけでも、こういう感じのシーンがあります。
野球は綺麗事じゃあ勝てない。盗んだり殺したり奪ったりするスポーツですよ。『キャプテン』という漫画には、勝負は非情という大事な事を教わったと思ってます。

野球は複雑なルールの中で、相手の裏をかきながら勝利を目指すスポーツ。
20年前、馬鹿どもに罵られた馬淵監督は、全く間違ってません。間違っているのは、罵った自称高校野球ファンの、アーパーどもです。
アーパーどもは、『キャプテン』を100回読んで、野球の非情な部分を勉強してこい。
乱文失敬。
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2012/07/27 Fri. 06:55 | trackback: 0 | comment: 0edit

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