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メテオ・ストライクス!

いろんな分野で独り言を日々書きます。稼働終了したセガのクイズゲーム『Answer×Answer』を振り返る事もあります。

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久間発言の裏側 

高校の頃に、世界史の久間先生という方がおられましてね。白髪短髪で小柄な、穏健な先生でした。
歴史系の先生にはありがちな、ちょくちょく脱線してよもやま話をするのを好むタイプ。歴史好きには面白い先生でしたね。
世界史の定期テストでも、解答用紙の最後に必ず、そのテストにおける自分の点数を予想して書き込む欄があり、ピタリ正解した生徒にはもれなくプラス5点してくれる茶目っ気もありました(そんなのは良くない…とか述べる方とは友達にはなれんね)。少しでも点数を上げておきたい我々は、自分の書いた答えがどの程度合っているのかをしっかり見直して、配点を計算し、おもむろに点数を書いたものです。2年間の世界史授業で、一度だけピタリ正解して5点上げてもらいました。

自分は当時から三国志好きだったので、それも含めて中国史を学べると思い世界史を選択したんですが、久間先生の授業は…西洋史一辺倒で、中国史は全て割愛されましたorz。
まあ、週2回の世界史の授業で広範囲の知識を教えなきゃいけないから、メインストリームの西洋史に絞ったんだろうとは推測できます。が、感情は「中国史全部飛ばしやがって…」と暗く燃えるのは致し方ありません。
高校最後の定期テスト。世界史の答案には、おなじみの自分の点数予想欄の他に、『2年間の世界史を通して、思った事があれば何でも書いてください』という、点数抜きの感想欄がありました。
自分は黒い情念の炎を燃やしながら、ハッキリと書きました。

「自分は、中国史を習いたくて世界史を選択しましたが、先生の授業ではついぞ中国史に触れることはありませんでした。大変残念です」

後日返却された答案には一言『ごめんなさい』と書いてありました。この一言を貰っただけで気分的にはチャラですw。言いたい事は言えたしね。
自分が世界史選択だった割に西洋史の細かいとこに弱い(特に人名)のは、正直気合い入ってなかったからです。今思えばもったいなかったな。

その久間先生が、最初の授業の時に自己紹介で言われました。
「うちの兄貴は国会議員やってるもんで、自分は兄貴の選挙区じゃない学校ばかり転勤しとるんよ」
久間先生のお兄さんは、長崎1区(中選挙区当時)の自民党国会議員、久間章生。そう、後の初代防衛大臣のあの方です。
「兄貴とはたまに会うけど、あっちも歴史好きなもんで、会うとよく歴史の話をしてるねえ」
…この、何気なく聞いた久間先生の自己紹介雑談。これがまさか、20年の時間を経てまざまざと甦ってくるとは…ね。

久間大臣「原爆は仕方なかった(要約)」

この発言を最初に聞いた時、「ああ、なんていう後世の歴史家発言…」と頭を抱えました。
発言そのものは、ある方向から見れば間違いではないんです。世界史教師である弟さんと歴史談義をしている時であれば、取り立てて問題のある発言じゃあなかった。おそらく本人も純粋に歴史学的な気分で発言したのでしょう。
しかし、久間章生という国会議員は、原爆を投下された長崎の選出議員。長崎市が焦土と化し、有権者に被爆者、被爆2世、被爆3世がいて不安と向き合っているという感情の部分が欠落していた。そして、防衛大臣としても褒められた発言ではなかった。
結局、この失言(立場的なものやね)から大臣を辞し、民主党のどうでもいい女に選挙で負けるまで転落してしまいます。長崎市民は久間議員を許さなかったのです。
あの政権交代選挙を見ながら、「言ってる事には(歴史学的に)間違いはないんだけどなあ…。長崎の国会議員が言っちゃあいかんよなあ」と思っていました。

なんで急にこんな事を書いたかというと、『はだしのゲン』の作者、中沢啓二さんがお亡くなりになられ、何か書きたいんだけど手許に『はだしのゲン』の単行本が無く、小6の時やった劇の話ではどうもなあ…と悩み、ふと…久間先生がらみの事を書く気になりました。
『はだしのゲン』は、被爆者が必死になって生きようとする話。広島県と長崎県の子供は必ず読んで育ったものです。
そんな県の国会議員がなぜあんな発言をしてしまったのか。それは歴史好きで弟さんが世界史教師というバックボーンがあり、おそらくは学問として客観的に見ていたのだろうと思います。原爆投下が多かれ少なかれ、ポツダム宣言受諾の要因となったでしょうし。
『はだしのゲン』と久間発言。どっちも当事者的には正しいんですよ。絶対相容れないけど。
久間元議員に言う事があるとすれば、「歴史談義も結構だけど、はだしのゲンも読もうぜ」という事でしょうね。

自分も『はだしのゲン』をもう一回しっかり読んで、頭でっかちにならないようにしないとなあ。
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2012/12/29 Sat. 06:47 | trackback: 0 | comment: 0edit

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